アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月29日)は、従兄の奥さん ― まるで実の姉のように私が大変お世話になった方です ― の告別式のために栃木県鹿沼市にカミさんと出かけました。

フェイスブックでもつながり、共通の友達も多い 岩井繁幸さん (従弟、愛知県半田市からお越し)と数十年ぶりに再会しました。 

悲しい別れの日でもありますが、ふだんなかなか会することがない親戚と懇談できた喜びもありました。

カミさんと2人の兄、2人の義姉、従妹の7人で1つのテーブルを囲みました。


さて、復路で今話題の『反日種族主義ー日韓危機の根源』(李 栄薫編著、文藝春秋社、1,600円+税)を読み終えました。

韓国内でも10万部売れ、日本では、11月発売早々30万部を超えているのだそうです。

反日種族主義 日韓危機の根源
李 栄薫編著
文藝春秋社

慰安婦問題、徴用工問題、竹島問題などを実証的な歴史研究に基づいて論証、韓国にはびこる「嘘の歴史」を指摘した本で、今の反日無罪の国民情緒法が存在する韓国内では大変勇気ある本です。

そもそも「反日種族主義」とは何か?

編著者の李教授は「エピローグ 反日種族主義の報い」で次のように書いています。

「個人は全体に没我的に包摂され、集団の目標と指導者を没個性的に受容します。
このような集団が種族です。
このような集団を単位にした政治が『種族主義』です。
私は、韓国の政治はこのような種族主義の特徴を強く帯びていると考えています。
・・・・・一部略・・・・・
このような韓国の政治文化が、対外的に日本との関係に至ると、非常に強い種族主義として噴出します」

もう少し「エピローグ 反日種族主義の報い」から引用を続けてみましょうか。

「反日種族主義は1960年代から徐々に成熟し、1980年代に至り爆発しました。
自律の時代に至り、物質主義が花開いたのと軌を一にしました。
反日種族主義に便乗し、韓国の歴史学界は数多くの嘘を作り出しました。
この本が告白したいくつかは、そのほんの一部に過ぎません。
嘘はまた反日種族主義を強化しました。
過ぎし30年間、韓国の精神文化はその悪循環でした。
その中で韓国の精神文化は、徐々に低い水準に堕ちて行きました」

ここに経済史学者としての学者の良心が色濃く出ています。

「プロローグ 嘘の国 」の「嘘をつく国民」の項からこんな書き出しで始まります。

「韓国の嘘つき文化は国際的に広く知れ渡っています。
2014年だけで偽証罪で起訴された人は1,400人です。
日本に比べ172倍だといいます。
人口を考慮すれば、一人あたりの偽証罪は日本の430倍になります」

と書いて、次の項の「嘘をつく政治」では

「国民だけがそうなのではありません。
政治が嘘つきの模範を示しています」

と書き始めています。

最後まで読み終えると、親日の本でなく、故国韓国に対する「憂国」の本であることがはっきりしてきます。


日韓問題については、吉田清治 なるいかさま師の本をもとにした感情的なやり取りが先行していましたが、『反日種族主義ー日韓危機の根源』は、ころころ変わったり、インタビュアーの意図を汲んだ証言ではなく、エビデンス・ベーストの経済史学を基盤に「事実は何か?「データではどう表現されているか?」の視点に貫かれていて、その意味では、感情的な韓国の論調に対して「ちょっとお待ちなさい! この本のここの部分を読んでからおっしゃってください」と反論できる材料に満ちています。

「『反日種族主義』=勇気+良心+憂国の本」だと評して間違いなさそうです。

日本でまず100万人。それだけでなく、全世界で読まれてほしい本です。

目次は、次のとおりです。

日本語版序文

はじめに  

プロローグ 嘘の国  

第1部 種族主義の記憶
1 荒唐無稽『アリラン』
2 片手にピストルを、もう片方に測量器を
3 食糧を収奪したって?
4 日本の植民地支配の方式
5 「強制動員」の神話
6 果たして「強制労働」「奴隷労働」だったのか?
7 朝鮮人の賃金差別の虚構性
8 陸軍特別志願兵、彼らは誰なのか!
9 もともと請求するものなどなかった――請求権協定の真実
10 厚顔無恥で愚かな韓日会談決死反対  

第2部 種族主義の象徴と幻想
11 白頭山神話の内幕
12 独島、反日種族主義の最高象徴
13 鉄杭神話の真実
14 旧総督府庁舎の解体――大韓民国の歴史を消す
15 親日清算という詐欺劇
16 ネバー・エンディング・ストーリー 「賠償!賠償!賠償!」
17 反日種族主義の神学  

第3部 種族主義の牙城、慰安婦
18 我々の中の慰安婦
19 公娼制の成立と文化
20 日本軍慰安婦問題の真実
21 解放後の四十余年間、慰安婦問題は存在しなかった
22 韓日関係が破綻するまで  

エピローグ 反日種族主義の報い

解説 「反日種族主義」が問いかける憂国 久保田るり子(産経新聞編集委員)

*この本の編著者の李 栄薫氏の主張を手っ取り早く読むには、次の2つがお勧めです。

1.J-CASTニュース 2019/11/21 17:45 「反日種族主義」韓国では30代中心にヒット 来日の編著者「歴史は進歩している」

日韓でベストセラーになっている「反日種族主義」(日本版は文芸春秋刊)の編著者、李栄薫(イ・ヨンフン)元ソウル大教授が2019年11月21日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見した。

