アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(法人研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

今日(12月31日)は今年最後の日。

ペルグリーノ博士から私の誕生日を祝い、長年に渡って義兄弟の契りを強固にし続けている喜びを伝えるメッセージをいただいています。

このブログをグーグル翻訳でしっかりと読んでくださっているようです。

さて、2018年(平成30年)は、ヒューマン・ギルドにとっても、私個人にとっても実りの多い1年でした。

たくさんの出会いと出来事がありました。

一昨日、東京オペラシティに行ったら、くまざわ書店に私の文庫本が2冊面出し陳列されていました。

『人間関係が楽になる アドラーの教え』(大和書房 だいわ文庫、680円+税)と『アドラー流 人ともっとHappyになるつき合い方』(三笠書房 王様文庫、600円+税)でした。

今年は、これらに『感情を整えるアドラーの教え』(大和書房 だいわ文庫、680円+税)を加えた3冊を単著で出していますが、監修本としては『イラスト版 子どものアドラー心理学』(菊地典子+池田彰子、1,700円+税)を7月に出しました。

感情を整えるアドラーの教え (だいわ文庫)
岩井俊憲
大和書房
イラスト版 子どものアドラー心理学
: 勇気と自信がつく45のスキル
岩井 俊憲監修
菊地典子+池田彰子著
合同出版

 皆様に大変お世話になったことと、出版不況のご時世にも関わらず私の本を出してくださる出版社に感謝申し上げます。

新年になると、1月17日から私の書き下ろしの、アドラー心理学に基づくリーダーシップの本が書店に並ぶことになります。
私のリーダーシップについての想いが込められた本です。

『「勇気づけ」でやる気を引き出す!アドラー流 リーダーの伝え方』(岩井俊憲著、秀和システム、1,500円+税)

「勇気づけ」でやる気を引き出す!
アドラー流 リーダーの伝え方
岩井俊憲
秀和システム

もしかしたら、1月14日(月・祝)の アドラー心理学ゼミナール カウンセリング演習 にお越しの方には、著者先行入手分をお分けできるかもしれません。


以降は、あまり面白くない内容です。
これ以上読まないことをお勧めします。

今年の年末年始は今まで読めていなかった堅い本を読もうと取り組み、まずは384ページの大著を読み終えました。

『全体主義と闘った男 河合栄治郎』(湯浅 博、産経新聞出版、1,900円+税)

全体主義と闘った男 河合栄治郎
湯浅 博
産経新聞出版

「リベラル」というと、保守派から見た革新派のことを指すことが多いようですが、もともとは「自由主義」を報じる政治的な立場を意味します。

戦前・戦中派の本物リベラリストが、この本の主人公の河合栄治郎(1891-1944、社会思想家・経済学者、東京帝国大学元教授)

東京帝国大学内にマルクス主義者がはびこると、彼らを理論的に痛切に批判していたのですが、彼らを放逐する動きが盛んになると、彼らを身を挺して守ろうとした男、日本にファシズムの動きが活発になると、リベラリズム(自由主義)の立場から軍主導の風潮を徹底的に批判し、やがて自らが東京帝国大学を去ることになり、53歳になったばかりでこの世を去った気骨の人、河合栄治郎についての本です。

河合人脈は戦後、学界、ビジネス界に大きな影響力を残し、実は私は、大学時代からその人脈の人たちかた大きな影響を受けていました。

私の時代は、大学に入るとまずはマルクス主義の洗礼を受けたものです。

私の大学・学部は経済学ではマルクス主義が当たり前で、大学1年生の頃はそれにかぶれ、そこから抜け出るためには河合人脈の人たちが社会思想社という出版社から出していた様々な本と、小泉信三の書いた『共産主義批判の常識』によって洗脳から覚めました。

共産主義批判の常識 (中公クラシックス)
小泉 信三
中央公論新社

この本を読まなくとも、このような人がいたことだけでも 『ウィキペディア(Wikipedia)』で知っておいていただければ幸いです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(法人研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

私は今、カール・ベーム指揮ウィーンフィルのCDを聴きながらこのブログを書いています。

ベートーヴェン:交響曲第9番
ベーム(カール),ベートーヴェン,バラッチェ(ノルベルト),
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック

昨日(12月29日)は、東京オペラシティ コンサートホールで ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

ベートーヴェン 交響曲第7番 イ長調 作品92 
ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 作品125 “合唱付き”

を聴いてきました。

あまたの演奏会が行われる中でこの楽団を選んだ理由は、第9のほかに私が一番好きな第7が演奏されるというぜいたくさからでした。

ミコラ・ジャジューラ(指揮)
清水 敬一(合唱指揮)、晋友会合唱団

オクサナ・クラマレヴァ(ソプラノ)
アンジェリーナ・シヴァチカ(メゾ・ソプラノ)
ドミトロ・クジミン(テノール)
セルゲイ・マゲラ(バス)

第7は、この曲を聴きなれている私からすると、全体的にテンポが速めで、第2楽章で浸れきれない思いがしました。

しかし、第9は圧巻でした。

特に席が前から3列目。

私はふと、この曲の初演にまつわるエピソードを思い出しました。

ベートーヴェンが1824年5月7日、第9交響曲「合唱付き」を指揮したとき(と言うよりむしろ、プログラムに書いてあるとおり、《演奏の指導に参加したとき》彼に拍手喝采を浴びせた満場の大騒ぎが彼の耳には全然聞こえませんでした。

女性歌手の一人が、彼の手を取って、彼を聴衆の方へ向けるまで、彼は全然そんなことは思っていなかったのです。

彼は突然、立ち上がった聴衆が、帽子を振り、両手を叩いているのを見たのでした。

この文章は、以前にも書いたことがありますが、『苦悩の英雄ベートーヴェンの生涯』(新庄嘉章訳、角川文庫、絶版、『ベートーヴェンの生涯』 (片山 敏彦訳、岩波文庫、670円)で入手可能)に書いてある話です。

ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)
片山 敏彦
岩波書店

作曲家として聴覚というもっとも大切な感覚器官を失いながらも進化し続けていたベートーヴェンの最後の交響曲が年末にこぞって演奏されることを改めて理解させられました。

終演後、演題の最前列にやって来たソプラノとメゾ・ソプラノの歌手からはものすごいオーラを感じ、多くの聴衆が合唱団の最後の人が退出するまで拍手をしていました。

私自身にとって祝福すべき70歳(古稀)の最後の日にふさわしい1日となりました。

◆第9交響曲にまつわるアドラー心理学からの解釈については、次のブログをご参照ください。

2016年12月27日 年末に第9交響曲を聴くのは?(2):劣等性とその補償として

 ◆同じ曲を聴いたカミさんの感想はこちらで → 今年最後のコンサート 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(法人研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

今日(12月29日)から9日間の年末年始休みに入りました。

例年だと、ヒューマン・ギルドに入る電話を自宅の電話か私のスマホに転送させていましたが、今年からやめました。

ほとんど電話が来ないのと、必要なメールは転送されるから不便をおかけすることはありません。

緊急の場合は、ご遠慮なく info@hgld.co.jp にメールをくださいね。
お急ぎの場合は、可能な限り返信します。


さて、八巻 秀先生(駒沢大学教授、臨床心理士)のご依頼により出版社の講談社からいただいた『定年後の人生を変えるアドラー心理学』(八巻 秀監修、1,400円+税)を読み終えました。

定年後の人生を変えるアドラー心理学
Adler’s Barへようこそ (The New Fifties)
八巻 秀
講談社

面白い!

「こういう本の作り方もあるのか」と参考になりました。

登場するのは、Adler's Bar を訪れる59歳から72歳までの男性とマスターで、1話完結の全20話にアドラー心理学によるイラスト入りの解説が入ります。

「何もやることがない」《第1章 現役生活からの脱却》「引きこもりの息子が心配」《第2章 子どもと老親》「離婚をせまられた。一人でどうやって生きていけばいいのか……」《第3章 妻と男心》「ガンになり、余命宣告をされた」《第4章 老いと人生》などの定年を節目とする世代の「あるある話」に聴き上手のマスターが応答し、八巻先生によるアドラー心理学の知恵が授けられます。

ハッピーエンドの終わる話もあれば、離婚に至るケースもあります。

読み終えると、アドラー心理学流に物事をシンプルに受け取れて、肩の荷が下りるような感覚を覚えることでしょう。

定年前後の悩める男性層だけでなく、他の年齢層も含めた男女にも参考になる本です。

八巻先生、面白い本を出してくれましたね。

ありがとうございました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(法人研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

ヒューマン・ギルドは、今日(12月28日)が仕事納めの日になります。
新年は、1月7日(月)が仕事始めです。

私も9日間たっぷり休むつもりでいます。

その間、ブログはきっと、休むことなく更新するつもりです。
ネタはたくさんあります。

さて、今日の話題は次の3つです。

1.『生きるために大切なこと』(A. アドラー著)大量入荷 

2.『看護師のためのアドラー流 子育て・自分育て』(長谷静香著)読了

3.ヒューマン・ギルドの公式新年会のお知らせ

1.『生きるために大切なこと』(A. アドラー著)大量入荷

アルフレッド・アドラーのもっとも読みやすい翻訳書を大量に仕入れました。

『生きるために大切なこと』(A. アドラー著、桜田直美訳、方丈社、1,500円+税)

生きるために大切なこと
Alfred Adler,桜田 直美
方丈社

原著の ”The Science of Living”は、アルテから岸見一郎さんの訳で『個人心理学講義』として出ていますが、こちらは、翻訳の専門家の桜田 直美さんが、とても読みやすい訳にしてくれています。

以前には、アドラー心理学の立場からややなじまない訳が数か所ありましたが、私が編集担当の方に指摘したら、意見を第5刷ですべて反映
してくれました。

◆この本を私が強くお勧めする理由は、次のブログをご参照ください。

2018年12月20日付けブログ アドラー心理学の本についての出版情報

ヒューマン・ギルドの会員 の方は、10単位キャンペーンの1つとしてゲットされると便利です。

2.『看護師のためのアドラー流 子育て・自分育て』(長谷静香著)読了

12月7日(金)に 長谷 静香さん  からいただいた『看護師のためのアドラー流 子育て・自分育て』(日本医療企画、1,500円+税)読み終えました(下の写真は12月7日撮影)。

看護師のためのアドラー流子育て・自分育て
(看護師のしごととくらしを豊かにするシリーズ)
長谷 静香
日本医療企画

長谷さんの子育てへの想いが込めれれている本です。

内容(目次)は、次のとおりです。

第1章 子育てに活かせるアドラー心理学の考え方
第2章 子育ての前に必要なこと
第3章 ひとりで頑張らない! 周りとともに子育てを
第4章 年齢別の関わり方1――心の土台をつくる乳幼児期
第5章 年齢別の関わり方2――信じて待って任せる児童期
第6章 大人が自分の人生を主人公で生きることが、子どもの自立につながる

このうち第1章から第3章までは私もよく知っている話ですが、第4章、第5章は、長谷さんが大いに羽ばたく箇所です。

アドラー心理学以外にベビーサイン、モンテッソリー教育などが加わり、具体的な事例に明確に答えてくれます。

そして、第6章ではアドラー心理学に戻って、「親ができることは信じて待って任せること」と、長谷さんのアドラー心理学の学びと実際の子育て体験が絶妙な調べとなって私たちを魅了します。

タイトルにこそ『看護師のための…』となっていますが、子育て・自分育てに関心のあるかたすべてに読んでいただきたい本です。

長谷さん、本当にいい本を書かれましたね。

本書が272ページの本になった理由もよく理解できました。

長谷さんの筆力は、前作の『看護師のためのアドラー心理学』(岩井俊憲との共著、208ページ)よりさらにグレードアップしています。

◆2018年12月8日付けブログ 出版した人とのランチ 出版社の人との宴 に長谷さんとのやり取りをちょびっと書いています。

3.ヒューマン・ギルドの公式新年会のお知らせ

1月14日(月・祝)開催の アドラー心理学ゼミナール 、続いての カウンセリング演習 後の17:30からヒューマン・ギルドの公式の新年会を開催します。

場 所:香港酒家
会 費:3,000円(飲み放題)

まだ公にはできませんが、某出版社の社長もお申し込み。

珍しい日本酒を差し入れてくださっている方もいます。

申し込み:info@hgld.co.jp に事前に必ずメールを

講座の同級生とお誘い合わせの上ご参加ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(法人研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

