アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(4月28日)は、SMILEリーダー養成講座 の3日目(最終日)を行い、7人の方が修了証を手にしました。

講座の終わりが近づくにつれて、私は「美しいグループだな」との印象が強まりました。

3日間ご一緒することによって仲間意識が強くなり、実に上品で勇気づけに満ちたグループになっていったのです。

6人の方が計3回、一人が2回リーダー体験をすることによって、仲間からフィードバックを受けたこと、私がコメントで伝えたことをご自身がリーダー体験の中で反映し、かなり高いレベルまで達しました。

演習やロールプレイもふんだんに展開されました。

愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) の深い内容が理解できた」という方もいました。

講座の様子を写真でお伝えします。

大型連休の最初の3日間に講座に参加してくれた方々に感謝申し上げます。

私も平成最後の講座として SMILEリーダー養成講座担当できた幸せを感じました。

私はおそらく、近いうちに誰かにこの養成講座の講師をバトンタッチしていくことになるでしょうが、テキストとリーダー・マニュアルをより完成度の高いものにしていく責務を感じました。

SMILEリーダー養成講座 は、今年は7月と11月に次のとおり開催します。
愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) がより愛おしくなり、あなたもリーダーとして貢献できるようになります。

7月日程:7月13・14・15日
11月日程:11月2.3.4日 (土、日、月・祝 3日間コース )
時 間:1日目10:00-18:30、2日目9:30-18:30、3日目9:30-17:30
受講料:91,800円、再受講21,600円(会員限定4名まで)
※10月1日からは消費税が10%になるため受講料が93,500円(税込み)、再受講:22,000円(再受講はヒューマン・ギルド会員様限定、4名まで)。
会 場:ヒューマン・ギルド研修室 定 員:11人(厳守します。定員以上の人数は入れません。再受講者は受け付け可能です) 

愛と勇気づけの親子関係セミナー(SMILE) を学んで各種養成講座に進むプロセスは、こちら をご参照ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(4月28日)は、SMILEリーダー養成講座 の2日目を行っていました。

受講者同士が1つの学びの共同体が確立されて、とてもいい雰囲気になっています。

昨日は7人の方にリーダー体験をしていただきました。

講座を始める前にストレッチングを入れる方もいました。

ペアゲーム、ロールプレイもふんだんに展開されました。

おそらく実際の講座のどんな場面でも動じることのないくらいの体験をしていることと思われます。

講座が終わってからは6人が「竹ちゃん」で懇親会を行いました。

今日は最終日。
どんな展開になるのか楽しみです。


さて、2つ目の話題です。

2019/04/26のBUSINESS INSIDER JAPANに 10連休後に新入社員が辞めてしまう職場、10の共通点 という記事が載っていました。

秋山輝之氏(株式会社ベクトル取締役副社長、組織・人事コンサルタント)によるもので、職場に新入社員を迎えた人や新入社員の最近の傾向を知りたい人には、必読です。

昔から五月病と言われるように、入社1カ月は多くの新人にとって、「この職場で働き続けるべきなのか」といった不安に揺れる時期だ。2018年の連休後を思い出すと、「新入社員の4割超がゴールデンウィーク中に転職サイトに登録した」といった報道もあった。

連休明けに新人が辞めてしまう職場には、いくつかの特徴がある。数多くの企業の相談を受けてきた組織人事コンサルタントの視点から、「長く勤めれば良い会社なのに、なぜか早期離職者が多発する」職場の共通点を紹介したい。

として次の10の共通点が指摘されていました。

1.そもそも職種として離職率が高い職場
2.一緒に過ごしたくない人がいる職場
3.新人に過剰な幻想を抱く職場
4.進化の気配のない職場
5.未来が感じられない職場
6.挨拶のない職場
7.やけにオープンな先輩のいる職場
8.ルールがわかりづらい職場
9.働く意味がわかりにくい職場
10.自分自身に関心が払われない職場

次の言葉で結んでいます。

言転職先が豊富にあるこの時代。
多くの新人たちはこのゴールデンウィークに、緊張に満ちた1カ月間の頑張りを終えてひと息つきながら、安堵のなかで久々に冷静な心持ちになって、いまの職場がこれからの努力に値するか悩むのだ。

であれば、人事部や上司、先輩も、希望に燃えていた新人時代の自分を思い出しつつ、変わる変わると言いながら、なかなか変わらない職場のあり方が本当にいまのままでいいのか、真剣に考えてみてもいいのではないか。


どうも、新入社員を迎える組織だけでなく、職場風土そのもののあり方として受け止めたい10項目ですね。

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(4月27日)は、SMILEリーダー養成講座 の初日を行っていました。

大型連休の最初の3日間のためか受講者は7名と、おそらくここ6~7年で最小人数でしたが、意欲的な人たちが愛知県から3名、岡山県から1名参加しました。

最初の日の昨日は、実に丁寧にSMILEリーダー・マニュアルのことを説明し、いつもは2回のリーダー体験のところ3回行うことの取り決めをしました。

4人の方にリーダーを体験していただきました。

今までと違うもう1つのところは、第2章第1節を私自身が担当したことです。

受講者たちは、消極的・無気力な態度で受講することを申し合わせていたようですが、私のリーダーぶりによってその試みは空振りに終わりました。

ただ、前に出てリーダーを担当してみると、様々な講座で講師を担当するのよりずっと緊張しました。


ところで、昼休み中に『アドラー心理学を生きる ― 勇気のハンドブック』 ジュリア・ヤン、アラン・ミリレン&マーク・ブラゲン 著/今井康博・日野遼香 訳、川島書店 3,800円+税)が20冊出版社から届きました。

原題は”THE PSYCHOLOGY OF COURAGE”(勇気の心理学)。

2010年にアメリカのガバナーズ州立大学の2人の教授とイリノイ大学の准教授によって発刊された本です。

さらっと目を通したら、私の『勇気づけの心理学 増補・改訂版』よりも内容豊富な本です。

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

Amazonにはまだアップされていないようですが、川島書店 の新刊案内では、次のように紹介されています。

勇気とは、リスクを取りつつ困難を前にしても前進する意欲を指す。

本書の目的は、アドラーや現代のアドレリアンたちが説く5つの人生上のタスク-仕事、愛、交友(友情・家族)、自身との関係、そして宇宙との関係-における精神的健康を理解し、その実現に向けた訓練の重要な土台として、勇気を取り上げることである。