文在寅政権は「反日運動家として非常に訓練されている集団」

著書では、李氏をはじめとする経済史学などの専門家6人が一次資料にあたったうえで、(1)慰安婦制度は公娼制の軍事的編成にすぎない(2)徴用工問題で裁判を起こした人は、「強制連行」などではなく募集と斡旋に応じて日本に渡った、などと主張している。
これ以外にも、日韓関係について韓国で通説だと考えられてきた論点に反論しており、曺国(チョ・グク)前法相がSNSで「吐き気がする」などと反発したことも話題になった。
李氏は、比較的「反日教育」を手厚く受けた世代に売れているとして、「歴史は進歩している」などと手応えを語った。

2.産経新聞ニュース 2019.11.21 22:50|国際| 李栄薫ソウル大名誉教授「韓国人の自己批判書だ」 発言全文

韓国でベストセラーとなった『反日種族主義』の編著者、李栄薫ソウル大名誉教授は21日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見。
冒頭発言の全文。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(23



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月27日)は、連なるご縁を感じた日となりました。

昨日の16:30に 目次 心さん と一緒にアルマ・クリエイション株式会社(CEO:神田 昌典氏、 経営コンサルタント) に同社のマネジング ディレクター /「事業創造コンサルティング部」事業部長の 池田篤史さん フェイスブック)をお訪ねしました。

池田さんは『人間学×マーケティング  未来につづく会社になるための論語と算盤』(致知出版社)の著者(神田 昌典氏との共著)で、私はこの本を読んで感動し、是非お目にかかりたいと願っていました。

人間学×マーケティング
(未来につづく会社になるための論語と算盤)
神田昌典・池田篤史
致知出版社

先日、株式会社 致知出版社 書籍編集部 課長の 小森俊司さん が 来社され、私の『経営者のためのアドラー心理学』(2月末に株式会社 致知出版社 から出版予定)の補足取材の打ち合わせ際に『人間学×マーケティング  未来につづく会社になるための論語と算盤』の好評価をお伝えしたところ、この本の編集担当だったことから池田さんと私の間を繋いでくださったのがきっかけです。

そこで昨夕の面会が叶ったのです。

池田さんは、抜群の共感力の持ち主で、お会いして15分ほどのうちにラポールが形成されました。

さらには、私の『人を育てるアドラー心理学』(青春出版社)、『2時間で折れない心を手に入れるアドラー心理学』(宝島社)などを読んでいらっしゃいました。

時を忘れて1時間45分ほど話に夢中になりました。 

その後、近くの「豊和(ほうわ)」に向かい、株式会社 致知出版社 書籍編集部 課長の 小森俊司さん と致知営業部の係長の 松澤 広幸さん を交えた5人で会食。

この議論は弾みに弾みました。

小森さんに私をつなげてくださったのが 松澤広幸さん(ヒューマン・ギルド会員)。

お陰で『経営者のためのアドラー心理学』の出版が決まり、さらに、小森俊司さん が社内折衝をしてくださったお陰で取締役致知編集部副編集長  藤尾 允泰さん に繋がり、2019年7月6日付けブログ 月刊『致知』アドラー×ドラッカー 人間学対談 に書いているように 佐藤 等さん(ドラッカー学会 理事、公認会計士、法務・会計プラザ代表) との対談が叶ったのです。

こう書いてみると、ご縁は連なり、大切な人が新たな人と結びつけてくださり、ご縁がさらに広がり深まることを実感した夕べでした。

ところで、池田さんは今朝の6:56に4人に宛ててとてもご丁寧なメールをくださいました。

これも私の学びでした。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(22



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月26日)は、午前中に整体に出向き、体をほぐしてもらいました。

午後、オフィスに行くと、株式会社大和書房編集部の高橋千春さんから重版連絡のメールが入りました。

文庫『人間関係が楽になるアドラーの教え』、 7刷7,000部、累計31,000部

単行本からすると63,000部

人間関係が楽になる
アドラーの教え (だいわ文庫)
岩井 俊憲
大和書房

 

文庫とはいえ、1回の重版で7,000部というのは、勢いのある出版社の初版部数に匹敵します。

こうして月内にいくつかの重版連絡が入るのは、うれしい限りです。

 
ところで、11月23日(土)から25日(月)まで長崎に行っていました。

行きの飛行機の中からは、雲に囲まれた富士山が見えました。

23日(土)・24日(日)は、長崎初開催のアドラー心理学ベーシック・コース を行っていました。

24日(日)の講座が終わってから長崎アドラーの会の下田真実さん上野みゆきさんハウステンボス に車で送っていただきました。

私に先んじてホテルオークラJRハウステンボスに入り、私を待ち受けていたカミさんと向かったのは、パレスハウステンボスでのプロジェクションマッピングと庭のイルミネーション。

バスを待っている間に恐竜がお出迎え。

サンタさんと遊んだり、屋外のショーを楽しみました。

ホテルオークラJRハウステンボスは、屋外にあるホテルですが、ビュッフェスタイルで朝食とランチのお世話になりました。


(ホテルオークラJRハウステンボス)

温泉をも楽しみました。

2日目は、ホテルオークラJRハウステンボスからクルーザーに乗って向かったのは、高さ80メーターのドムトールン。


(クルーザーから)