12月24日(月)で研修は終わり、ヒューマン・ギルドでは年内の仕事を終えようとしています。

昨日(12月26日)は、郵送会員の方々や法人のニュース発送の準備をしていました。

メール会員には、1月1日(火、元旦)の5:00にニュースレター配信の設定をしました。

私は、時間を見つけながら、1月号のニュースレターを関係する方々にあえて手書きで住所とお名前を書いています。

個人的な年賀状もそうです。

それぞれの方々の住所とお名前を手書きしていると、個々人の思い出が蘇り、感謝の気持ちが湧き上がってきます。

とてもありがたい気持ちになります。


さて、私の書下ろしの、アドラー心理学に基づくリーダーシップの本が1月17日に書店に並ぶことになります。
私のリーダーシップに対する想いが込められた本です。

『「勇気づけ」でやる気を引き出す!アドラー流 リーダーの伝え方』(岩井俊憲著、秀和システム、1,500円+税)

「勇気づけ」でやる気を引き出す!
アドラー流 リーダーの伝え方
岩井俊憲
秀和システム

 「おわりに」に記したことのほんの一部を書いておきます。
 
人間性を配慮したマインドとしてのアドラー心理学

私は、大学で経営学を学び、13年間、外資系企業で勤務する半分を管理者として過ごした人間です。
入社して2年後に中小企業診断士の資格を取得し、経営のあり方を長年観察してきました。
その後も、企業の経営者兼講師、カウンセラー/コンサルタントとして、アドラー心理学をもとに企業の経営者・管理者と接してきました。

長年アドラー心理学の立場から企業に関わり続けてきた結論としては、本書の中で述べているとおり、生産性と関わる「モノ」「コト」については結果を重視する必要があるのですが、人間性の充実に欠かせない「ヒト」に関わる原理としては、アドラー心理学の「尊敬」「信頼」「共感」「協力」が欠かせないマインドとして提案力を持つことを確信するようになりました。
そして、多くの企業でロー・パフォーマー研修、ハイ・パフォーマーを対象にした研修を手掛けた結果、「目的/目標」を見据えて「尊敬」「信頼」「共感」をベースに「協力」できる人材を育てることこそが、パフォーマンス/生産性アップにつながることを実績で確認できました。

なお、この本では、その成果をもとにした理論と実践法をしっかりとお伝えすることができました。

構成は、次のようになっています。

第1章 「人を動かす」にはまず自分を変えよう
第2章 なぜ、あなたのチームはうまくいかないのか?
第3章 アドラー流リーダーシップで最強のチームをつくる
第4章 メンバーのやる気を引き出すコミュニケーションリーダーの「伝え方」
第5章 困った部下がみるみる変わる!タイプ別アプローチ
巻末資料 リーダー力を高めるアドラー心理学の基礎知識

Amazon の「内容紹介」には、こんなことが書かれています。

年上の部下
ミスが多い
不満が多い
動かない
伸び悩んでいる……

「困った部下」への対応に悩んでいたら、ぜひ本書を手にとってみてください。
どんな部下でも自分から動くようになる、関わり方のヒントが満載です。

「えらいね」とほめるより、「君の努力が実って嬉しいよ」と勇気づける。
「頑張れ」より「◯◯ができていたね」「ありがとう」と言葉をかける。
「なぜ」より「どうしたら?」の問いかけをする。

本書は、アドラー心理学に基づいて、リーダーとしてのあり方、
コミュニケーションのとり方を、やさしく具体的に解説しています。

中小企業診断士として50年近いキャリアを持ち、
さらにアドラー心理学のカウンセリング指導者として30年以上、
17万人以上に「アドラーの教え」を伝え続けている著者による、
アドラー流リーダシップ本の決定版です。

Amazonでは、予約の受付が始まっているようです。
お引き立てのほどどうぞよろしく。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(法人研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

私がアドラー派のカウンセリングでもっとも大切だと捉えている4つのキーワードがあります。

ルドルフ・ドライカースの「カウンセリング的人間関係」です。

「相互尊敬」「相互信頼」「協力」「目標の一致」からなる、カウンセリングにおいて心がけなければならない態度です。

このことについて初めて書かれた本は、ルドルフ・ドライカースの "Psychodynamics, Psychotherapy and Counseling"という本で、そこには ”Therapeutic relationship”(治療的関係)として書かれています。

その本の中では、「治療抵抗が生じるのは、セラピストと患者の間の目標の一致がされていないとき」だという記述もあります。

12月24日(月・祝)に カウンセリング演習 が行われたとき、クライアントが「イエス・バット」を繰り返す治療抵抗に出合って、カウンセリングなかなか前進しないことがありました。

その時、私は「カウンセリング的人間関係」の「目標の一致」とそれを支える「相互尊敬」「相互信頼」「協力」についてコメントしました。

コメントしながら、「道に迷った人を目的地にどうガイドするか」のたとえを使ったW.B.ウルフの『どうすれば幸福になれるか 上・下』(一光社)の中の第10章の「失敗のパターン―神経症について」のところで神経症にかかった人を治そうとするとき、援助者としてその人に道を教え、元の道に戻すための10の段階を思い出しました。

カウンセリング/セラピーに協力的に関わる人は、この文章をクライエント/患者を旅人(外国人)にたとえた「比喩」として読んでいただくととても参考になります。

1.われわれの善意を示して、その外国人(注:道に迷った人のこと)との間に信頼関係を作る。

2.彼の現在の位置をはっきりと教える(地図上で彼のいる位置を示してあげる)。

3.彼のやり方の間違った点を分析する(ニューヨークから彼のコースをたどって、旅の最初の頃の間違いを説明する)。

4.旅を続けられるという自信を取り戻させる(彼の間違いは致命的ではないということと、ほんの少しの時間と努力を無駄にしただけだということを示す)。

5.旅人と、彼が迷い込んだ見知らぬ土地の人とを和解させ、旅の途中でまた見知らぬ人に出会ったら、上手に適応するように勇気づける(相手が敵意があるように見えたのは、その国の習慣を彼自身が知らなかったためだと説明する)。