本書では、人生の各タスクの意味、恐怖をめぐる諸問題、補償あるいは回避、そして対象のタスクに取り組む上で鍵となる数々の社会的に有用な態度についてのアドラー流の洞察を取り上げ、さらに各章を通して「ソクラテス式問答ボックス」を設けることで、読者と本書の一層の対話を図っている。

また勇気の促進に役立つような22の工夫されたツールを紹介している。

読者にとって、アドラーの教えを知識として理解するだけでなく、文字通り「生きる」ためにも、本書は優れて価値のある手引書といえよう。

A5判 314頁 ISBN978-4-7610-0932-8 2019年4月刊行 定価(本体3,800円+税)

この本を取り扱うようになったのは、共訳書の一人の今井康博さん(上智大学准教授)とこの本の翻訳中にあるやり取りがあって、そのご縁で出版社に取り次いでいただいたからです。

そのためか、私の名前が訳者あとがきほか数か所に登場しています。

連休中にヒューマン・ギルドの講座に参加する方々は、Amazonやどの書店よりも早く定価より300円安い消費税カット価格でこの本を手に入れることができます。

なお、共著者の一人の日野遼香さんがヒューマン・ギルドの6月号のニュースレターに共訳者としてこの本の紹介を書いて下さることになっています。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

世間は今日から大型連休。
10日間連続の休みです。

しかし、私は8日間は仕事をし、うち7日間研修を担当します。

昨日(4月26日)は、そのための準備でかなり忙しい1日でした。


さて、270万部の大ベストセラー『国家の品格』(新潮新書)の著者の藤原正彦氏がテレビに出ていて、その内容にうなづいていたカミさんが買って読んで、それから私に回ってきたのが『国家と教養』(新潮新書、740円+税)です。

国家と教養 (新潮新書)
藤原 正彦
新潮社

私たちが見ていない歴史の断片をあぶり出し、そこから文化論を展開する著者の教養がいかんなく発揮された本です。

第1章の「教養はなぜ必要なのか」に出てくるのは「グローバル・スタンダード」の背後にある、「アメリカの意図」を見抜けなかった日本の姿です。

アメリカ政府によって「年次改革要望書」や「日米投資イニシアティブ報告書」が白日にさらされます。

世界最長の20年余りのデフレ不況の背後には、「軍事上無二の盟友アメリカが、経済上では庇護者から敵に変わったことに、世界一お人好しの日本人が気づかなかったための悲劇、と言って過言ではありません」と語りながら教養の必要性を説き始めます。

第2章では、教養が守られてきた「教養の歴史」を概観し、第3章では、資本主義、世界のアメリカ化、グローバリズムの進展で、教養の地位は墜ちていったことを指摘。

第4章の「教養とヨーロッパ」では、教養主義のチャンピオンであるドイツがヒットラーを生んだ理由として、一般大衆を見下していた教養市民層には、政治意識と社会性が決定的に欠けていたのだ、と展開。

そして、最後には、教養の4本柱として(1)人文教育、(2)社会教育、(3)科学教養の他に、情緒とか形の修得によって生を吹き込む(4)「大衆文化教養」が存在するとしてまとめています。

私がこう書いても、多くの人たちは理解しがたいところがあることでしょう。

この本の真髄は、そう簡単にまとめられるものでないことは、私も十分承知しています。

だからこの書評でわかったつもりにならないで、是非この本を読み、考え、時に元に戻ったりして熟読していただきたいのです。

数学者である著者の幅広い教養に支えられて、著者が教養を次のように語るところが大いに腑に落ちました。

「教養という座標軸のない論理は自己正当化に過ぎず、座標軸のない判断は根無し草のように頼りないものです」

ただ、「座標軸」が分かりにくいので、こんなふうに補足しています。

「座標軸とは価値判断の土台となるものです。先に述べた無限の情報から本質的なものだけを選択する仕分け装置です」

教養を身につけるために読書を勧める著者は、こんな書き方をしています。

「良書を読むことで、人間はいくつになっても、あっという間に思考や感覚が鋭く、そして大きく変貌することが可能なのです」

私なりの結論です。

教養は、ハウツーで身につけられるものではありません。

教養というのは、読書をしながらふと立ち止まって、何かの情報を他の情報と結びつけて知識にしようとして、時にもどかしい思いをしながら座標軸を築き上げる営みだということを教えてくれたのが、『国家と教養』という、深い含蓄を伴うこの本でした。


話は変わりますが、大型連休前にいいことが2つありました。

あるビジネス雑誌からインタビュー依頼がありました。

もう1つは、ある大手コンサルタント会社から経営者向け雑誌の連載依頼を受けました。

私は、こういう案件があると、何かの情報を他の情報と結びつけて新しいものを創造する喜びに浸れます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(4月24日)は朝のテレビで愛妻と3歳の子を失った松永さんの記者会見が流れていました。

涙なしでは、観ることができない映像でした。

昨日(4月25日)の讀賣新聞には 池袋暴走 遺族「未来奪われた」…「運転しない選択 考えて」 として次の記事が載っていました。

東京都豊島区東池袋で乗用車が暴走し、近くに住む松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡した事故で、真菜さんの夫(32)が24日、都内で記者会見し、「娘が成長し、私は妻と寿命尽きるまで一緒にいると信じていた。たった一瞬で未来は奪われた」と悲しみを語った。  

今年2月の七五三で撮影した真菜さんと莉子ちゃんの写真を会見場の机に置いた夫は冒頭、「妻と娘のような犠牲者や悲しむ遺族を絶対に出してはいけないと思った」と会見をした理由を語った。

事故が起きた19日正午過ぎ、職場の昼休みにテレビ電話で「きょうは定時に帰れるよ。待っていてね」と伝えたのが、妻子との最後の会話だった。
この直後の午後0時25分頃、2人は自宅近くの横断歩道を自転車で渡っていた際、赤信号を無視して突っ込んできた旧通産省工業技術院の飯塚幸三・元院長(87)の車にはねられた。

