アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。 アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(11月16日)は、会社がオフの日で、2020年2月末に 株式会社 致知出版社 から出版される『経営者のためのアドラー心理学』(仮題)と、1月に引き受けている50歳代の社員をどう処遇するかの研修のための調べものをしていました。

やや古いデータになりますが、2017年3月11日付けの讀賣新聞の「学ぶ 育む」国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」などからすると、

(1)日本の総人口が2010年の1億2,805万人が、2030年 1億1,661万人、2048年 9,913万人と3/4に減ること (2)高齢者化率(人口に占める65歳以上の割合)は現在の27%から2048年に38%(10人中4人!)に伸びること
(3)2048年には生産年齢人口(15~64歳)は2010年の2/3になること  
(グラフでもおわかりのとおり、全人口に占める生産年齢人口が52%-約半分に―なってしまうこと)

が予想されてることが、改めて近未来の日本に確実に迫る危機だと認識できました。

このような社会背景からすると、60歳を過ぎてから老後をどうする、という問題でなく、40歳代から2030年、2048年に向けて人生後半の生き方を設計しておかなければならないことになります。


50歳代の社員の処遇に関して、ある参加者―企業の人事部の課長―が話していたことを思い出しました。

それは、高度成長を支えて来た50代社員が役職定年になって、給料も下げられ、仕事の内容も変わり、モチベーションが低下している現実にどう対処したらいいかという嘆きでした。

私は、このことについていくつかのアイデアがありますが、ここで数点に絞って伝えたいと思います。

第1は、せっかくの知識と経験があるのだから、社内で無駄遣いせず、副業を容認して、その人の持ち味を一部他の組織で活用できるようにしたらどうか、ということです。

ふるタイムで働いて、社内で暇にしているよりは、積極的に一部のスキルを外部で生かすことです。

第2は、再教育です。

私は、マインドが古い価値観のままでいて「化石人間化」している人たちの存在を危惧します。

この施策の1つとして、厚生労働省は、45歳以上の中高年社員に特化したリカレント教育(学び直し)を推奨し、予算もつけるようになっています。

その2は、逆メンター制度の導入です。

「逆メンター制度」というのは私の造語ですが、45歳を過ぎて「化石人間化」しつつある社員に20歳代の若手社員をメンターとしてつけて、月に数回、1回あたり1時間ほどでいいので、若い人の感性とスキルを学ぶ機会を設けたらどうか、という提案です。

独り立ちしているタクロウが来ていたので、この話をしたら「面白い」と言ってくれました。

彼は今年、会社で新入社員のトレーナー係を引き受けて、彼自身も成長したようです。

彼の会社には、会議に出てもっとらしい意見を言うだけで何の責任も果たさない人たちがいることにあきれてもいました。

いかがでしょうか、副業容認、「逆メンター制度」によって化石人間を貢献人間へと転換しませんか?

◆マインドが古い価値観のままでいて「化石人間化」しているとどうなるかは、以下を

2011年6月23日付けブログ 化石人間再考
2011年6月14日付けブログ 化石人間にならないために①
2011年6月15日付けブログ 化石人間にならないために②

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<お目休めコーナー>11月の花(13

 



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