6.目的地までの新しい道順の計画を立てる(目的地が彼の力、あるいは車以上の能力であるなら、目的地を変更することも必要である)。

7.もっと独立心を持ち、間違いを繰り返さないために、地図の読み方を教える。

8.それまでの失敗に気落ちせずに、旅を続けるように勇気づける。

9.同じような目的地に向かう他の旅行者と一緒に旅をするように勇気づける。

10.脇道に入れば、どのような美しいものを見ることができるかを教え、彼がそこにあるとは気づかなかった美しい場所を訪れるように勇気づける(芸術的、創造的能力を伸ばし視野を広める)。

この10段階は、そのままクライエント/患者とカウンセラー/セラピストとの協力関係にそのまま置き換えられます。

特に大切なのは、信頼関係を確保し、現在地を明らかにすることが最初の2つになり、その上で「勇気づけ」を加えながら「目的地までの新しい道順の計画を立てる」(いわゆる「目標の一致」)のプロセスであることです。

このところ私は、アドラー心理学のカウンセリング/セラピーの奥行きの深さをしみじみと味わっています。

◆アドラー心理学に基づくカウンセラー志す人は こちら をご参照ください。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

昨日(12月24日)は、朝起きるとジョセフ・ペルグリーノ博士(モントリオール個人心理学研究所理事長、ヒューマン・ギルド 最高顧問)からクリスマスのメッセージが届いていました。

ペルグリーノ博士からは毎年いただいていますが、博士はとても丁寧な方です。


昨日は、11:00~13:00にヒューマン・ギルドで
アドラー心理学ゼミナール (第139回)を行いました。

講師は 磯野 茂さん (ひまわりアスリートクラブ 代表、伴走家TM、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー)

タイトルは 「対人関係をより良くするヒント! ~知的障害のある人たちとのスポーツ活動の中で~」

 会場には46名もの方がお越しで、今までのアドラー心理学ゼミナール  では最大規模で、ヒューマン・ギルドでは、普通の椅子では賄いきれず、オフィスの椅子まで持ち込みました。

展開は

はじめに はじめに
第1章 知的障害のある人たちにと って難しいこと
第2章 知的障害のある人たちへ関わり方
第3章 知的障害のある人たちの自律と社会参加へ向けて

で、

伴走家の役割を「ランニグを通じて、知的障害の ある人たちの自律と社会参加を応援します」とし、ただし、伴走の意味を

(1)知的障害のある人たちとランニグを伴に楽しみ、 伴に走る人
(2)知的障害のある人たち一ひとりに寄添い、 継続的にサポートする伴走型支援人

と説明されました。
※「伴走家」は磯野茂さんが固有に商標登録出願中だそうです。

「知的障害とは?」の説明の中で「私のあたりまえはあたりまえではない」とし、「相手の目で見 、相手の耳で聴き、相手の心で感じる」というアルフレット・アドラーの共感の定義を通奏低音のように何度も響かせ、磯野さんが関わった知的障害のある人たちの動画も交えながら完璧かつ感動的なプレゼンテーションを展開してくれました。



スペシャルオリンピックスについては、<スペシャルオリンピックス競技会精神>が次のようだと学ぶことができました。

「スペシャルオリンピックスで大切なものは、最も強いからだや目を見張らせるような力ではない。それは各個人のあらゆるハンディに負けない精神であるこの精神なくしては勝利のメダルは意味を失う。しかしその気持ちがあれば決して敗北ではない」(ユニス・ケネディ・シュライバー)

途中には、数度受講者相互間でのシェアリングもありました。

最後の頃には、ひまわりアスリートクラブのスローガンを

Happiness 誰かの役に立つ幸せ
Arigato ありがとう言ってもらえる喜び 
Challenge できるという勇気

で「人は一人ひとりユニーク」だとし、

「違い」をいかそう!
「違い」をつかおう!
「違い」をつなごう!

と結びました。

会場には、 アドラー・カウンセラー養成講座 の同期の人たちがプレゼントの品を用意してのご参加。


(左は 河野幸枝さん


(右は 森重茂人さん) 

質疑応答の際は、磯野さんが関わっているご家族、ご本人もお見えで、質問にお母様、お父様がお答えになるという、よりリアルに実感できた場面もありました。

私は、磯野さんが全職の一般社団法人 日本能率協会時代からの12年のお付き合いですが、磯野さんがミッションとパッションに満ちた、ぶれない方向を向いていらっしゃることが確認できました。

アドラー心理学ゼミナール を通じてヒューマン・ギルドは関わりのある人たちに恵まれていることを強く感じました。

磯野さん、本当にありがとうございました。

◆来年の1月と2月開催のアドラー心理学ゼミナール は、次のとおりです。
・第140回 
内容「アドラー心理学を学んで感じた、福祉の事」
講師:村上誠氏(元NPO法人理事長、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー、アドラー・カウンセラー)
日時:1月14日(月・祝) 11:00~13:00
※講師からの内容説明※
アドラ―心理学を学ばせて頂いてから、再び感じ直した福祉現場の経験について、私が、何を感じ、何を思ったか、をお伝えしたいと思います。

・第141回 
内容「共同体感覚と和のこころ」
講師:辻川牧子氏(和楽舎代表、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー)
日時:2月11日(月・祝) 11:00~13:00
※講師からの内容説明※
「"働く"という文字には、"稼ぐ"と"傍(周りの人たち)を楽にする"二つの意味があり、稼ぎも大事だが"傍楽"が出来て初めて一人前になれる」と寺子屋では教えていました。
教科書には載っていない昔の日本人の暮らしぶりや心の在りようをご紹介しながら、アドラー心理学の中心思想である共同体感覚についてご一緒に考察してみたいと思います。

受講料は、両日とも2,160円(税込、資料付き)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

昨日(12月23日)は、23名の受講者を迎えて 感情はコントロールできる!「感情のコントロール法」セミナー を行っていました。

副読本にしたのは、『感情を整えるアドラーの教え』(大和書房だいわ文庫、680円+税)

感情を整えるアドラーの教え
(だいわ文庫)
岩井俊憲
大和書房

怒りを手始めに不安、焦り、嫉妬から劣等感まで感情の実態とコントロール法について次の3つの視点に基づき念入りに展開しました。

①感情は、ある状況で、特定の人(相手役)に、ある目的(意図)を持って使われる。
②感情は、コントロールできる。
③感情は(劣等感ですら)、自分のパートナーだと実感できるようになる。