ドムトールンからは、周囲を一望しました。

アートガーデンに向かい、秋のバラを鑑賞。

しばらく<お目休めコーナー>で使いますね。

観覧車にも乗りました。

月曜日なので、客は私たちの他にもう1組くらいでした。

その後は、童心に帰ってドームシューティング360、ホライゾンアドベンチャー・プラス、VRの館でのウルトラ逆バンジーなどを楽しみました。


(カミさんが撮ったウルトラ逆バンジー)

私は、触覚運動型なので、視覚の刺激よりこちらの方が興奮するようです。

満喫したのは、チーム翔 スリースターズ Christmas review「サンタに恋するクリスマス」。

宝塚を連想させる1時間のショーを楽しんだのです。

帰りは、ハウステンボスからオーシャンラインの高速船に乗って長崎空港へ。

1日と1晩、ハウステンボスを楽しんだ物語でありました。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(21

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

週末の11月23日、24日は、長崎(大村市)で アドラー心理学ベーシック・コース の後半(3日目、4日目)を行っていました。

参加者は26名(うち男性2名)で、長崎、熊本、宮崎、佐賀、山口からご参加でした。

東京で開催する講座に比べて受講者の教育問題についての関心が強く、休憩時間を含めて質問が相次ぎ、私としては珍しく「不登校」に関する別の講義を行いました。

受講者の結束力も強く、土曜日の晩に行った懇親会には20名がご参加でした。

面白い情報もいただきました。

拙著『男と女のアドラー心理学』(青春出版社)を読んで結婚を決めた人、逆に離婚を決めた人がそれぞれ一人いらっしゃいました。

男と女のアドラー心理学
岩井 俊憲
青春出版社

私自身のパフォーマンスがいつもより高い気分を感じた長崎初開催のアドラー心理学ベーシック・コース でした。

受講者の意欲の高さは、質問の多さに加えて55冊も本が売れたことです。

共催の長崎アドラーの会の下田真実さん上野みゆきさん、何よりも時間とお金をかけてご参加の受講者の方々に心から感謝申し上げます。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(20



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月22日)は「いい夫婦の日」。

私にとっては、とてもオモロイ1日でした。

朝から順を追って面白さを書いてみます。

1.日本テレビ「スッキリ!」で 【配偶者から言われたくない一言 ランキング】

2.永藤かおるさんに公認心理師の認定証が届く!

3.Keilin でランチ(ビュッフェスタイルがお勧め)

4.南栄荘のことで雑誌の取材が。

5.2社から中国版への翻訳・出版依頼

1.日本テレビ「スッキリ!」で 【配偶者から言われたくない一言 ランキング】

朝、日本テレビ「スッキリ!」 を観ていたら【配偶者から言われたくない一言 ランキング】というのをやっていました。

次のようだったようです。

<夫が妻から>
1位 あなたが悪い
2位 臭いに気を遣って
3位 結婚しなければよかった
4位 何回も言ったのに
5位 うるさい(黙ってて)

<妻が夫から>
1位 結婚しなければよかった
2位 うるさい
3位 老けたね
4位 なんでもい
5位 料理が美味しくない

どこがソースかと調べてみたら、明治安田生命が2019 年11月1 5 日に発表した 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査 だったようです。

こんな話題も載っていましたよ。

Q.夫婦円満のために必要なことは何ですか(複数回答)

第1位 よく会話をする
第2位 感謝の気持ちを忘れない
第3位 相手を尊重・信頼する
第4位 家事に協力する
第5位 お互いの健康を気遣う
第6位 干渉しすぎない

このネタ、夫婦関係の話題にかなり使えそうです。

2.永藤かおるさんに公認心理師の認定証が届く!

会社に行くと、永藤かおるさん (ヒューマン・ギルド 取締役研修部長)が公認心理師の認定証が届いたということで見せてくれました。

1年ほど猛勉強した成果です。

3.Keilin でランチ(ビュッフェスタイルがお勧め)

永藤さんの合格を祝って、オフィスから徒歩2~3分の 神楽坂 KEILIN (電話:03-5946-8230)に行ってオフィスにいた4人で合格祝いのランチ会をしました。

12月3日までの平日のランチはビュッフェスタイルだそうで、980円+税の金額でまるで2,000円に相当するランチを楽しめました。

11月27日(水)にヒューマン・ギルドの研修室をご利用のMさん、メンバーとご利用いかがですか?

4.南栄荘のことで雑誌の取材が。

「これはビックリ!」の週刊誌の電話取材がありました。

私が大学時代の2年間に住んでいたアパートの南栄荘のことでお聞きしたい、とのことでした。

きっかけは、私の次のブログでした。

◆2017年12月29日付けブログ  カミさんと一緒に 大学時代の土地 放浪記

この南栄荘が映画のロケに使われて評判になっているのことです。

(1)花のち晴れ ロケ地・撮影場所

(2)高畑充希主演_日テレ水10『同期のサクラ』ロケ地情報

50年も前でも、私が大学生の時代からボロアパートでしたが、おそらく築80年を超えて残っていて、しかも、当時は想像もできないロケに使われているのは、まさに感動ものです。

電話の終わりごろに私がアドラー心理学を伝えていることを話したら少々関心を示したので、私はその出版社に突撃訪問しました。

追加取材を受けたり、本や資料をもとにアドラー心理学の説明をしたりで、思いがけない偶然を楽しんだのであります。

5.2社から中国版への翻訳・出版依頼

早めに家に帰ると、ほぼ同じタイミングで2つの出版社から同じ中国の出版社から本を出したいというオファーが届きました。

この中国の出版社から私の本を出すのは、計4冊になります。

とてもありがたい話です。

ところで、今日から長崎行き。

アドラー心理学ベーシック・コース で魅力的な人たちと会えて、どんな展開になるのか、ワクワクしています。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(19