<途中略>

相次ぐ高齢ドライバーによる事故について、夫は「少しでも不安がある方は車を運転しないという選択肢を考えてほしい」とした上で、「周囲も本人に働きかけてほしい。事故の犠牲者が少しでも減れば、妻と子が浮かばれるかもしれない」と訴えた。


日中は、特別企画 大切な人を亡くす前に知っておきたいグリーフケア講座 のことでヒューマン・ギルドで大盛り上がり。

ヒューマン・ギルドでアドラー心理学をしっかりと学ばれた 井手敏郎さん (一般社団法人  日本グリーフ専門士協会  代表理事) をお招きして2日間の講座を7月6.7日(土・日)に行うためです。

ご案内は、次のとおりです。

ヒューマン・ギルドでは外部で活躍されている色々な方を講師としてお招きして、幅広く皆様に学んでいただくための企画をご用意いたしております。  

今回は井手敏郎氏をお招きして「大切な人を亡くす前に知っておきたいグリーフケア講座」を開催することになりました。  次回の開催は決まっていませんので、この機会に奮ってご参加下さい。  

「大切な人を亡くす前に知っておきたいグリーフケア講座」  

自分の身に死別の悲しみが訪れる前に知っておきたいテーマがグリーフケアです。  

グリーフは死別の悲嘆による心と体の反応のことを言います。
悲しみは自然なことですが、大きな悲しみを抱えている人が死別後、十分な支援が受けられなくなり、うつ病の診断を受け、苦しい立場に立たされることがあります。
本来、薬を飲まなくてもいい人が抗うつ薬を処方されることで、余計に調子を崩す場合も少なくありません。

 「通常」と「病気」の境目に「グリーフ」という反応があり、この反応があることを知ることで、自分の状態を肯定的に認めることができ、過剰な診断や薬への依存を防ぐことができます。
それはそのまま膨大な医療費の削減にも繋がっていくため、グリーフケアは社会的にも意味がある大きな活動です。  

看取りやその後の遺族支援など、多死社会に必要な知識、関わり方、在り方が学べ、大切な方の悲嘆に深く寄り添うための具体的な行動ができるようになります。  

 •グリーフケアの基本原則を学ぶ
•大切な人を亡くした時の繊細な気持ちを知る
•哀しい話を伺う時の4つの心得 •自分の哀しみを認め、人生を語り直す
•悲嘆を深刻にする4つのガムテープ
•大切な人を亡くした時に心と身体に起きること
•葬いのプロセスにおいてできる関わり
•アドラー心理学を活かしたグリーフケアとは
•相手の死生観・価値観に寄り添うポイント •7つの悲嘆の局面と対応のポイント •寄り添うことの本質を知る

◆日程:7月6.7日(土・日)
 時間:土曜13:30~18:30、日曜10:00~17:00 
◆講師:井手敏郎(一般社団法人  日本グリーフ専門士協会  代表理事、アドラー流グリーフケアの学校「グリーフ専門士養成スクール」校長)
◆受講料:会員37,800円、一般41,040円(税込、資料つき)
◆会場:ヒューマン・ギルド研修室  

https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/698 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。


夜は、カミさんと四谷の紀尾井ホールに出かけ、河村尚子 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト Vol.3 (全4回) を聴きました。

ベートーヴェンの主要なピアノソナタの連続プロジェクトの第3回目で、私たちは第2回目に参加し、次のような記事で紹介しています。

2018年11月30日付けブログ 神楽坂ロケ地巡り+最初の読者候補+河村尚子のベートーヴェン=最高の午後

昨日の曲目は、次の3つでした。

ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 Op. 81a「告別」
ピアノ・ソナタ 第27番 ホ短調 Op. 90
ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 Op. 106「ハンマークラヴィーア」

今度の第3回はベートーヴェンのソナタの中でも最も長大にして難解である「ハンマークラヴィーア」がメインでしたが、「告別」こそが昨日の1日を象徴するようでした。

河村尚子さん(ドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学教授)を次も追いかけようと11月13日(水)のチケット(第30番、31番、32番を演奏)をゲットしました。

哀しみのモチーフは、これが最後かと思って帰宅したら、すぐ上の兄から2人がとてもお世話になっていた人の命の危機の電話連絡。

やるせない思いで1日を終えました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(4月24日)は、ヒューマン・ギルドには、時々お手伝いに来てくれるうちのカミさんを含めてスタッフ6人が勢ぞろいしてにぎやかでした。

会員や法人向けにお送りするニュースレターの袋詰めや発想準備をしたり、大型連休前の慌ただしい1日を過ごしていました。

これから海外に出かける人もいれば、転居をする人もいます。

私は、5月に190人の店長を対象に行う講演/研修の準備を主にしていました。

1月~2月に4回行った研修について問題提起をしたことで、その人たちの上司を対象に研修を行うことが急遽決まったためです。

私は、研修の際にしっかりと先方のニーズをお聞きし、研修後もその会社の可能性や問題を指摘し、ただ「研修をしました」という講師ではありません。

「個人に勇気を! 組織に活気を! そして、日本を元気に!」の精神で日々臨んでいます。

1月後半にある出版社に提案していた夢の企画 ―アドラー+ドラッカー+アンガ―マネジメントを巡ってのシンポジウムー を9月28日(土)の開催することがついに決まりました!
このことは、連休明けに詳しくお伝えします。

世間は10連休ですが、研修が大好きな私は、4月27日(土)から5月6日(月)の10日間で7日間研修を担当します。

昨日もその中にポツポツとお申し込みがあることをとてもうれしく思います。

大型連休後もヒューマン・ギルドは次々と講座を展開します。

その中で(1)アドラー心理学ゼミナール と(2)特別ワンコイン講座 についてお伝えします。

アドラー心理学ゼミナール は、7月の講座も決まりました。

特別ワンコイン講座 は、満席が近くなっています。

(1)アドラー心理学ゼミナール「アドラー心理学の理論を学ぼう!」   

アドラー心理学を学んでいる方々がさらにしっかりと理論を学んでいただく目的とアドラー心理学に興味のある初めての方にヒューマン・ギルドの雰囲気を知っていただくために開講しています。
大学のゼミナールのようにあらかじめテーマと発表者を決めておき、その発表を巡り活発な意見交換を行います。
あなたもこの知的な時間・空間に参加しませんか?  