アドラー心理学が初めての人から  アドラー・カウンセラー養成講座 の修了者まで受講者の幅が広く、そして、的を射た質問も多く、予定外のこともお伝えできました。

予定外の1つは、怒っている相手の脅しに屈しない方法の1つとして「臍下丹田(せいかたんでん)に氣を込めて、ゆっくりと呼吸すること」で 磯野 茂さん に罵声を浴びせるデモをお見せしたりしました。

最後は、「愛は決意であり、覚悟」であり、感情とのつき合いを、困ったこととしてテクニックの問題で終わらせるのでなく理性と同じく「かけがえのないパートナー」としてつき合うことで講義を締めました。

最後は、参加者23人の一人ひとりから1分ほどで感想を発表してもらいました。

◆2019年6月30日(日) 9:30~17:30に急遽、次回の 感情はコントロールできる!「感情のコントロール法」セミナー を開催することにしました。
来年は、この1回だけの予定ですので、お早めにご予定ください。

講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
受講料:ヒューマン・ギルド会員 19,440円 (税込)、一般 22,680円(税込)

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<お目休めコーナー>12月の花(21)



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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う岩井俊憲です。

昨日(12月22日)は、10:00~17:00に満員御礼の24名の受講者をお迎えして アドラー派の夢のワーク を行っていました。

私が2002年にペルグリーノ博士の「夢解釈』のワークショップの際に見た夢をもとに「夢解釈のヒント」は、次の5つであることを徹底してお伝えしました。

1.象徴解釈の罠にはまっていないか?  
2.関連するライフタスクは?
3.舞台装置は? 登場人物(配役)は?
4.どんな感情が残ったか?
5.何のリハーサルをしようとしているのか?

アドラー派の夢解釈は、「空を飛ぶこと=○○○○」だと固定的な解釈をしないことで、夢を見たときの状況や、本人の直面するライフタスクによってフレキシブルです。

また、ある人やある場面がよく登場するからと言って、その人との課題が未解決だとも決めつけません。
使いやすいから登場させている、とも考えられます。

グループで順繰りにワークを行ってもらいました。

私が少々介入すると、どうしても固定的に捉えてしまう傾向があるので、フレキシブルに考えるような質問を投げかけるようにヒントを提供しました。

15:00を過ぎてからは、ある人の見た印象的な夢をサイコドラマを用いてワークをしました。

講座を受講された人たちは、これから夢を見るのが楽しくなります。

ただし、夢の自己解釈が困難であり、誰かから夢を巡って質疑応答をすることをお勧めしました。

講座が終わってからは、受講生以外の人たちも交えた24名で「香港酒家」で忘年会。

参加者一人ひとりのスピーチもしてもらいました。

ただし、全員の写真を撮ったのですが、画質が極めて悪く、一部だけの掲載になることをお許しください。

3カップルの写真と一部のみ掲載。

◆このブログの「アドラー心理学による夢解釈講座」のカテゴリーをご覧ください。
アドラー心理学による夢解釈の考え方が記載されています。

◆2019年6月29日(土) 10:00~17:00に急遽、次回の アドラー派の夢のワーク を開催することにしました。
人気講座なので、お早めにご予定ください。

講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド代表)
受講料:ヒューマン・ギルド会員 16,200円(税込)、一般 19,440円(税込)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う の岩井俊憲です。

昨日(12月21日)のヒューマン・ギルドのメイン・イベントは、午前中の営業会議と夜の忘年会でした。

午前中の営業会議では、ヒューマン・ギルドの法人事業部門の業績に見通しがとても明るいことが確認できました。

夜は、ヒューマン・ギルドのスタッフ6人(うちのカミさんも含む)で飯田橋の「鳥取の境港の かに港」で忘年会。

まずは、サプライズから始まりました。

法人事業部営業統括マネジャーの 目次 心さん の営業業績が著しいので、特別に感謝状の贈呈(記念品も添えて)。

その後に乾杯。

 時に寡黙になりながらカニ料理を楽しみました(写真はすべてカミさんの撮影)。

さて、「ヒューマン・ギルドと神楽坂」の物語のシリーズの9回目です。

今までの8回は、次をご参照ください。

・11月5日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=設立時の苦難の物語 
・11月7日付けブログ   ヒューマン・ギルドと神楽坂=榎町時代(1):企業研修で業績向上
・11月9日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=榎町時代(2):経済的安定+精神的安定
・11月16日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=神楽坂により近い天神町への移転
・11月22日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=奥神楽坂に位置する天神町
・11月27日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=ペルグリーノ博士と出会ういきさつ
・12月 6日付けブログ  ヒューマン・ギルドと神楽坂=ペルグリーノ博士の招へいを決断した言葉
・12月17日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=ペルグリーノ博士を巡る【モントリオールの裏話】

今までにペルグリーノ博士のワークショップに出られた方はお気づきだと思いますが、ペルグリーノ博士と私はお互い「ブラザー」と言い合っています。

血を分けた兄弟ではありませんが、私より12歳年長のペルグリーノ博士は、私より11歳年上の長兄と近い感じがし、相互尊敬・相互信頼に基づき義兄弟の契りを結んでいます。

そのいきさつになった出来事を今日は書きます。

1999年10月号のニュースレターの巻頭言の「学びの時」に次の文章を書いていましたので、そのある部分を抜き書きします。

10〜12月の会報のテーマは、「学び」です。
そこで、8月21の札幌のワークショップを皮切りに仙台・長岡を経て28日の東京のワークショップ/講演までの6日の指導日程を精力的にご尽力下さったモントリオール・アドラー心理学大学院のバイス・プレジデントのトゥルーディー・フリードマンさんとジョセフ・ペルグリーノ博士の日本滞在中のエピソードを交えながら、お二人に感謝を捧げつつ皆様に対するお礼とご報告をさせていただくつもりです。

最初に、このワーックショップ(一部講演)に対し延べ400人を上回る参加者がお越しいただいたことは、本場のアドラー心理学に対する期待が大きかったことの証であるとともに、ご参加いただいた方々、お二人の観光にお忙しい時間を割いておつき合い下さった方々、共催・協賛いただいた組織に心からお礼申し上げます。