コメント ( 2 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今週の新聞には、安倍首相が桂太郎を抜いて在職最長を記録したことが紙面に踊っていました。

一方で、公費で賄われている「桜を見る会」の参加者数が年々増え続けているだけでなく、前夜祭で安倍晋三後援会主催のパーティーで会費 一人あたり5,000円という、ホテルの相場では11,000円より激安の費用であったこと、さらには、首相と自民党の推薦枠が計約7,000人分に上り、昭恵夫人からも推薦があったことから「私物化」が問題視されています。

 

私は、このことを政治問題としてではなく、施政者の人間力の問題として捉えたいと思っています。

そんな時に「驕(おご)れる者久しからず」と「権力は腐敗する」の言葉が浮かんできました。

私がリーダーの最重要資質としての人間学を学ぶ際の古いテキストに『現代の帝王学』(伊藤肇、プラジデント社)があります。

新装丁版 現代の帝王学
伊藤 肇
プレジデント社

伊藤肇氏は、吉田茂氏から佐藤栄作氏までの歴代総理の指南役と言われた安岡正篤(やすおかまさひろ)氏の弟子でもあった財界評論家。
彼は、人間学(伊藤氏によれば「上に立つ者がどうしても身につけておかなければならない学問」)としての「帝王学」を3つの柱で表しています。

(1)原理原則を教えてもらう師を持つこと
(2)直言してくれる側近を持つこと
(3)よき幕賓(ばくひん)を持つこと

(注)「幕賓」というのは、客分、顧問、パーソナル・アドバイザー

政治評論家などは(2)に関連して、後継者が育っていないことや、長期政権のために周囲にイエスマンばかりを配置していることを言っていますが、私は、安倍総理に一番欠けているのは、(1)の「原理原則を教えてもらう師を持つこと」がないために「驕(おご)れる者久しからず」や「権力は腐敗する」の様相を来していると睨んでいます。

実は私が毎日欠かさず目を通している新聞の欄があります。

日本経済新聞を例にすると、「首相官邸」という欄があって、安倍首相の1日の行動が土日も含めて朝から晩までチェックできます。

安倍総理は第二次安倍政権後しばらく谷中の全生庵(平井正修住職)に座禅を組みに行っていました。

◆参考:NEWSポストセブン※週刊ポスト2016年1月15・22日号
安倍首相が座禅組む禅寺 中曽根元首相も在職中に通っていた

ところがここ数年、その頻度が少なくなり、最近では新聞の「首相官邸」でも目にすることがほとんどなくなっています。

原理原則を教えてもらう師を持つことなく、また、直言してくれる側近を持たないということは、トップに立つ人間として最も必要なフィードバック機能を失っていることになることであり、「驕(おご)れる者久しからず」と「権力は腐敗する」に向かってまっしぐらの、帝王学からかい離する最近の安倍首相なのでしょうか。

人気ブログランキングへ 

(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(18

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月20日)は、飯田橋のセントラルプラザの12階の東京都心身障害福祉センターの研修室で41人の受講者を対象として社会福祉法人 東京都社会福祉協議会 知的発達障害部会 研修委員会主催で「管理者・リーダー候補向け研修」として

アドラー心理学に基づく勇気づけのリーダーシップ

のタイトルの研修の前半部分を行いました。

昨年の同時期の研修に続いて2回目のご依頼です。

2週間後の12月5日(木)に後半部分が続く2日間コースで、2日間のプログラムは次のとおりです。

1.オリエンテーションとリレーションづくり
2.リーダーシップについて
3.効果的な注意の与え方
4.自己変革がスタート
5.リーダーのためのアドラー心理学
6.信頼と協力によるパフォーマンス向上策
7.やる気を引き出す勇気づけのリーダーシップ

1.~5.の途中までを初日に行いました。

運営委員の方との事前の打ち合わせを綿密に行っていたことと昨年経験していたことが生きてスムーズな進め方ができました。

冒頭に受講者の方々に念押ししたのは、この講座はセミナーでなく「ワークショップ」であることでした。

講師からだけでなく仲間からも学び、自分自身の気づきを得るために講義・討議・演習を織り交ぜながら展開することを徹底しました。

「効果的な注意の与え方」と、原因追及に走るために”why”を連発する場面では、ロールプレイを行いました。


(”why”を連発する場面のデモンストレーション)

この講座への私の紹介者である 廣川美也子さん(シャロームみなみ風 施設長)は、研修最後のご挨拶で受講者に対して1日学んだことを実践することを強く訴えてくれました。

研修後は、受講者の方々と計20人ほどで「竹子」で懇談しました。

研修中、休憩中も研修後も受講者からかなりの学びが得られた1日でした。

2週間後が楽しみです。

◆ヒューマン・ギルドへの法人研修のご相談は こちら へ。
組織の実態に応じた相談を行った上でご提案をさせていただきます。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(17



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。


昨日(11月19日)の午後は、中目黒の教育機関に行って、不登校支援を1つの柱とするアドラー心理学の研修を行ってきました。

さて、11月7日配信のメルマガに書いた巻頭言をほぼそのままコピペして掲載します。

昨年のノーベル賞受賞者の本庶佑さん(京都大特別教授)が大切にしている中に勇気(Courage)が1つの要素を占めていることにご注目ください。

今年も日本からノーベル賞受賞者を輩出しました。  

2019年のノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰さんは、私と同学年(1948年1月30日生まれの71歳)だけに親しみを感じます。  

