アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

今朝は、夫婦関係の発達についてまず書きます。

結婚、出産・育児、対外活動(主に仕事)、子どもの巣立ちというふうに夫婦関係の発達を捉えたとき、その関係を矢印で示すと、

「→ ←」(向かい合う夫婦)⇒
「↗ ↖」(子どもを見つめる夫婦)⇒
「↑↑」(他の関心に向かう夫婦)⇒
「→ ←」(再び向かい合う夫婦)

と典型的に示すことができるかもしれません(もちろんそれぞれの発達段階で別の矢印の向きもあるのですが、あくまで典型化しています)。

熟年夫婦の場合、家族の環境面では、子どもが自立し、対外活動もウエイトが減り、再び夫婦が向かい合わなければならないのに、お互いの関心が他に向いたまま、とうとう向かい合えない夫婦の姿を職業柄たくさん見聞きしております。

さて、ここからが我が家の話です。



ここ3年間の我が家の話題は、高校生活3年弱をアメリカン・フットボールに明け暮れた息子の話題が圧倒的に多かったのです。

しかし、受験のため長らく家にい続けた息子が夕食時、久しぶりに外出。我が家で夫婦は、2時間半、夕食を摂りながら向き合ったのであります。それぞれが抱えていた課題、今直面している課題、お互いのことが中心で、息子の話題は、ほとんど出ませんでした。

我が家は、会話の多い家庭だと自負していましたが、向かい合う話題が少なかったことを反省させられました。

これからますます向かい合う課題が多くなる、そんな時もパートナーでいてくれる妻にこころから感謝したい岩井俊憲でありました。

 

 

 

 

 



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

1ヵ月以上毎日ブログを書き続けています。我ながらよくやっているな、と思います。
これもひとえにヒューマン・ギルドの会員を中心とした読者のお陰です。コメントからもたくさんの学びがあり、勇気づけられています。

本当にありがとうございます。

パソカレッジ(高田馬場)でも個人レッスンなどでお世話になり、有益な本にも出合いました。

先日のブログにも書いているとおり、年齢相応の学び方もわかってきました。未熟者ですが、一生懸命やりますので、コメントなどどしどしお寄せ願います。

粘り強くブログを書き続けようとする還暦男からの感謝を込めた中間報告でした。

 

 

 



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日「頭の良い・悪い」に関して書きました。
今日のテーマは、「加齢に伴う学び方」です。

まず記憶の理論から入ります。 覚えたことを半永久的にする「長期記憶」に落とし込む記憶は、大きく2つに分けられます。「手続き記憶」「宣言的記憶」です。

 前者は、「あることを行う手順や技能についての記憶」です。パソコンを学び始めるのは、まさにこのレッスンです。
 後者は、「言葉によって記述可能な事実についての記憶」で、これはさらに、思い出や覚えていることに関係する「エピソード記憶」と、知識として知っていることの「意味記憶」に分かれます。

さて、これらを前提として言えることは、ある年齢に達した人は、若かりし頃の学び方を踏襲せず、加齢にふさわしい学び方にシフトすること。
それには、覚えようとすることを(1)徹底的に反復することと、(2)自分の持ち味でもある「エピソード記憶」や「意味記憶」と結びつけること、これにつきます。

 実例を挙げます。大通公園メンタルクリニック院長の山田秀世先生(精神科医)は、私が勧めた英語勉強法「DUO3.0」を学び始め、昨秋、カナダの国際学会で英語で講演されました。

5-6年前は、たどたどしく、実に日本人らしい英語の話し手だったにもかかわらず、です。
テキストとCDをもとに単語だけを学ぶのではなく、センテンスを、それこそ何百回も反復練習することで、構文と単語を一緒に覚えたのです。

加齢に伴う学び方に関する 私の結論は、次のとおりです。

 「記憶力がなくなったと嘆くなかれ。加齢に伴った学び方を習得すべし。かくすれば、汝の越し方が大いに味方すること必定」

◎今日の「勇気の伝道」
朝、整形外科医に行って、マッサージ、五十肩体操と診察を受け、からだの充電。その後、家で確定申告の書類作りなどの雑務をこなし、出社せず(家にいても会社と同じことができる環境にあるので、ありがたいやら困るやら)、夕方パソコンの個人レッスンを受けに行き、頭の充電予定。


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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