◆第144回 2019年5月6日(月・祝)「心身霊一如 - アドラー心理学とケイシー療法」  
講師:新井しのぶ氏(ELMトレーナー)
※講師からの内容説明※  2008年に母の病をきっかけに仕事を止め、完全に母のサポートに入り7年間。
振り返ると体、心、魂を学び経験する道が自然とついて来ていました。
その中にアドラー心理学とケイシー療法があります。
アドラーは人間を意識と無意識、心と体など分かつことのできない全体とし考える心理学といい、ケイシーは人間を体、心、魂の三重構造であるといいます。
この二人が残してくれた共通項を、現在の仕事上の経験も交えてお伝えします。  

 ◆第145回 2019年6月23日(日)「アドラー心理学とモンテッソリー教育」  
講師:笹村房子さん(モンテッソ-リ国際ディプロマ、モンテッソ-リ認知症ケアワ-カ-、幼稚園教諭「保育士資格も保有」、ELM勇気づけトレーナー、SMILEリ-ダー)
※講師からの内容説明※  
モンテッソ-リ教育って何? 
モンテッソ-リ教育は、日本では「幼児教育」として有名ですが決して「幼児教育」だけではありません。
「すべてを可能にすることのできる愛らしい子どもたちよ、私と一緒に人類と世界の平和を建設するために働いて下さい」。マリア.モンテッソ-リの言葉です。  
お話しするなかでアドラーとの共通項を皆様に感じていただきたいと思います。  

◆第146回 2019年7月21日(日)「絶望の淵から二人三脚で迎えた今日- アドラー心理学から学んだ生きる勇気」  
講師:本橋悦子さん(ELM勇気づけトレーナー、人おこし・組織おこしリーダー、塾講師)
※講師からの内容説明※   
2014年、息子(当時8歳)が交通事故に遭い、高次脳機能障害を負って生きていくことに。
たくさんの苦悩と向き合いながらもたくさんの方々に助けられて、励まされて、勇気をもらって今に至ります。  
息子の障害と一緒に生きていくためにアドラー心理学はとても私を納得させてくれて、生きる勇気をもらいました。
「起こること全てに意味がある」「人生なるようにしかならない」「全てはベストのことしか起こらない」「幸せはもうここにある」の4つと家族の絆を中心にお伝えします。        

■時間:各回共に11:00~13:00 
■進行:岩井俊憲、ヒューマン・ギルド代表
■料金:各回共に2,160円(税込、要予約、当日支払) 
■会場:ヒューマン・ギルド研修室
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/569 から詳細確認及びお申し込みができます。

(2)特別ワンコイン講座

・お笑い芸人の表舞台・裏舞台(マネジメント・カウンセリング研究会主催)    
若手芸人として売り出し中の「一本槍(いっぽんやり」を迎えて、漫才をご披露いただいた後に、お笑い芸人としての本音を語ってもらうというまたとない企画です。  
元お笑い芸人でもあった加藤保紀さんにもご登壇いただき、面白い掛け合いになるイベントです。
出演者:「一本槍(いっぽんやり」(りょうちゃん、村上亮太・松竹芸能所属)
パネルディスカッション「お笑い芸人の裏舞台」一本槍のお2人+加藤保紀さん(芸能プロダクション 元常務)+岩井俊憲    ■日程:2019年 5月13日(月) 
■時間:18:30~20:00
■懇親会:講座終了後有志による懇親会あり(料金:@2,500円)、参加希望者はご予定下さい。 
■受講料:500円 当日払い
■定員:25名(満員になり次第キャンセル待ちになります)。
■会場:ヒューマン・ギルド研修室
※注意:お申込みの方で当日参加できなくなった場合は、必ずお早目にご連絡ください。  https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/673 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。


仕事が終わってからは、カミさんと「AKOMEYA TOKYO in la kagū」 に行きました。

神楽坂駅の矢来口から地上に出ると、真正面に見えます。

以下のコンセプトの店で、とても楽しい!

〝一杯の炊きたてのごはん から、つながり広がる幸せ〟をテーマにお米や食品、〝上質な佇まいを感じる暮らし〟を提案する器や調理道具、ビューティケアなどの雑貨を展開。
ごはんのお供や調味料などの食品、こだわりの出汁をはじめ贈り物にもぴったりな商品を揃えるほか、お米の売り場では日本各地から厳選した約20種のお米を量り売りし、お好みの分づきに合わせた精米もおこないます。

また、旗艦店ならではの食を体験する飲食スペースも充実。
これまで銀座本店のみで展開しておりました〝おいしさで満たされる至福のとき〟を提供する「AKOMEYA厨房」、AKOMEYA TOKYO初のカフェ業態「AKOMEYA茶屋」が登場するほか、寛永15年より380年以上続く熊本の老舗「白玉屋新三郎」が新規カフェ業態「Shiratama Salon 新三郎」をショップインショップとして出店いたします。

ヒューマン・ギルドに来られたときは是非、こちらにも足を運んでみてください。

神楽坂がますます楽しくなっております。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(4月23日)は、9:00~16:30に金沢の石川県庁で「新任課長補佐研修」を41人の対象者に行っていました。


(11階から日本海側を望む)

確か2013年5月からご依頼をいただき、毎年2回行っているので、7年目、13回目の登壇になります。

やや冒険かとも思ったのですが、最初からロールプレイを行ったところ、結構はまってくれました。

講師の依頼にしっかり応じてくれるので、ありがたかったです。

トーンとしては、今までよりマインド面を強調しました。

5月にまた本年度2回目を担当します。

ペアで入って下さったり、私のデモンストレーションの相方になってくださった石川県自治研修センターの職員のお2人に感謝申し上げます。


さて、ソニー生命保険が4月18日に 社会人1年目と2年目の意識調査2019 を発表し、その内容がマスコミにも発表されています。

内容は、「入社後5年以内に辞めたいと思っている社会人1年生が約5 割、2年生が約7 割にも上る」というのは、企業側としてはがっくりでしょうが、私が注目したのは、「やる気に火がつくセリフ」と「やる気が奪われてしまうセリフ」でした。