いかにも人懐っこいキャラクターの吉野さんは、12月に行われる授賞式の準備に追われる中、MBSテレビの単独取材に応じて「成功の秘訣は『失敗』とサラリーマンゆえの『嗅覚』」と語っていたようです(11月5日放送 MBSテレビ「Newsミント!」内『令和をよむ』より)。  

失敗をも勇気づけになる体験と受け止めるアドラー心理学の立場からすると、示唆に富む話です。  

昨年ノーベル医学生理学賞に輝いた本庶佑さん(京都大特別教授)は、吉野さんと比べるとややストイックな感じを与え、6つの「C」を追求する人であることが朝日新聞DIGITAL(2018年10月1日20時48分)に載っていました。    

6つの「C」は、次のような英語表記の頭文字で、本庶さんは学生時代からこれらを追い求めてきたのだそうです。

好奇心(Curiosity)  
勇気(Courage)  
挑戦(Challenge)  
確信(Confidence)  
集中(Concentration)  
継続(Continuation)

勇気(Courage)が1つの要素を占めていて、他の5つのCと絡んで私たちの生き方に勇気を与えてくれます。

本庶さんと作新学院の高校生との修学旅行を巡ってのやり取りが畑恵さん(作新学院 理事長、元参議院議員、元NHKキャスター)の2018年10月06日付けのブログに『本庶先生の手紙 ~「有志竟成」と6つのC』として書かれていたのを見つけました。  

*ブログから引用の本庶さんの手紙の後半部分*    

生徒のみなさんには、当日お話したように6つのCを大切に、輝かしい未来を進んでいただきたいとお伝えください。  Curiosity(好奇心)を忘れず、Courage(勇気)を持って困難な問題にChallenge(挑戦)し、必ずできるというConfidence(確信)を持ち、全精力をConcentrate(集中)して、諦めずにContinuation(継続)させること、また、いつか成長された折にお会いできることを楽しみにしております。  

******************     

ノーベル賞受賞者(科学部門)の多くは、研究面で失敗にめげず、好奇心をもとにチャレンジ精神を発揮し、そのプロセスでCourage(勇気)をお持ちの方で、人格面でも優れていると言っていいようです。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(16



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月18日)の午後は、3か所で講演を聴いて、それぞれとても学び感がありました。

何歳になっても学ぶことは楽しいですね。

それぞれ異質な学びが「点」であったとしても、点と点を結ぶと、そこに「線」が生まれ、さらにいくつかの線を囲い込むとそこに「面」が形成されます。

1つめの講演は、大手町の日経ホールで行われた主催:日本経済新聞社 協賛:インテグラルの

日経ビジネスイノベーションフォーラム 永続的成長企業の本質~IPOを通過点とする日本型プライベート・エクイティの活用法~

でした。

IPOとかプライベート・エクイティに関心があったわけではありません。

13:30~14:10に行われた一橋大学名誉教授 野中 郁次郎氏による基調講演

「共感の経営」

でした。

野中氏は、知識創造理論を世界に広めた知識経営の権威者で、私は勝手にノーベル経済学賞を日本人が受賞するとしたら、野中氏に違いない、と思っています。

世界で最も名高い日本の経営学者です。

近著に『知的機動力の本質』(2017、中央公論新社)、『直観の経営』(2019、KADOKAWA)などがあります。

野中氏は、今年の7月1日、2日にスコットランドのエジンバラで行われた「新しい啓蒙」のコンファレンスから始まり、「オーバー・アナリシス」、「オーバー・プラニング」、「オーバー・コンプライアンス」の日本的経営の危機へと話を進め、戦略の本質は「物語であり生き方が問われる」ものであるとも語り、最後は「二項対立」を超え、対立と協調を両立させる「二項動態」の関係性こそが創造性の源泉であると結びました。

たった40分の講演でしたが、2時間以上の充実感ありました。


2つめは、公益財団法人 セコム科学技術振興財団  設立40周年記念講演会(時間:16:00~17:30 、会場ヒューリックホール東京の

 「論理と情緒 -科学立国をめざして」

と題する藤原正彦氏(お茶の水女子大学名誉教授)による講演でした。

藤原氏は、科学立国を照らすサーチライトは「美的感受性」だとし、軍事や経済ではなく普遍的な価値を生み出した国のみが世界から尊敬される、としと、2011年3月11日の東日本大震災の際に見られた日本人の献身さを持ち続ければ、世界中が日本を見習うようになり、このことによって世界や人類を救うことができると講演を締めました。


3つめは、ヒューマン・ギルドで行われた18:30~20:30に行われた中小企業診断士の勉強会 マネジメント・カウンセリング研究会(代表:岩井俊憲)での松井 宏会員による

診断士関連の心理学的理論について

でした。

松井会員は、心理学の潮流と変遷および各理論をとてもわかりやすく解説してくれました。


3つの講演のハシゴを通じて改めて学ぶことの楽しさをしみじみと味わいました。


◆2020年5月11日(月)に行われる18:30~20:00開催の マネジメント・カウンセリング研究会特別企画には、致知出版社取締役 副編集長の 藤尾 允泰さんを講師としてお招きし、取材を通じて学ばれた人間学をテーマに講演会を開催(会場:ヒューマン・ギルド)することになりました。