 これからの話は、どうか差別的に読み取らないでいただきたいと思います。

私は、ある時期から頭の良い・悪いは、知能指数や学歴で計るのでなく、物事に取り組む姿勢や問題解決力にかかっているのではないか、と思うようになってきました。

 そのことの具体例を見たのが、昨日のパソコン教室でのことでした。男性では、私が最年少と思われるパソコン教室で、60歳前半と推測される男性2人は、インストラクターが話したことをやらなかったり、余計なことをしたりして、研修を中断させることがしばしばありました。

 一方では、私の隣の、80歳を過ぎていると思われる男性は、「なかなかうまく行きませんね」と言いながらも地道に取り組みました。遅いのはやむを得ないとしても、インストラクターの指示に忠実でした。

 老化のイメージとして頑迷さが上げられますが、素直なお年寄りは、確かに物事を習得するのに時間がかかるかもしれません。しかし、素直に物事に取り組む姿勢があれば、コツコツと取り組んだ結果、目標にたどり着き、周囲からもそんなにボケ気味の爺さんと思われなくてすむのではないでしょうか。

学びにおける素直さ、謙虚さは、年齢に関係なく、人の話をしっかり聴けるかどうかが別れ目になり、それがいわゆる頭の良さ、悪さの決め手になるのではないでしょうか。かなり強い信念を持って、そんなふうに捉えています。

 ◎今日の「勇気の伝道」化学メーカーの3日間研修の、東京開催の3日目を担当します。今回が最終回、これで終わってしまうのが寂しい。この会社の方々は、実にしっかりと課題をこなし、感心しています。今年でこの「カウンセリング・マインド研修」は5年目。担当課長のお陰と心から感謝しております。

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

 2月21日は、津和野の旅を満喫したので、萩に行く予定を変更して、山口の瑠璃光寺に行き、1時間半ほどゆったりしてきました。3度目の観光です。 私は、この寺の五重塔が大好きです。

幅が広くなく、スッキリしたかたちが、まるで八頭身の美人のようです(今ではこんな表現を使う人はいないか)。 この寺でかなりデジカメ写真を撮ってきたのですが、果たして何枚紹介できるか。

それはさておき、売店では、「人生訓4枚セット」というのが販売されていました。その中に「ボケない5か条」というのがありましたので、ご紹介します(なんだか私のブログにはボケ関連の話題が多いですね)。

 1. 仲間がいて気持ちの若い人
 2.人の世話をよくし感謝のできる人
 3.ものをよく読みよく書く人
 4.よく笑い感動を忘れない人
 5.趣味の楽しみを持ち旅の好きな人


なんだかこの5か条は、私にミスマッチでした。津和野の旅の後だったから余計そう思ったのでしょう。

◎今日の「勇気の伝道」午前中は、某カメラメーカーの4回にわたる1日研修の打ち合わせに行きます。午後は、新宿のBizパソコン教室でホームぺージ作りの勉強をしてきます。

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

津和野の旅日記の3度目です。浮世絵師、葛飾北斎のことを書きます。

実は、葛飾北斎(1760-1849)は、江戸の人間で、関西に旅したこと(2度) や、晩年信州を訪れたことがあっても、存命中、津和野とは縁もゆかりもありませんでした。ただ、津和野で初刷りの『北斎漫画』が発見されたことで葛飾北斎美術館が当地に設立されました。

そんな葛飾北斎美術館が津和野の地にマッチしていました。浮世絵の制作プロセスの説明もあって、興味深かった上に、昨年・一昨年に行った大塚国際美術館の陶板画で観賞したヨーロッパの印象派の絵画-葛飾北斎の影響を受けた―とが結びつき、より親しみを感じました。

葛飾北斎からの私の発見は、彼の生涯現役の生き方と、それを裏付ける次の2つです。
(1)数え年68歳の北斎は、中風を患ったのですが、自生の薬で苦服した。
(2)錦絵『富嶽三十六景』を版行したのが72歳、絵本『富嶽百景』の初版を出したのが75歳の時だった。

これは、何日か後に書きたいと思っていることですが、60歳を区切りとする人生設計は、大間違い。そんな考えを後押ししてくれた葛飾北斎でした。

◎今日の「勇気の伝道」
今日は、カウンセラー養成講座の第4日目。カウンセリング演習に続いてデモンストレーションも行います。


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津和野の旅日記の2度目です。森鴎外のことを書きます。

津和野の街を超低速で自転車を走らせ、右手上方に太皷谷稲成神社を望み、白壁と赤瓦の家並みを通るとき、2度目の訪れにもかかわらず、まるで自分が昔住んでいたような感覚に襲われました。