8月30日に私たち夫婦は、両先生を成田までお見送りしましたが、お二人とも日本および日本の人たちにすっかり魅了され、出会った人たちのレベルが抜群に高い、と語り日本ファンになってお帰りになりました。

そうは言っても、最初はさんざんでした。
今だから言えることですが、事前にお二人に資料を翻訳して参加者にお渡しするとか、OHP(オーバーヘッドプロジェクター)用のフィルムにしたいから7月末までにあらかじめ送ってほしい、と要望していたのに、お二人が事前調整なしに8月15日までかって計90枚ほどファックスで送ってくるものですから、翻訳・資料合わせにかなり時間を要しました。

また、両講師は、指導スタイルと個性がまるで違い、フリードマンさんは、優等生スタイルで、資料をきっちりと用意する完璧型、それに対するペルグリーノ博士は、場の雰囲気を大切にする即興型、さらにひどいことに2人とも話し始めたら止まらないため、私もかなり混乱しました。

お二人が日本人の受講態度を理解するのにも時間がかかりました。
日本の人たちは、講師の話を黙々とメモを取り、その割には質問や意見が出ないので、「果たして皆さんは、私たちの話に関心を持ってくれているのでしょうか?」という思いが最初は強かったようでした。

ところが、懇親会になると受講した人たちの態度がガラリと変わります。
お酒を飲んで、質問したり、唄を歌ったり、プレゼントを差し上げたりする人たちが登場するので、「日本の人たちは、講義中は、いかにも日本人らしく振る舞い、夜になるとイタリア人のように陽気になる」と、イタリア出身のペルグリーノ博士は洞察されました。

お二人には、東京の他に仙台と新潟で観光を楽しんでいただきました。
とりわけ新潟では、蓬平温泉に宿を取り、27日は地元のSさんのガイドで小千谷市小栗山の木喰観音堂のお世話役の方のお宅に立ち寄り、昼食をごちそうになったり、緋鯉を鑑賞したり、闘牛用の牛を間近に見ることができ、とても感動していました。

個人的にはペルグリーノ博士と私がすっかりうち解けた関係になり、ペルグリーノ博士と私とは義兄弟の契りを結びました。

お二人の学識は、アドラー心理学ばかりでなく、かなり深いものがありました。
一つ質問すると、3分も4分もじつに丁寧に教えてくれました。

好奇心も抜群で、木の種類から動物の名前まで私が和英辞典と首っ引きで対処せざるを得ないほど質問を連発しました。
私は今、嵐の後のような心境ですが、お二人が残してくれた沢山のものを私なりに咀嚼しながら、じっくりじっくりお伝えしていくつもりです。

ニュースレターには書いてありませんが、滞在中にこんなことがありました。

ある組織からモントリオール・アドラー心理学大学院とヒューマン・ギルドの提携を阻止しようとする働きかけが強力にありました。

そのことに対してフリードマンさんは、かなり動揺していました。

私は、ペルグリーノ博士に東京のホテルで「あなたと極秘で話がしたい」と、日本のアドラー心理学の実情を書類を添えて伝えました。

博士は、そのことについて深く理解し、ヒューマン・ギルドを支えてくれると確約をしてくれました。

やがてモントリオール・アドラー心理学大学院との提携話は成就せずに終わったのですが、ペルグリーノ博士は、大学院の教授職を辞して個人的にヒューマン・ギルドを支えてくれることになったのです。

このような態度は、実際の兄弟でもなかなかできないことで、私のペルグリーノ博士に対する義兄弟愛は、運命的なものだと感じています。

◆例年どおりヒューマン・ギルドは、ジョセフ・ペルグリーノ博士をこの8月にお招きして1999年以来の20周年(23回目)になるワークショップを開催します。
昨年の9月号でお知らせした日程よりも1週間あとになりました。
ペルグリーノ博士ファンの方々、あらかじめ日程確保のほどよろしくお願いします。
 
日 程:2019年8月3日(土)・4日(日)、7日(水)・8日(木)、10日(土)・11日(日)
(8月10日(土)の晩に20周年記念パーティーを開催します)
テーマ:「自尊心を高める」、「面接・質問技法」、「5つのライフタスク(セクシュアリティーを中心に)」
2日間単位で開催し、それぞれ10:00~17:00です。
正式には、4月号のニュースレターでお伝えします。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

「男の恋は別名で保存、女の恋は上書き保存」

この言葉は、2010年末に個性的な女性陣がメインの参加者だった 感情はコントロールできる!「感情のコントロール法」セミナー を行っているとき、ヒューマン・ギルドに入社前の永藤かおるさんから聞いた言葉で、今でも印象に残っています(ただし、出典を探っても不明です。ご存じの方がいたら教えてください)。

男性は、新しい恋愛対象ができると以前の恋人の思い出をパソコンのファイルで別に保存しているような対応をするのに、女性が恋愛すると、以前の恋人の思い出を綴ったファイルに上書きをするような対応をするので、以前の恋人の思い出はどこかに行ってしまい、今のこの人との恋愛に生きがいを持つことになるようなたとえです。

以前の手紙やメールのやり取りを保存している割合が多いのが圧倒的に男性に多く、また、過去の恋人に対してストーカー行為をするのも男性の比率が圧倒的であることからもこのことが窺えます。

男性、女性のすべてにこの傾向があるということでなく、あくまで一部の人の傾向に過ぎませんが、私の周辺には納得する人たちが多くいます。

このことは、恋愛だけでなく、他のことにも当てはまるような気がします。

これは、一例にしかすぎませんが、我が家にレコードが再生可能なコンポが到来してからのことがそうでした。

私は、高校生の頃から持っていたレコードを次々と再生しました。

特に、ベートーヴェンのピアノソナタ全集を買って聴いていたことを思い出すと、単にレコードのことだけでなく、レコードにまつわる思い出が蘇って、それを回顧して、ある種の「ひたり感」を味わったのです。

しかし、うちのカミさんは、今「ボヘミアン・ラプソディー」で名高いクイーンのレコードを持っていて、高校・大学生の頃にさんざん聴きまくり歌詞も覚えるほどで、初来日と2度目の来日のコンサートに行っていたのに、レコードを一切聴かないばかりか、「ボヘミアン・ラプソディー」の映画を観に行く気配もありません。
あくまでも、クイーンは、過去の一時期のファンであっても、現在まで引きずっていることがありません。