ご関心のある方は、今のうちから来年の手帳に予定を入れておいてください。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(15

 



コメント ( 2 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月17日)は、孫娘の七五三を府中の大國魂神社で祝ってきました。

菊の美しい時期でもあります。

娘家族と合流する前に拝殿で感謝の祈りを捧げてきました。

3歳の孫娘は、とてもかわいいです。

自分でこの衣装を選んだのだそうです。

孫息子の七五三の時は、拝殿でご祈祷を受けたのですが、この日は本殿の庭に入り立ったままご祈祷を受けました。

ずっと立ったままはしんどかったですが、即位の礼の皇室の方々に倣ってしっかりとした姿勢を保っていました。

大國魂神社の境内で記念写真を撮りました。

その後は、府中駅近くの梅の花で会食。

2人の孫には、本をプレゼント。

うちのカミさんが包装してくれていました。

孫たちは大喜び。

半日おじいちゃん体験ができた孫娘の七五三の日でした。

孫たちの健やかな成長に感謝です。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(14



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。 アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月16日)は、会社がオフの日で、2020年2月末に 株式会社 致知出版社 から出版される『経営者のためのアドラー心理学』(仮題)と、1月に引き受けている50歳代の社員をどう処遇するかの研修のための調べものをしていました。

やや古いデータになりますが、2017年3月11日付けの讀賣新聞の「学ぶ 育む」国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」などからすると、

(1)日本の総人口が2010年の1億2,805万人が、2030年 1億1,661万人、2048年 9,913万人と3/4に減ること (2)高齢者化率(人口に占める65歳以上の割合)は現在の27%から2048年に38%(10人中4人!)に伸びること
(3)2048年には生産年齢人口(15~64歳)は2010年の2/3になること  
(グラフでもおわかりのとおり、全人口に占める生産年齢人口が52%-約半分に―なってしまうこと)

が予想されてることが、改めて近未来の日本に確実に迫る危機だと認識できました。

このような社会背景からすると、60歳を過ぎてから老後をどうする、という問題でなく、40歳代から2030年、2048年に向けて人生後半の生き方を設計しておかなければならないことになります。


50歳代の社員の処遇に関して、ある参加者―企業の人事部の課長―が話していたことを思い出しました。

それは、高度成長を支えて来た50代社員が役職定年になって、給料も下げられ、仕事の内容も変わり、モチベーションが低下している現実にどう対処したらいいかという嘆きでした。

私は、このことについていくつかのアイデアがありますが、ここで数点に絞って伝えたいと思います。

第1は、せっかくの知識と経験があるのだから、社内で無駄遣いせず、副業を容認して、その人の持ち味を一部他の組織で活用できるようにしたらどうか、ということです。

ふるタイムで働いて、社内で暇にしているよりは、積極的に一部のスキルを外部で生かすことです。

第2は、再教育です。

私は、マインドが古い価値観のままでいて「化石人間化」している人たちの存在を危惧します。

この施策の1つとして、厚生労働省は、45歳以上の中高年社員に特化したリカレント教育(学び直し)を推奨し、予算もつけるようになっています。

その2は、逆メンター制度の導入です。

「逆メンター制度」というのは私の造語ですが、45歳を過ぎて「化石人間化」しつつある社員に20歳代の若手社員をメンターとしてつけて、月に数回、1回あたり1時間ほどでいいので、若い人の感性とスキルを学ぶ機会を設けたらどうか、という提案です。

独り立ちしているタクロウが来ていたので、この話をしたら「面白い」と言ってくれました。

彼は今年、会社で新入社員のトレーナー係を引き受けて、彼自身も成長したようです。

彼の会社には、会議に出てもっとらしい意見を言うだけで何の責任も果たさない人たちがいることにあきれてもいました。

いかがでしょうか、副業容認、「逆メンター制度」によって化石人間を貢献人間へと転換しませんか?

◆マインドが古い価値観のままでいて「化石人間化」しているとどうなるかは、以下を

2011年6月23日付けブログ 化石人間再考
2011年6月14日付けブログ 化石人間にならないために①
2011年6月15日付けブログ 化石人間にならないために②

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(13

 



コメント ( 2 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨夕(11月15日)は、12月に開催が決まっている企業の研修の打ち合わせのために新宿の南口に出かけました。

イルミネーションがとてもきれいでした。

訪れたビルの中もそうでした。

何だかクリスマスがすぐにでもやって来そうです。


さて、『地獄の登校日』(高見澤秀男著、みらいパブリッシング、1,400円+税)が本になってから初めて読みました。

ものすごいメッセージ性のある童話です。

地獄の登校日
高見澤秀男
みらいパブリッシング

私は、この本の推薦文を引き受けた立場から、原稿段階で2回ほど読んでいました。

こんな推薦文を書いていました。

この大人の童話をあなたが天国と地獄を分ける究極の勇気の物語として
読みとれれば、あなたは奮い立たずにはいられないはずです。
『地獄の登校日~ヘブンズドア~』の予想外の展開に触れて、
『のせい』から『おかげ』に代わる3つの気づきを通じて、
「生きる価値を見つけ出す勇気づけの学校」の生徒として
学びを得ることができるでしょう。