こんな街を森鴎外は10歳で離れ、2度と戻ることがなかったのです。しかし、彼の記憶の中にしっかりと残っていたのでしょう。死の床で「石見人森林太郎トシテ死セント欲ス」という遺言を残したのです。鴎外60歳の時でした。
鴎外は、津和野に強い望郷の念を抱いていたのです。

明治時代の文豪として森鴎外は、夏目漱石とともに並び立つのですが、私は、漱石に比べて鴎外には、親しみを感じないでいました。
40歳にして総監陸軍省医務局長、さらには帝室博物館総長兼図書頭(ずしょのかみ)にも就任し、作品も次々と発表、いわば栄華を極めた鴎外のことが、なんとなく私の鼻についていたのです。

ところが、森鴎外記念館に行って、たった1人の訪問者としてマイペースで過ごしながら、シアターで「二生を生きる」という言葉に接し、一子を授かってすぐの離婚、小倉への左遷、嫁姑問題の確執など、人間鴎外に接し、もう一度「石見人森林太郎トシテ死セント欲ス」という遺言を思い返すと、鴎外に新たに接したい、という気持ちになった津和野紀行でした。

それにしても、医学と文学の2つの頂点に達した森鴎外の人生の「二生を生きる」との表現。実にいい言葉。

◎今日の「勇気の伝道」
午前中、高田馬場のパソカレッジでブログを充実させる方法の個人レッスン、午後からカウンセラー養成講座。再受講を含めて21人にライフ・スタイルの解釈、カウンセリングの際の勇気づけを伝授します。
夜は、有志を募って懇親会。


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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
昨日は、島根県は津和野をすっかり満喫してきました。

津和野に到着する直前、特急電車には場内アナウンスが流れました。
「津和野は『こいの街』としても知られています」
「『恋の街』だなんて、粋なことを言う乗務員だ」といったん思ったものの、すぐ訂正しました。津和野は、「鯉の街」なのです。でもきっと、多くの恋が生まれたり、育ったり、消えたりしているのだろうな(あたりまえか、どんな街でも)。

10時ごろ現地に着いて、駅前の貸自転車屋に直行、2時までの4時間、私の移動手段としたのです。 昨年の同時期に行ったときは、山の中腹にある太皷谷稲成神社に自転車で登るのに往生したので、今回はパス。代わりに美術館、記念館を巡ることにしました。もちろん「鯉の街」にふさわしい殿町通りの錦鯉をまず見なきゃ。

貸自転車やのおにいちゃんのお勧めでまずは観光協会に行き、観光施設の入場チケットをゲット。ターゲットを葛飾北斎美術館、杜塾美術館、森鴎外記念館、安野光雅美術館としたのであります。

<今日はここまで。次回をお楽しみに>

◎今日の「勇気の伝道」今日は、癒しの日です。勇気の伝道のためには、充電しなければならないのです。朝は、3週間に1度の整体に。体を徹底的にほぐしてもらいます。お昼近くには会社近くのクリニックに。血圧・血糖値が少しばかり高いので、月に1度その治療に。午後はカウンセリングやたまった仕事をしてから、夜は2週間に1度の気功教室(ヒューマン・ギルドで)。その後の盛先生を囲んでの飲み会がまた楽しい。

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
山口県の山口市湯田温泉のホテルで日記を書いています。

湯田温泉でくつろいだ後、あるラーメン屋を見つけました。夕食を済ましているので、餃子を食べながらビールを飲もうとして入りました。
お店の人は、注文を受ける際、ひざまずいて伝票に記載します。これもこの店なりのマナーか。
ビールは、恵比寿ビール。こんな店には珍しい。餃子は2皿注文。2皿で500円、安い。

餃子、そこそこウマかった! そこでもう1皿注文。ついでにキムチと剣菱のお燗も。

3皿目の餃子、こげている。いちおう食べてみた。苦い!