アドラー心理学に置き換えると、「勇気づけになる言葉」「勇気くじきになる言葉」とも考えれます。

やる気に火がつくセリフ・・・・1位は「君がいて助かった、ありがとう」(43.0%)、2 位は「本当によく頑張った」(30.7%)、3 位は「何でも相談してね」(25.8%)

やる気が奪われてしまうセリフ・・・・1 位は「この仕事向いてないんじゃない?」(31.0%)、2 位は「やる気ある?」(25.5%)、3 位は「ゆとり世代だなぁ」(23.7%)

私なりの表現では、やる気に火がつくセリフは(1)感謝、(2)賞賛、(3)支援、の3つの態度だと言っていいかもしれません。

やる気が奪われてしまうセリフは、決めつけ表現のようです。

入社後5年以内に辞めてしまうかどうかの分かれ目は、勇気づけか勇気くじきの上司・先輩の対応次第のようです。

ちなみに、目標にしたいと思う先輩は「まわりに気配りができる」「後輩の面倒見が良い」「責任感がある」が№3だったようです。

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昨晩(4月22日)から金沢に来ています。

金沢には30回以上来ています。

観光は、一通りしているので、ホテルの近くをうろうろして、居酒屋を避けてビル内でとんかつを食べました。



このところ政治家の失言が相次いでいます。

今月5日に塚田一郎元国土交通副大臣が道路整備をめぐる「忖度(そんたく)」発言で事実上更迭され、そのわずか5日後には桜田義孝前五輪相が東日本大震災をめぐる失言で辞任に追い込まれました。

桜田義孝前五輪相は、10日夜、岩手県出身の高橋比奈子衆院議員のパーティーで次のようにあいさつしました

「復興以上に大事なのは、高橋さんだ」

政治家はなぜ、失言をするのでしょうか?

このことは、ここ数日で下記の2つが印象に残りましたので、ここで紹介しておきます。

・2019.4.20 産経新聞ニュース 政治家の失言、なぜ相次ぐ? 防ぐには?

・2019.4.20 DIAMOND online 一流のリーダーがやるべき「失言」を防ぐ方法(小宮一慶氏)


アドラー心理学の言葉を使うと、このような政治家は極めて「共感力」に欠けていると言っていいでしょう。

「共感」というと、「相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じること」とだけ受け止めるかもしれませんが、状況を俯瞰する素養も共感の1つです。

自分自身の発言がまるでテレビに映っているように客観視し、その場だけでなくより広い範囲でどう受け取られるかの、より広い共同体の視点に立てる「共同体感覚」が求められるのです。

そのようなセルフ・モニターのシステムが欠けていることが、失言をする政治家に代表される共感力不足に基づく事件だと言っていいでしょう。

ここで、4月13日の日本テレビ系のセブンデイズでたけしが言っていたことが重要なヒントを提供してくれます。

 漫才をやっているときの師匠から「客席の側にもう一人の自分がいるつもりでいなさい」と言われていたとコメントしていました。

その場の気分で、自分に酔って発言してしまう政治家は、その場で受けることはあっても、より広い国家といいう共同体から自分の発言の影響力を考える感性には欠けていると言っていいでしょう。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(4月21日)は、9:30~17:00にJEC日本研修センター 十三で大阪開催 アドラー心理学ベーシック・コース の4日目(最終日)を行っていました。


(講座終了後の写真)

研修の柱は、次の2つでした。

(1)教育に生かすアドラー心理学 ー 自然の結末と論理的結末
(2)勇気づけの理論

前日に研修で1日、その後に懇親会で個別に何人かとお話しできる機会があったので、親密度が増していました。

講座の中では受講者の協力を得る場面がたくさんありました。


「教育に生かすアドラー心理学」では、虐待についてのスライドを出し、家庭裁判所に勤める方に補足説明をいただきました。

また、「勇気づけの理論」のところでは、ロールプレイを頻繁に行い、参加者主体型で進めました。

さらには、勇気づけの1つとして「聴き上手」について 福間 信可さん からある詩(「聴いてください」)を朗読していただく場面もありました。

修了式の授与も受講者の中から2人一組になって、さらには、付箋紙をお持ちの方にいただいて頂戴し勇気づけのメッセージを添えてお渡し。

最後は、一人ひとりから感想のご発表。

みんなで作り上げた アドラー心理学ベーシック・コース になった感がありました。

ご受講の方々、前半の講師 兼 共催者の 辻本 絹代さん(憩いの部屋 代表)、さらには受講者をご紹介の方々に感謝申し上げます。

講座が終わってからは、次の段階の養成講座に進みたいとおっしゃる方が何人か私のところにやって来てくれました。

ヒューマン・ギルドの行うアドラー心理学の研修にご関心のある方は こちら をご覧ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

大阪に来ています。

昨日(4月20日)は、13:30~18:40にJEC日本研修センター 十三で アドラー心理学ベーシック・コース の3日目として

(1)よい人間関係
(2)演習:あなたを勇気づけた人たち
(3)共同体感覚

を行っていました。

講師としての感想を書けば、「手ごわい受講者たちが揃った」というところです。

アドラー心理学の本をかなり読みこなしている人たち、他の組織でアドラー心理学をすでに学んでいる人たちがかなりいました。

それだけに理論面、実生活への活用面で鋭い質問が寄せられ、講師としても勉強になりました。

質問を受けたり、意見を言ってもらって、そのことでやり取りするのは、講師としてはしんどいですが、ライブ感が出るので私は好きです。

講座を少し早めに終えて16人で懇親会に。

私は、個人的な相談を受けたり、講座の感想をお聞きしたりしました。

何人も方が次の養成講座に進みたいとおっしゃっていました。

手ごわい受講者たちと、前半の講師 兼 共催者の 辻本 絹代さん(憩いの部屋 代表) に感謝申し上げます。


◆ヒューマン・ギルドでは、3つの養成講座に進むプロセスがしっかり確立されています。
ご関心のある方は、こちらのURLをクリックしてみてください。         
  ↓
https://www.hgld.co.jp/learn.html(アドラー心理学を学ぶ)