12月18日(火)に朝日新聞社 文化くらし報道部 be 編集部記者の 佐藤 陽さん  と対話風の2人忘年会を行っていたときも、このことを実感しました。

そこで私が話題にしたのは、次のことでした。

PRESIDENT Online  2018.12.18 で読んだ、マーケティングコンサルタントの酒井 光雄氏の『男の居場所』(マイナビ新書)の第2章の一部を再編集した 家に帰れない"フラリーマン"の哀しい心情―仕事もないのに休日出勤する人々 の記事でした。

仕事が終わっても自宅に足が向かず、街をフラフラする「フラリーマン」が増えている。
マーケティングコンサルタントの酒井光雄氏は「マイホームを買い、子供の教育費がかかるため収入を上げようと懸命に仕事をするが、妻子の待つ家には自分の居場所がなく、一人で居酒屋やバーでボーッと無為に時を過ごすビジネスマンは少なくない」という。
「ワケもなく一人になりたい」心理とは――。

趣味の世界に浸る夫の気持ちは「ひとりになりたい」

幼少期にはまり、大人になってもなお手放せないモノやコトがある男性は結構いる。
代表的なのが収集趣味で、フィギュア(美少女・萌え系・アニメなど)、モデルガン、模型(クルマやバイク、ロケットなどのスケールモデル。
戦艦や戦闘機、戦車や装甲車などのミリタリーモデル、ガンダム、宇宙戦艦ヤマト、スターウォーズなどのキャラクターモデルで、ガンプラなどがある。

結婚し子供が生まれてからはレールをリビングルームに敷くことなど許されず、もう何年も押し入れに入ったままになっている。
本人の知らぬ間に、模型は卒業したと思われ、妻に捨てられてしまった男もいる。

昔はウチも何をするにも一緒だったし、一緒にいるだけで楽しかった。
今だって別に夫婦の仲が悪いわけではない。
にもかかわらず、自分はただひとりになりたくて、休日に用もないのに会社に来てしまう。

大人になると、皆、男はこういう気持ちになるのだろうか……、と自問する。


私は、男性に家庭に居場所がない問題は脇に置いて、ミリタリーモデル、キャラクターモデルが男性には単なる「モノ」ではなく、「コト」にまつわる物語であることに着目します。

「別名で保存」に無理やりこじつけると、ここに登場する男性たちは、「別名で保存」していた「モノ」を「コト」につなげ、そのことにまつわる物語を「一人になって」回顧したい傾向があるのかもしれません。

<続く>

 感情はコントロールできる!「感情のコントロール法」セミナー は、この日曜日に次のとおり開催します。
あと2名ほど受け付け可能です。

「自分が感情とどう付き合っているか、主に使っている感情は何か、その目的は何か、より建設的な対応方法や陽性感情を味方につけるにはどうすればいいのか」についてしっかりと学びます。

日 時:12月23日(日) 9:30~17: 30(申込み締切12月17日) 
受講料:会員 19,440円 (税込)、一般 22,680円(税込)

次の3つの視点に基づき念入りに展開します。
①感情は、ある状況で、特定の人に、ある目的(意図)を持って使われる。
②感情は、コントロールできる。
③感情は(劣等感ですら)、自分のパートナーだと実感できるようになる。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(12月19日)は、出版関係でいくつかの動きがあった日です。

1.株式会社かんき出版の編集長の谷内 志保さんから『マンガでよくわかるアドラー流子育て』(宮本秀明著、岩井俊憲監修、1,300円+税)の重版(2,000部)連絡が入りました。
8刷になり、1月11日出来予定だそうです。

マンガでよくわかるアドラー流子育て
宮本秀明著、岩井俊憲監修
かんき出版

2.株式会社 三笠書房 編集本部の番園雅子さんから『アドラー流 人ともっとHappyになるつき合い方』(600円+税)について「Amazonの画像を帯付きの画像に変更できましたので、ご報告申し上げます。Happyになれる雰囲気がより伝わりやすくなりますかと。おかげさまで、三省堂池袋本店でのランクインも活用させていただきながら、営業スタッフも、引き続き販促につとめております」とのメールが入りました。

アドラー流 人ともっとHappyに
なるつき合い方 (王様文庫)
岩井 俊憲
三笠書房

3.株式会社 方丈社の編集部の西田 薫さんから『生きるために大切なこと』(A.アドラー著、桜田直美訳、1,400円)の第5刷をお贈りいただきました。

生きるために大切なこと
Alfred Adler,桜田 直美
方丈社

西田さんとは、面識がありませんが、本の訳語について数点指摘するメールをお送りして、その後のやり取りの後、私の指摘を第5刷に反映してくださいました。

アドラーの本を読むならこの本から入るのがお勧めです。

その理由の1つは、原著のアドラーの”The Science of Living”は、アルテから岸見一郎さんの訳で出ていますが、

Only people who are courageous, self-confident, and at home in the world can benefit from both the problems and the advantages of life. They are never afraid.

の"be at home in the world"が岸見訳では、

勇気があり、自信があり、リラックスしている人だけが、人生の有利な側面からだけでなく、困難からも益を受けることができる。
このような人は、決して恐れたりしない。

勇気、自信に続いてリラックスでは、確かに”be at home”にリラックスのニュアンスもありますが、文脈の点からどうかと思っていました。

『生きるために大切なこと』で訳者の桜田 直美さんは、こう訳しています。

勇気があり、自信があり、世界に自分の居場所がある人だけが、人生のいいことと悪いことの両方を生かすことができる。
彼らは決して恐れない。

このところだけでなく、訳の読みやすさからも『生きるために大切なこと』の方に軍配を上げます。

4.私のリーダーシップをテーマにした単行本についてより詳しくお伝えできるようになりました。

株式会社 秀和システム 編集本部 第1編集局の森 千草さんから次の内容のメールが入りました。

●書名:『「勇気づけ」でやる気を引き出す! アドラー流 リーダーの伝え方』
●価格:1,500円+税
●スペック:四六判/248ページ
●発売予定日:(書店によりズレることもあります)2019年1月17日

カバー画像については、後日公開しますね。

アドラー心理学のリーダーシップをテーマにした本の決定版になります。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