私は、すぐさまウェイターを呼んで言いました。
「この店は、こんなに焦げた餃子を平気で出すんですか。2皿がおいしかっただけにガッカリしました」

別に怒っていたわけではありません。

お店の人は、すぐさま別に手配し、数分後、新たな餃子が来ました。その間、店長らしき人がお詫びに来ました。
私は、3皿目の餃子が来る間、ちっともおいしくない剣菱を飲みながら店内を観察していました。

ウェイターは、白い長靴を履いたまま座敷に膝を這わせながら上がり、後片付けをしていました。誰も見ていないと思ってのことだったのでしょう。1人だけでなく他のウェイターも。
このシーンを見て、私はこの店に×マークを付けました。注文時と片付け時の落差が大きすぎる。

関西を中心に飛躍中の○○亭、私の評価は、×××。

客は見ているのだ! 払ったお金が1,850円と安かったけど、この店には2度と行きたくない。

◎今日の「勇気の伝道」
今日は、充電の日です。津和野で観光し、その後萩に向かう予定です。
津和野では、体長1メートル以上の鯉を写真に撮ってきます。
萩は、私の尊敬する吉田松陰のふるさと。今回が5度目ですが、どんな発見があるやら。


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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
山口県の周南市のホテルで日記を書いています。

湘南長寿病院院長のフレディ松川先生は、ボケになりやすさ、なりにくさに関して次のような説を唱えています。箇条書きで記載してみましょう。

1.ボケやすい性格 ①頑固者、②人づき合いの嫌いな人、③怠惰な人、④几帳面な人
2.ボケやすい職業 ①学者、②公務員、③教師、④良妻賢母の専業主婦
3.ボケやすい家庭環境 ①嫁に主導権を取られた姑、②家業を息子に譲った親、③連れ合いに死なれた夫

その逆のボケにくいのは、どうでしょか?

1.ボケにくい性格 ①ロマンチスト、②負けず嫌いな人、③好色な人、④大声で笑う人
2.ボケにくい職業 ①政治家、②セールスパースン、③社交的なサラリーマン
3.ボケにくい家庭環境 ①町内の世話を進んでやる人、②近所に共通の趣味を持つ人がいる人

さて、この日記をお読みのあなたはいかがでしょうか?

私は、どちらかというと「ボケにくい」に入るのですが、果たして?

◎今日の「勇気の伝道」
周南市で某化学メーカーの新任管理者29名を対象とした「カウンセリング・マインド研修」を行います。今日は、3日のカリキュラムの最終日。「勇気づけ」を丸1日徹底的に行います。それから湯田温泉に宿泊。


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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

60歳を過ぎて越し方を振り返ると、「もしかしてボケ?」(http://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20080124、1月24日の日記)と思われる体験がいくつもあります。
私の今までの物忘れ(ボケ度)ベスト5は、以下のとおりです。
ちなみに、あなたもご自分の物忘れ(ボケ度)ベスト5を書き出してみてください。

5.カウンセリング度忘れ
4.飛行機出発時間間違い
3.飛行機チケット廃棄
2.新幹線・ホテル予約日違い
1.研修日にち間違い

5.4.は、日常的にありそうですが、私は5.が2回、1.がたった1回です。相手の方にはご迷惑ですが、自分自身にはさしたる実害がありませんでした。

3.は、高知県に出張していた時です。あらかじめ発券していた航空券をホテルのゴミ箱に他の書類と一緒に捨ててしまったことに帰路のバスの中で気づきました。
急いでホテルに電話して、航空会社の営業所に持参してもらい、それを証拠書類として特別対応していただきました。危うく滑り込みセーフ。

2.は、実は、昨年12月のことでした。新幹線のチケットを改札に入れたら、ドアが閉まってしまうのです。近くの乗務員に苦情を言ったら、日にちが翌日のものでした(恥ずかしかったー)。その晩泊まるはずのホテルも翌日の予約、帰路の新幹線も1日遅れ、やむなくすべて手配し直しました。これは、旅行代理店から5割戻ったものの、新たに手配した分だけ費用が発生しました。

今までとても言えなかったのが、1.の公開セミナーの日にちを間違っていた、6年ほど前のケースでした。

その日の9時50分、某銀行系セミナー会社の担当者から電話がありました。私が電話に出るなり、こう言ったのです。
「岩井先生、どうしてそこにいらっしゃるのですか?」
「『どうして』って、自分の事務所ですもの」
「え!今日はお願いしている公開セミナーの日ですよ」
「何おっしゃいますか、明日でしょ」
「冗談じゃないですよ。受講生が集まっていますよ」
私は、やりとりを中断し、急いで横浜に向かいました。10時にカウンセリングにお越しの方には、事情を言って平謝りしました。手帳に書いた日にちを間違っていたのです。