アドラー心理学ベーシック・コース は、東京以外でも今後、長野(松本)、長崎(大村)、愛知(名古屋)で次のとおり開催します。

(1)松本コース https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/658

日程:6月8.9.22.23日(土・日)
時間:土曜13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)/永藤かおる(ヒューマン・ギルド取締役研修部長)
料金:会員60,000円、一般64,800円(税込) 会場:コワーキングスペース GREAM(長野県松本市大字島立861-1)

※再受講のみ満員のためキャンセル待ちになります。

(2)長崎コース https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/685

日程:11月9.10.23.24日(土・日)
時間:土曜13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)/永藤かおる(ヒューマン・ギルド取締役研修部長)
料金:9月30日までにお支払いの場合は、会員60,000円、一般64,800円、再受講:21,600円(全て税込み、再受講はヒューマン・ギルド会員様限定、4名まで)。

※ 10月1日からは消費税が10%に変わるので、会員61,200円、一般66,000円、再受講:22,000円(全て税込み、9月30日15時以降に銀行からお支払いの場合は、10月1日振込み扱いになるため消費税10%価格です)。

会場:SPセミナー研修室(長崎県大村市富の原2丁目 24-1・変更の可能性あり)

(3)名古屋コース https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/496

日程:11月30日12月1・14・15日(土・日)
時間:土曜13:30~19:00 日曜 9:30~17:00
講師:三輪克子氏(スペースLUN主宰)/岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
料金:9月30日までにお支払いの場合は、会員60,000円、一般64,800円、再受講:21,600円(全て税込み、再受講はヒューマン・ギルド会員様限定、4名まで)。

 ※ 10月1日からは消費税が10%に変わるので、会員61,200円、一般66,000円、再受講:22,000円(全て税込み、9月30日15時以降に銀行からお支払いの場合は、10月1日振込み扱いになるため消費税10%価格です)。

会場:ウインクあいち(愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38


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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

「日本人としてあなたは幸福ですか?」シリーズの11回目です。

以前に私は、シリーズの中でこんなことを書いていました。

ヒューマン・ギルドは、アドラー心理学を中核に据えながら、個人の心理的な面の幸福をもたらす勇気づけのお手伝いもしていますが、今後は、そのことに加え、組織の活気を回復するために、イノベーションを仕掛け、研修などの機会を通じて大いに貢献できると確信できるようになりました。

そのような貢献をすることによって、もう一度日本に元気を取り戻すのです。

「個人に勇気を! 組織に活気を! そして、日本を元気に!」


今回は、組織変革と自己変革の関連について「自律型組織」を構成する「自律型人材」について考え、後半にある本にヒントを得たリーダーのライフスタイルと組織風土の関連のさわりの部分を書いておきます。

4月17日に行った磐田市役所の研修に関連して 磐田市人材育成基本方針 の「目指すべき職員像=『自ら学び考え行動する自律型職員』」が刺激になって、日頃から考えている「自律型組織」を構成する「自律型人材」についてこんなふうに7つの条件にまとめていました。

「自律型人材」の条件

(1)セルフコントロールが身についている人
(2)「Plan(計画)― Do(実施)― Check(チェック)― Action(是正措置)」のサイクルを自ら回す人
(3)承認欲求を求めない人
(4)内発的動機づけの人
(5)自己変革にチャレンジしている人
(6)自分のミッションをしっかりと備えている人
(7)世間や他者に惑わされずに幸福に達することができる人


私は日頃「自己変革なくして組織変革なし」と、しょっちゅう研修で言っていますが、この信念はますます強まるばかりです。

ところで、「自己変革なくして組織変革なし」を理論的に裏付ける本を紹介します。

『なぜ人と組織は変われないのか』(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著、池村千秋訳、英治出版、2,500円+税)

なぜ人と組織は変われないのか ―
ハーバード流 自己変革の理論と実践
ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー著
池村千秋訳
英治出版

2人ともハーバード大学教育学大学院教授で、ロバート・キーガンは成人学習・職業発達論専攻、リサ・ラスコウ・レイヒーは発達心理学が専門で、経営学の先生ではありません。

430ページにも及ぶケースの豊富な大著なので、私は、内容については、前半部分のことだけを書いておくことにします。

最初からこんなことが書かれていてびっくりします。

「最近の研究によると、食生活を改めたり、もっと運動をしたり、喫煙をやめたりしなければ心臓病で死にますよと専門医から警告されたとき、実際にそのように自分を変えることができる人は、7人に一人にすぎないという。たった7人に一人だ!」

著者は、自分を変えられない人が7人に一人 ― 約85%に相当― もいることを訴えます。

この本は、何が変革を阻み、何が変革を可能にするかについて、リーダーと組織のメンバーが変革を成し遂げることを妨げている要因として、自分が本心からやりたいと望んでいることと実際に実行できることの間にある大きな溝に注目して、それを「変革を阻む免疫機能」と名付けます。

さらに、「変革を阻む免疫機能」の3つの側面として次のことが強調されています。

(1)変革を阻止するシステム(手ごわい課題に挑もうという意欲を萎えさせる)
(2)感覚のシステム(不安に対処する)
(3)認識のシステム(ものごとを理解する)

いかにも心理学者らしいです。

アドラー心理学の言葉を使うと「ライフスタイル」が変革を阻み、何が変革を可能にすると言ってもいいかもしれません。

これは、私なりにこの本をヒントにした私のひらめきです。

組織の雰囲気には、リーダーのライフスタイルが反映します。

そのライフスタイルに肉薄することによって組織の雰囲気に変化がもたらされるのです。

ごくごく簡単に言ってしまえば、「わかっちゃいるけどやめられません」「必要を感じているけど取り組めません」を自ら克服できるリーダーこそが自己変革のみならず組織変革を可能にし、自分自身だけでなく組織のメンバーを幸福にするのです。

そんなことに気づかせてくれたのがこの本であり、やがてこのことについてまとめてお伝えできる日が来るかもしれません。

◆「日本人としてあなたは幸福ですか?」シリーズの今までの10回は、次のとおりです。

3月23日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(1)
3月24日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(2):経済も凋落傾向に
3 月26日付けブログ  日本人としてあなたは幸福ですか?(3):私たちの生活 
3月28日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(4):勇気をくじかれた若者
3月29日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(5):憧れに疎遠な若者たち 
3月30日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(6):ひきこもり100万人時代
4月3日付けブログ   日本人としてあなたは幸福ですか?(7):幸福の3つの条件
4月11日付けブログ   日本人としてあなたは幸福ですか?(8):啓蒙すべきはトラストとリスペクト
4月12日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(9):野球指導におけるリスペクトとトラスト
4月16日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(10 ):「承認欲求の呪縛」で強まる不幸感