しかし、しっかりと本になって読むと、私の推薦文が陳腐に見えてしまいました。

時数の制限もあったので、書きたいことが書けなかったもどかしさがあったし、それに、11月10日開催の アドラー心理学ゼミナール に講師として登壇された 高見澤秀男さん(インターナショナルスクール英語教員、心理カウンセラー、ELM勇気づけトレーナー、童話作家、写真家) の

『地獄の登校日』出版記念講演会

を聴いて、この本に込めた高見澤さんの想いが強く伝わったからです。

大人の童話の物語は、地獄に来てからさえ、どんな罰を受けても全く心を開こうとはせず、地獄中の鬼や悪魔も手を焼いていた、ある一人の生徒のためだけの、特別な登校日から始まります。

ところが、ジョイや先生の働きかけによって、やがてアーロンと呼ばれるようになった生徒は気づきを得、心を開くようになり、学びを深めるのです。
やがて自分が教師役を担うようになったのです。

このままだと要旨を書いてしまうような気がするので、自分自身を抑制しますね。

物語には、大展開が訪れます。

第6章「地獄の外で見つけたもの」では、悪事を重ねてきたアーロンの死の場面のクライマックスシーンが書かれています。

地獄こそがふさわしかったはずのアーロンには、救済に値する瞬間があったのです。

そのことからさらに一段と学びを深めたアーロンは、『のせい』から『おかげ』へと大転換を図り、最後にこんな展開で童話のラストシーンを迎えるのです。

一番背の低い気弱そうな生徒がこんなふうにつぶやいたのです。

「ありがとう、アーロン、君の『おかげ』で、地獄は、『生きる価値を見つけ直す勇気づけの学校』に生まれ変わったよ。また会おう!」

私はあえて、まず、陰陽の理論で語ろうと思います。

陽(白)の中に陰(黒)があります。

同じように陰の中に陽があります。

これは、地獄のように不幸に思われる生き方の中にも一点の天国のような満ち足りた状況があるのです。

そして、陰陽は時計の針のように循環します。

「陰極まりて陽生ず」と言われますが、陰(地獄)だけの人生もなければ、陽(天国)だけの人生もないのです。

◆陰陽について手っ取り早く理解するのは、次のブログが便利です。
2015年10月9日付けブログ 陰の時期 鍛錬の秋


もう1つ、この童話から着想した仏教の四字熟語があります。

「転迷開悟」です。

そのまま読み取れば、「迷いを転じて悟りを開く」になります。

何の迷いや苦難なくして悟りの境地にはたどり着けないのです。

私たちの人生で出遭った困難が大きければ大きいほど、大きな悟りが得られるのです。

言い換えれば、地獄のような体験を経なければ、天国への道は開けないのです。


こんな大事な2つのことに改めて私に気づかせてくれたのがこの童話『地獄の登校日』でした。

小説やエッセイではなく、童話だからこそこんな訴求力があったのでしょう。

さて、あなたは『地獄の登校日』を読んでどんな境地にたどり着けるでしょうか?

◆『地獄の登校日』は、ヒューマン・ギルドでも在庫をしています。
何かの折にご注文ください。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(13



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

久しぶりに 男と女の心理学のカテゴリー での投稿です。

1週間前に話題をさらったのは、女優の菊池桃子さん(51)が経済産業省の新原浩朗経済産業政策局長(60)と再婚したことでした。

Yahoo ニュース 11/9(土) 8:28配信 にこんな記事が載っていました。

小倉優子、菊池桃子の再婚で自身の経験を告白…「ルックスはそんなに関係ないといいますか、それよりも醸し出している雰囲気です」 

9日放送のTBS系「まるっと!サタデー」(土曜・前5時半)での特集だったようです。

記事を追ってみましょう。

番組では女性が再婚に求める条件を紹介し、結婚情報サービス「株式会社オーネット」が調べた「離婚経験のある女性500人に聞きました!結婚で重視する男性の条件」として

性格が83・4パーセント
経済力が59・6パーセント
家族関係が34・6パーセント
ルックスが13・8パーセント
年齢が10パーセント

というデータを提示した。

このデータを受け昨年、歯科医と再婚した小倉優子(36)は「一生この人と穏やかに幸せに暮らしていきたいなと、私は思ったんですけど」と自身の経験を明かした。

その上で「そうなった時に穏やかにと思って性格で。経済力は、ないよりはあった方がいいって。だから、こうなるのかなと思いますけど。やっぱりあとは、ルックスはそんなに関係ないといいますか…」とし「ルックスよりも醸し出している雰囲気ですかね」とコメントしていた。

離婚経験のある女性は、再婚の際にはパートナーの経済力よりも性格を重視しているのですね。


同じYahooニュース11/8(金) 18:33配信では、フジテレビ解説委員の平井文夫さんが、菊池桃子さんの再婚相手の新原浩朗さんにこんな助言を送っていました。

経産省の新原局長は袖口が黒いワイシャツを菊池桃子さんに洗わせないように   

後半部分は、次のようです。

年の離れた妻を持つ高齢男性の掟  

さて還暦で女優さんと結婚した新原さん。
これからの人生をどうデザインするのかすごく気になる。
経産次官になるのか、官邸にまた戻るのか、大企業に天下りするのか、いずれにしても引く手あまただ。
すっかり有名になったので「選挙に出ない?」と言ってくる人もいるだろう。

でもせっかく60歳で結婚したんだから、仕事は多少手抜きしても奥さんと一緒に過ごした方がいいと思う。
だって40年近く働いたんだから。
人生、他にやらねばならぬことは沢山ある。
一度リセットした方がいいと思う。

