おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(11月18日)の午後は、3か所で講演を聴いて、それぞれとても学び感がありました。
何歳になっても学ぶことは楽しいですね。
それぞれ異質な学びが「点」であったとしても、点と点を結ぶと、そこに「線」が生まれ、さらにいくつかの線を囲い込むとそこに「面」が形成されます。
1つめの講演は、大手町の日経ホールで行われた主催:日本経済新聞社 協賛:インテグラルの
日経ビジネスイノベーションフォーラム 永続的成長企業の本質~IPOを通過点とする日本型プライベート・エクイティの活用法~
でした。
IPOとかプライベート・エクイティに関心があったわけではありません。
13:30~14:10に行われた一橋大学名誉教授 野中 郁次郎氏による基調講演
「共感の経営」
でした。
野中氏は、知識創造理論を世界に広めた知識経営の権威者で、私は勝手にノーベル経済学賞を日本人が受賞するとしたら、野中氏に違いない、と思っています。
世界で最も名高い日本の経営学者です。
近著に『知的機動力の本質』(2017、中央公論新社)、『直観の経営』(2019、KADOKAWA)などがあります。
野中氏は、今年の7月1日、2日にスコットランドのエジンバラで行われた「新しい啓蒙」のコンファレンスから始まり、「オーバー・アナリシス」、「オーバー・プラニング」、「オーバー・コンプライアンス」の日本的経営の危機へと話を進め、戦略の本質は「物語であり生き方が問われる」ものであるとも語り、最後は「二項対立」を超え、対立と協調を両立させる「二項動態」の関係性こそが創造性の源泉であると結びました。
たった40分の講演でしたが、2時間以上の充実感ありました。
2つめは、公益財団法人 セコム科学技術振興財団 設立40周年記念講演会(時間:16:00~17:30 、会場ヒューリックホール東京の
「論理と情緒 -科学立国をめざして」
と題する藤原正彦氏(お茶の水女子大学名誉教授)による講演でした。
藤原氏は、科学立国を照らすサーチライトは「美的感受性」だとし、軍事や経済ではなく普遍的な価値を生み出した国のみが世界から尊敬される、としと、2011年3月11日の東日本大震災の際に見られた日本人の献身さを持ち続ければ、世界中が日本を見習うようになり、このことによって世界や人類を救うことができると講演を締めました。
3つめは、ヒューマン・ギルドで行われた18:30~20:30に行われた中小企業診断士の勉強会 マネジメント・カウンセリング研究会(代表:岩井俊憲)での松井 宏会員による
診断士関連の心理学的理論について
でした。
松井会員は、心理学の潮流と変遷および各理論をとてもわかりやすく解説してくれました。
3つの講演のハシゴを通じて改めて学ぶことの楽しさをしみじみと味わいました。
◆2020年5月11日(月)に行われる18:30~20:00開催の マネジメント・カウンセリング研究会特別企画には、致知出版社取締役 副編集長の 藤尾 允泰さんを講師としてお招きし、取材を通じて学ばれた人間学をテーマに講演会を開催(会場:ヒューマン・ギルド)することになりました。
ご関心のある方は、今のうちから来年の手帳に予定を入れておいてください。
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<お目休めコーナー>11月の花(15)