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨晩(4月18日)は、とてつもない失態からドラマは始まりました。

会社から早めに帰って夕食前に風呂に入り、「さて、夕食」というところで携帯に電話が入りました。
18:40のことでした。

 津川晋一さん株式会社 ミライカナイ 代表取締役)からです。

「岩井先生、集まっているんですが・・・」

「え!!」

この晩は、映画「あまのがわ」の監督の 古新 舜 (Shun Coney) さん(コスモボックス株式会社 代表取締役)を中心に4人が集まるはずの日でした。

私が中心になって4人の宴を催すはずだったのですが、手帳の別の日に書いていて、この日だとは思っていなかったのです。

私は、18:50には家を出てタクシーを拾い、神楽坂の「酒葵」に向かい、19:20に到着。
何と50分も遅刻することになったのです。

朝日新聞社 文化くらし報道部 be 編集部記者の 佐藤 陽さん も交えた3人は、私がいなくても勝手に盛り上がっていました。

本来ならば、私が3人それぞれをご紹介するはずだったのですが、その必要もなく、3人が今までに会ったことがあるような雰囲気になっていたのは、それぞれのお人柄です。

私がこの席を設けた意図は、映画「あまのがわ」を3人で何かしらの応援ができないか、というところにありました。

具体的にいつどうするというところは、これからの課題となりましたが、話が深いところまで入ったことは有益でした。


(私から右に古新さん、佐藤さん、津川さん)

 

気づいたら23:00近く。

充実感を伴って解散したのであります。

◆3人の方々の人物像をブログに残しておりますので、お読みください。

・2018年6月21日付けブログ 読む顔写真:夢追い人 ミライカナイの津川晋一さん

・2018年12月19日付けブログ 憧れる女性 回顧する男性(1):佐藤 陽さんとの対話を通して(1)

・2019年3月8日付けブログ 映画【あまのがわ】の古新 舜監督 ご来社

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

昨日(4月17日)は、静岡県磐田市の 磐田市役所 で新規採用職員育成担当者の研修を行っていました。

同じ内容を1日に2回行い、9:00~12:00が21人、13:30~16:30が20人のご参加でした。

総務部職員課のご担当の方々が細やかな配慮をされる方々で、事前と当日の連携もよく、私は 磐田市人材育成基本方針 をしっかりと読み込み、その中の「目指すべき職員像=『自ら学び考え行動する自律型職員』」という部分に深く共感していました。

研修の柱は、次の5つでした。

(1)オリエンテーションとリレーションづくり
(2)指導者(係長/課長、トレーナー)としての心得
(3)コミュニケーションとは
(4)聴き方(傾聴・観察・質問)
(5)信頼関係の築き方
(5)勇気づけの対応

私は、「自律」を最大のキーワードとして研修を展開することを心がけ、「自律」について各自のイメージをグループ内で発表していただいてから『広辞苑』に書かれている「自律」の概念を明らかにしました。

「自分で自分の行為を規制すること」
「外部からの制御を脱して、自身の立てた規範に従って行動すること」

管理に即して当てはめれば、「セルフコントロール」であり、「Plan(計画)― Do(実施)― Check(チェック)― Action(是正措置)のサイクルを自ら回すこと」だとした上で、このサイクルの中に他者が介入すれば、それこそ自律でないことを説明しました。

さらに後半には、「勇気づけ」につながる自分の内側から湧き出る欲求に基づいて自らを駆り立てる「内発的動機づけ」こそが自律につながるモチベーションであることを関連付けました。

私は、研修をご依頼いただく場合は、できるだけ先方のニーズをお聞きした上で臨む方針でいます。

◆ヒューマン・ギルドの法人向け研修にご関心のある方は こちら をご覧ください。

ところで、「勇気づけ」につながる「内発的動機づけ」ならぬ「外発的動機づけ」が様々の弊害をもたらす現状を告発した本を読み終えました。

『「承認欲求」の呪縛』(大田 肇著、新潮新書、780円+税)です。

「承認欲求」の呪縛 (新潮新書)
太田 肇
新潮社

4月16日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(10 ):「承認欲求の呪縛」で強まる不幸感  で一部紹介していましたね。

著者の太田 肇氏(同志社大学教授、組織論専攻)は、元々承認欲求をモチベーションの源泉として重要視していた経営学者でした。

この本でも第1章が「『承認欲求』最強説」で始まり、

承認欲求の効果の効果として
・内発的モチベーションのアップ
・自己効力感の向上
・評価・処遇への満足
・勉強への関心と不安
・成績の向上
・離職の抑制

・その他の効果 としでは、「承認は認められた当人だけでなく、周囲との人間関係や職場の空気、さらには顧客との関係などにも好影響を及ぼす」として「承認欲求最強説」だったことを書いています。

ところがトーンは変わって、第2章以降では、一昨日にも書いたように、承認欲求の影の部分として「承認欲求の呪縛」をテーマにします。

とても明快なのは、次の点です。

承認欲求の呪縛の3要素を定式化すると

(認知された欲求-自己効力感)×問題の重要性=プレッシャーの大きさ =承認欲求の呪縛の強さ

だとわかりやすくまとめています。

 最後は、第4章で「『承認欲求の呪縛』を解くカギは」として、公式の各要素に対して著者なりの提言をしています。

自律型人材の育成、自律型組織の形成を志す人の必読書です。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 

4月も半ばを過ぎ、地下鉄東西線は「早稲田駅」で降りる学生で混雑しています。

また、新入社員研修で実践段階 -客先訪問などー に入っている企業もあるようです。

タクロウは、会社の新入社員の中の8人を指導するサブ・リーダーに任命され、研修をしたり個人面談をしたりで、父親と同じ教え好きの側面があるようです。

私は、新入社員を指導する立場のOJT研修指導者の研修のために静岡県磐田市に来ています。

こんな時期だからこそ、2019/4/10付日本経済新聞 朝刊に『ライフシフト』などの著者のロンドン・ビジネススクール教授、リンダ・グラットン氏が「私がいま20代なら」ということで「人間特有の能力を伸ばすこと」だと語っている記事を紹介します。