ワイシャツは自分で洗いなさい  

最後に1つ。

報道によると新原さんのワイシャツの袖口は黒く汚れていることがあるらしい。
仕事一筋の結果だろう。
でももし今も黒いままだとしたらまずい。

女性が高齢男性を嫌う最大のキーワードは「不潔」。
これは僕の乏しい経験から明らかだ。
だから新原さんはワイシャツの袖口を直ちに自分で洗いなさい。
決して桃子さんに洗わせてはいかん。

結婚生活というのはこういう一見どうでもいいことがものすごく重要なのだ。
でもそういうツボを押さえれば意外にうまくいくものでもある。
新原さんの健闘を同い年の還暦同志として祈る

60歳で初婚の新郎の新原浩朗さんは、今週発売の『週刊文春』で「”ゴミ屋敷”に住んでいた!」と報じられていました。

新原さんが結婚を機にゴミ屋敷から抜け出し、黒く汚れていない清潔な袖口のワイシャツを身につけるのが楽しみです。

熟年の結婚の1つのモデルとして、2人はどんなカップルになるのか興味深いところです。


以上は、めでたい話ですが、あるカップルには、共依存の関係があります。

ヨミドクター通信 第974号(2019.11.13 読売新聞の医療・健康・介護サイト「yomiDr.(ヨミドクター)」) にこんな話が載っていました。

★[産業医・夏目誠の「ハタラク心を精神分析する」]殴られても離れられない「共依存」の関係、どうすれば……

こちらはコピペをしませんが、このような関係は、カップルのカウンセリングにかなり登場します。

カップルを扱う可能性のあるカウンセラーには、必読記事です。

是非、お読みください。

◆男女関係のことなら何と言ってもこの本がお勧めです。

男と女のアドラー心理学
岩井 俊憲
青春出版社

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(12



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨晩(11月13日)は、カミさんと一緒に四谷の紀尾井ホールに行き、河村尚子さん の  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト Vol.4 (最終回) を聴いてきました。

私たちは、Vol.2、3以来の3回目です。

特に今回は、ベートーヴェンの全32曲のピアノ・ソナタのうちの

ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op. 109

ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op. 110

ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op. 111

です。

私は、この3曲が入ったCD(一部レコード)をルドルフ・ケンプ(レコードで全集)、ルドルフ・ゼルキン、内田光子の3人で、そして31番、32番をエリック・ハイドシェックの演奏で持っています。

私の最も好きなアルバムです。

鍵盤の見えるバルコニー席から映る河村さんは、ピアノ・ソナタ 第32番の2楽章(この章だけで19分もかかるのです)の中間部分をまるでジャズ演奏のようにスウィングするような感じで弾いていたのが印象的でした。

ただ不覚にも、ピアノ・ソナタ 第31番のところで眠ってしまった、カミさんからつつかれる場面がありました。
もっとも好きな曲であるにも関わらず残念です。

ところで、河村尚子さんは、国際ピアノ・コンクールにおける若者たちの群像劇をリアルに描いた、作家・恩田陸の直木賞受賞小説を原作とした映画『蜜蜂と遠雷』(2019年10月公開)では主人公・栄伝亜夜のピアノ演奏を担当し話題をさらっています。

『蜜蜂と遠雷』の映画を観るか、小説を読むか、悩ましいところです。

◆カミさんは、同じ体験をしながらパンフレットの難解さとか河村さんの履いていた靴に関心を抱いていてブログにこんなことを書いています。視覚が優位の方なのです。
ご訪問ください。

キラキラ輝く光に

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(11



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月12日)は、京都開催 アドラー派による夢のワーク(1月12日(日))をブログやフェイスブックで紹介したところ1日で10人を超える人からお申し込みをいただきました。

中にはヒューマン・ギルドの会員でない人からもお申し込みがあります。

素早いお申し込みに感謝申し上げます。


さて、昨日の午後は、私市(きさいち)醸造 (フェイスブック)の私市社長がご来社でした。

ヒューマン・ギルドとのつながりをより密接にする打ち合わせのためでした。

私市社長は、バードウォッチングをこよなく愛する人でもあります。
日本中のかなりのスポットを熟知していらっしゃいます。

私市(きさいち)醸造 は、大正11年創業の伝統的な製法と近代的製法を融合したお酢の会社です。
江戸前赤酢や米酢、ドリンクなどこだわりのお酢づくりに取り組んでおります。

私市(きさいち)醸造 は、2017年7月からのお付き合いですが、全社員対象の研修が数度、最近では 宮本秀明 取締役法人事業部長がマーケティング関連で深く関わっています。

私市社長と私たちは「目指せアドラー・カンパニー」で志を共にし、会社そのものを「尊敬(リスペクト」「信頼」「共感」をベースに「協力」し合える組織にすることで一致しています。

アドラー心理学をもとに変革し、そのことが業績につながる1つのモデル企業と言ってもいいでしょう。

◆どんな会社であるかは、2017年9月5日付けブログ コンサルタントでもある私:私市(きさいち)醸造様 工場見学と研修 でお確かめください。

関心を持たれた方は、オンラインショッピング 私市(きさいち)醸造 の酢をご注文ください。
送料は実費になりますが、1回のお買い上げ金額の合計 5,000円以上(税込)の場合は無料となるようです。

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー>11月の花(10



コメント ( 0 ) | Trackback ( )



« 前ページ