会場に着いたのが、11時半。1時間半の遅刻です。その間主催者は、機転を利かせて、経済講演会も担当している人がつないでいました。
私の遅刻理由は、自動車事故ということになっていました。それにしても平服姿は、言い逃れできません。しかし、カウンセリングを専門にしている私は、できるだけフランクな印象を与えたい、てなことを言って釈明したのですが、受講者にはどう伝わったか。

結局その会社の公開セミナーは、その1回だけで終わりました。

最後に開き直り発言。

60年生きていると、このくらいのこと、誰にもありますよね?
私の場合、これだけ明確に覚えているし、精一杯対応しているし、最近連発しているわけでないのは、一部を除いて程度の悪い物忘れじゃないでしょ?60年でこれだけですから。

今後気をつけますので、研修やカウンセリングに安心してお申し込みください。

◎今日の「勇気の伝道」
整形外科でマッサージを受け、五十肩体操をしてから出社、夕方山口県に出張


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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
再びカウンセリングの話です。

この方は、周囲の人たちとの人間関係に悩んでカウンセリングを受けたのに、カウンセラーによってズタズタにされてしまったそうです。決めつけに満ちたカウンセリングを受ければ受けるほど矛盾が生じて、カウンセラーを告発したいような気持ちになった、と言っていました。「こころの玄関口」どころから奥座敷まで侵入された上、散らかし放題にされたかのようでした。

私は、この方のカウンセリングの際に「分析麻痺症候群」という、大前研一氏の言葉を紹介しました。
「分析麻痺症候群」というのは、過剰な分析をする割に、分析そのものが目的化して何のための分析か見えなくなるたとえです。

その人が私のカウンセリングに対して感謝のメールをくださったお返しに私は、次の文章を贈りました。 ○○さんに私の大好きなダンテの言葉をプレゼントします。
「お前の道を進め。人には、勝手なことを言わせておけ」

次に、私からのメッセージです。

言行一致して生きる人は、周囲のことに振り回されません。
言行一致して生きる人は、争うことの無益さ、愚かさを知っています。
言行一致して生きる人には、最も大切な人たちを結束させる求心力があります。
そして、言行一致して生きる人のことを、神様はしっかり見ていて、「これがあなたの進む道だよ」とガイドしてくれます。


そうは言っても、言行一致して生きるのは、難しいですよね、皆さん。



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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
カウンセリングをしていて、クライエントの方から面白い表現を学びました。
「夫婦の考え方には『時差』がある」というのです。

結婚して半年ほどのその女性によれば、夫が家でコーヒーを飲みながら「1週間前にこんなことがあって・・・・」と話したのに驚いたそうです。自分ならば、「今日どうのこうの・・・・」と言うはずなのに、1週間前の話を今頃になって話すことは思いもよらず、「この人どういう人なの?」と、最初は思ったそうです。

夫の様子をよく観察してみると、冗談を言ってもしばらく考えていて、それから「なるほど面白いね」と夫が言うので、どうもテンポが合わないと受け止めていました。 朝「あなたの考えを聞かせてね」と言うと、「しばらくしたら言うね」と語るので、その晩を楽しみにしていると、3日後に答えが返ってくるのだそうです。

この夫婦が海外旅行をしたとき、時差があることを体感しました。それ以来この妻は、「夫婦の考え方には『時差』がある」と思うことで夫婦の違いを受け入れたのです。

この話を聞いて、私は、夫婦の感覚タイプの違いだと、すぐに判断しました。
妻は、おそらく視覚型か触覚・運動型、夫は、典型的な聴覚型なのです。外界の把握の仕方がまるで違うのです。

感覚タイプの違いは、カウンセラー養成講座などで演習することなので、この日記ではあまり詳しく書きませんが、私の結婚観を述べて終わることにします。

すべての結婚は、国際結婚だと思おう。
なまじ同じ顔、同じ言葉の人間だから日本人同士で分かり合えると誤解する。伴侶は、言葉も考え方も、育った文化もまるで違う外国人だと思おう。
そうすれば、相手をより理解することができる。違いに対して寛容でいられる。

◎今日の「勇気の伝道」ヒューマン・ギルドで開催する講座、山田秀世さん(大通公園メンタルクリニック院長、精神科医)による「アドラー心理学をパワーアップする」の2日目に参加します。昨日は、森田療法に関して徹底的に学びました。今日は、それにブリーフセラピーの技法を加えてご指導いただきます。