私は、生涯学習の必要性を説いた内容だと受け止めました。

20代の人だけでなく、シルバー世代の人でも、100年時代に関心がある人でもお読みになることで刺激を受けるはずです。

一歩踏み出すあなたに(6)人生どの段階でも学び  

まず、私たちは信じられないほど技術革新のスピードが速い時代を生きているということを知っておきたい。
これは2つのことを示唆する。

1つは医療技術の進展などで寿命が延びるということ。
今の20代は90歳、100歳、あるいはそれ以上人生を過ごす。
その結果、70代や80代になっても自分のスタイルで働いているのが普通という時代になるだろう。

2つ目は人工知能(AI)やロボット技術の急速な進展により、私たちが駆使したり、習得したりすべきツールや技術が刻々と変化していくという点だ。
人生のどの段階でも学習を続ける姿勢が重要で、常に自分のスキルを磨き続ける習慣を人生の前半のうちに身につけることが必要になる。

<途中略>

もし私がいま20代なら、機械に取って代わられない人間特有の能力を伸ばすことを考える。
それは好奇心や共感、さらには社会性のスキルだ。
日本のことや世界のことをもっと知りたいという強い興味と、同時に他の人々やグループに共感し、それを創造活動に生かすことは機械では置き換えにくい重要な能力だ。

これに加えて、自らが所属する地域や組織を支えるために自分がどのような役割を担えるのか。
それを20代の頃から考え続けることが重要で、それには社会性のスキルが不可欠になる。


ここでのポイントは「機械に取って代わられない人間特有の能力を伸ばすことを考える。 それは好奇心や共感、さらには社会性のスキルだ」というところです。


「八掛け人生」を啓蒙している私は、60歳代、70歳代の経験豊富な現状で20歳代、30歳代の好奇心、共感力、社会性を持って生きる」と言い換えたいところです。

私は、リンダ・グラットンの著書『ライフシフト ― 100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン/アンドリュース・スコット著、池村千秋訳、東洋経済新報社、1,800円)から衝撃を受けたことがあり、

2017年5月9日付けブログ 人生100年を見据える本:『ライフシフト』

としてブログに書いています。

是非、お読みください。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

リンダ・グラットン/アンドリュース・スコット著

池村 千秋訳

東洋経済新報社

まんが版も出ているようです。

まんがでわかる LIFE SHIFT
松枝 尚嗣
東洋経済新報社

◆さらにご関心のある方は、こちらのインタビュー記事にも目を通してみてください。

リンダ・グラットン教授インタビュー前編 「積極的に、イノベーティブに」が人生100年時代を生きるカギ(2019年1月9日)

リンダ・グラットン教授インタビュー後編 「お金に賢明であること」が自分の人生を創造する
(2019年1月15日)

◆最近、様々な企業から人気を読んでいる八掛け人生研修のあらましについては こちら をご覧ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。 
昨日(4月15日)は、22:25~22:50にNHK Eテレで「100分de名著』の「マルクス・アウレリウス 自省録」の3回目を見ました。
岸見一郎さんが解説者なので、アドラー心理学とつながるだけでなく仏教ともその境地に共通点があるような印象を受けました。
テレビではかなり抑えられていますが、テキストを読むと、アドラー心理学の理解がより深まります。
ご関心のある方は是非、テキストをお買い求めになるといいです。

マルクス・アウレリウス
『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著)
岸見 一郎
NHK出版

また、3回目が17日(水)の5:30~5:55、12:00~12:25に再放送されますので、録画してご覧になることをお勧めします。
 
 
さて、「幸福につながるアドラー心理学の知恵」のカテゴリーの「日本人としてあなたは幸福ですか?」シリーズの10回目です。

最近『「承認欲求」の呪縛』(大田 肇著、新潮新書、780円+税)という本を読んでいます。

「承認欲求」の呪縛 (新潮新書)
太田 肇
新潮社

著者は、長らく経営学者として承認欲求の「光」の部分に注目していました。

ところが、承認欲求には濃い「影」の部分が存在することにも気づき始めました。

私たちが連想できる成人式での乱行や、SNSへの変態動画投稿などのみならず、もっと深刻なのは、 普通の人が無意識のうちに承認欲求にとらわれていく「承認欲求の呪縛」です。

著者が調べているうちに、子どもから大人まで、実に多くの人がこの呪縛に陥っていることが判明しました。

認められたことがきっかけでウツや不登校になったり、欠勤・退職に追い込まれたりする例も少なくなく、そのことによって、個人の問題にとどまらず、組織や社会もが蝕まれます。
 
昨今大きな社会問題になっている職場やスポーツ界のパワハラ、過労死・過労自殺、役所や大企業の組織不祥事などが いずれも「承認欲求の呪縛」と深く関わっているとわかり、この問題に強い危機感を抱き、世の中に警鐘を鳴らそうと思ったようです。

「承認欲求の呪縛」にかかると、不幸な状況を招きやすくなり、そのことが個人の問題にとどまらず、組織や社会をも蝕むことを強く警告するのがこの本です。

私は「承認欲求」の抱える問題をひと言で片づけます。

それは「内発的動機づけ」の核となる「自律」とは程遠い、他者からの統制の中に身をゆだねてしまう「外発的動機づけ」に他ならないからです。

自分の価値が他者の承認によって成り立つような、勇気づけとは遠い存在になってしまいます。

◆「日本人としてあなたは幸福ですか?」シリーズの今までの9回は、次のとおりです。

3月23日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(1)
3月24日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(2):経済も凋落傾向に
3 月26日付けブログ  日本人としてあなたは幸福ですか?(3):私たちの生活 
3月28日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(4):勇気をくじかれた若者
3月29日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(5):憧れに疎遠な若者たち 
3月30日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(6):ひきこもり100万人時代
4月3日付けブログ   日本人としてあなたは幸福ですか?(7):幸福の3つの条件
4月11日付けブログ   日本人としてあなたは幸福ですか?(8):啓蒙すべきはトラストとリスペクト
4月12日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(9):野球指導におけるリスペクトとトラスト

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