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日の「玄関口でのご挨拶」は、多くの方々にお読みいただき、6人の方からコメントをいただきありがとうございました。
人間関係で関心の高い領域なのでしょうね。

さて、「玄関口でのご挨拶」の心理学的な背景についてお伝えします。それは、「ツァイガルニク効果(Zaigarnik effect)」です。

「ツァイガルニク効果」というのは、B.V.ツァイガルニクの実験によって見出され、、K.レヴィンの行動理論を支持する証拠の1つとして報告された理論で、中断された課題の方が、完了した課題よりもよく記憶されているという事実に基づきます。

参照している『心理学小事典』(有斐閣)にはさらにこう記されています。
「未完了のまま中断されると、目標に向かって進行していた作業に対する緊張感は解消されずに残るから、想起されやすいのに対し、完了した課題の場合には緊張が解消されてしまうから忘れたかの如くに見えるのだと説明された」

私は、この理論をもとに、研修の際のリレーションづくりや討議を「もう少し時間があれば」というところで終わるように活用しています。
そうすると、休憩時間などでも話題が盛り上がるのです。

私は、受講生から「岩井先生、どうしてもう少し時間があれば、というところで切るのですか?」と問われて、「ツァイガルニク効果」と言わず、次のように答えることにしています。

「成就した恋よりも惜しいところで終わった恋のほうが後を引きませんか?」

受講生は、不思議に納得するのか、次の質問が来ることは今までありませんでした。

「ツァイガルニク効果」は、学習だけでなく恋の物語のメタファー(たとえ話)にも使えるというお話でした。

◎今日の「勇気の伝道」
札幌から山田秀世さん(大通公園メンタルクリニック院長、精神科医)という、パワー満載の、もう1人の「勇気の伝道師」をお招きして「アドラー心理学をパワーアップする」という講座を開催し、私はその受講生兼お世話役になります。
参加した方は、感想をヒューマン・ギルドの掲示板に書いてね。掲示板、この頃不活発なので。
私のブログの感想でもいいよ。

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

大学を卒業してからの1年半ほど都立大学に住んでいて、お隣の駅の田園調布に住む、母の従姉妹の家に何度かお邪魔していました。

この方(「おばさん」と呼ぶことにします)の夫は、三井物産の常務取締役の後に某製油メーカーの社長になった方で、おばさんは、そのため、お偉方やその奥様たちとのおつき合いがかなり大変だとおっしゃっていました。

お中元の時期、7月末の頃だったでしょうか、こんな話をお聞きしたことがあります。彼女は、お中元は贈るのではなく、可能な限りお持ちする、ただし、玄関口で一言二言、会話を交わして失礼することにする、と言っていました。

「おばさん、どうして玄関口なのですか? 先方は居間に通そうとするでしょう?」
私が訪ねると、彼女はこう答えました。
「そこなのよ、俊憲ちゃん。居間に上がったら、つい長居して余計なことを話してしまうのよ。それに先方も覗かれたような気持ちになるの。玄関口ならば、誠意は伝わるし、それでいて『もう少しいてくれても』くらいの思いが先方に残るでしょ。本心では、『玄関口で帰ってくれてよかった』と思う人も多いのよ。だから玄関口くらいがちょうどいいの」

なるほど、なるほど。

さて、これからが心理学です。
人間関係でも、こころの玄関口に留まるくらいでちょうどいいものを、ずかずかとこころの奥まで入り込んで、散らかして、片付けもせずに帰る人がいます。はた迷惑千万なのに、ご本人は完璧にデリカシーに欠けています。「言いたいことが言えてスッキリした」みたいな気分になっていることがあります。

カウンセリングにしても同様です。カウンセラーが満足したカウンセリングは、クライエントには大不満であることがあります。

とりわけカウンセリングを習い始めの人たちは、相手が望んでいないにもかかわらず、懐に入り込みたがるクセがあります。危ない、危ない。

対人関係でもカウンセリングでも、相手に「惜しいな」と思わせるくらいでちょうどいい。
「こころの玄関口」に気をつけよう。


◎今日の「勇気の伝道」
今日は、滋賀県は長浜まで出張し、長浜市の教職員約500人を対象に「子どもの心を開き・動かす"勇気づけ"」のタイトルの講演を1時間半してきます。
現地は、数日前の大雪で道路状況が悪いそう。実際はどれだけ来てくれるかな?

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