「憧れる女性 回顧する男性」のシリーズで何回か書いていくつもりですが、第1回目は「対話の喜び」から入ります。
中高年男性の心理が理解できることになりますよ。

昨日(12月18日)は、朝日新聞社 文化くらし報道部 be 編集部記者の 佐藤 陽さん  と18:00~22:30まで語り合いました。

場所は、月島の「白」という魚料理とお酒の店。

佐藤さんは、朝日新聞の週末別冊版 be on Saturday 「知っ得なっ得」欄で『男と女のアドラー心理学』(青春出版社+税、1,400円+税)をベースに私が取材協力した「夫婦円満の秘訣」の連載の4回を記事にされていました(構成・佐藤 陽さん)。

第1回(10月13日)、第2回(10月20日)、第3回(10月27日)、第4回(11月3日)で、深川直美さんのイラスト入りでした。

第1回目(10月13日)は「夫婦円満の秘訣:1 新婚時代、心構えは?」
第2回目(10月20日)は「夫婦円満の秘訣:2 新婚時代を過ぎたら・・・・」
第3回目(10月27日)は(「中高年時代になったら・・・・」
第4回目(11月 3日) は(「集大成」期の老後は・・・」

男と女のアドラー心理学
岩井 俊憲
青春出版社

佐藤さんとの交友は、2010年の秋に私が朝日新聞の研修を行い、その年の12月20日にヒューマン・ギルドをお訪ねいただいたことから本格化しました。

・2010年12月21日付け  昼食会、忘年会 

私は、さまざまな新聞社の記者と接していますが、佐藤さんとは「対話」ができる喜びを感じます。

他の記者は、取材したい内容だけ聴いて、私の関心を満たすことが少なかったり、話の発展がないのです。

12月8日(土)、9日(日)に開催した「オープンダイアローグ入門~対話実践をしていく人のためのワークショップ」の講師の八巻 秀先生の言葉を借りれば、コミュニケーションとはキャッチボールのはずなのに、自分が受けたいこと(取材したいこと)を聴き取る会話レベルに近いもので、対話レベルに達することがないのです。

ちなみに、八巻先生による「会話」と「対話」のコミュニケーションの違いは、次のようです。

会話のコミュニケーション・・・自分が投げたいように投げ、受けたいように受ける状況

対話のコミュニケーション・・・自分と相手がスムーズにキャッチボールをしている状況

佐藤さんとは、場所にも恵まれ、しっかりと対話ができ、その成果を数回に渡って「憧れる女性 回顧する男性」とテーマで綴っていきます。

とうとう今日は、前置きだけで本題に入りませんでしたね。

こんなに回りくどいのも男性の特質でしょうか?

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(12月17日)は、講談社から『定年後の人生を変えるアドラー心理学』(八巻 秀監修、講談社、1,400円+税)が届きました。

八巻先生からの依頼で講談社が送ってくれた本です。

私の関心事なので、今後読むのが楽しみです。

定年後の人生を変えるアドラー心理学
Adler’s Barへようこそ (The New Fifties)
八巻 秀
講談社

まずは、永藤かおるさん がニュースレターの1月号で紹介してくれます。

八巻先生、ありがとうございました。


こちらも著者の 熊野英一さん ご自身からいただいた本で、私はしっかりと読みこなしました。

『アドラー式働き方改革 仕事も過程も充実させたいパパのための本』(熊野英一著、小学館クリエイティブ、1,300円+税)

アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたい
パパのための本 (小学館クリエイティブ単行本)
熊野 英一
小学館クリエイティブ

「熊野さんは、アドラー心理学だけでなく経営のこともしっかり勉強していらっしゃるな」ということがこの本から読み取れました。

それもそのはず、熊野さんは Indiana University Kelley School of BusinessでMBAを取得している人ですし、株式会社子育て支援 代表取締役であると共に、研修講師としても大活躍です。

結論になる「『幸せになるための働き方改革』とは、アドラー心理学の『幸せの3条件』― (1)自己受容、(2)他者信頼、(3)他者貢献― を意識しながら、職場と家庭両方で、より適切な対人関係を構築していくこと」というメッセージが、「家庭編」と「仕事編」の理論と、フォローアップ座談会、ケース、コラムなどを通してストーンと入ってきます。

全体の半分以上の、100ページ近くを使っている第2章の「アドラー式働き方改革講座」では、熊野さんが研修講師として関わっている会社の社員の方の導入によって熊野さんが登場するという、意表をついた展開から始まります。

また、途中は熊野さんお勧めの経営の本も紹介され、最後にはまた、同じ会社の研修後の姿が他の方によって語られます。

まるで研修を受けていたかのような印象が残ります。

私も家庭と仕事の両立に大賛成で、熊野さんの「共感ファースト、交互尊敬、相互信頼、協調精神をもって、パートナーや子どもとのかかわりを見直せば、仕事にも生かせる」という主張と立場が共通です。

ただ、1か所だけ賛同できない部分がありました。

49ページの「『タテの関係』には弊害がある」という部分ですが、熊野さんが書いてらっしゃることをそのまま引用すると、

「親子はどういう関係性なのでしょうか。アドラー心理学では、親子の間に友達のような関係をいっさい認めません」

と書かれていることは、その後に「ヨコの関係」で付き合うことを勧めていますが、この文章が一人歩きすると、誤解を招きそうなのがやや心配です。

それはさておき、前著の『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』 (小学館クリエイティブ、2018年7月刊)同様、ライティング担当の 加藤隆行さん との協力がこの本の価値を一段と高めていることがわかります。

アドラー式子育て 家族を笑顔にしたい
パパのための本 (小学館クリエイティブ単行本)
熊野 英一
小学館

熊野さんがすでに出されている3冊の本と比較すると、一段とスケールが大きくなり、熊野さんが冒頭に書いておられる「アドラー式働き方改革」に必要な3つの視点―「あり方」「生き方」「コミュニケーション」― が明確に展開された、とても良質な本です。

1.「働き方改革」とは、幸せでありたいと願う私たちの、「人としての『あり方』に根差した改革であること

2.本当の「働き方改革」を理解し実践するために必要なのは、「私たち日本人の『生き方』改革=「職場でも家庭でも幸せになる改革」を目指すべきであること

3.本当の「働き方改革」には「私たち個々人の『コミュニケーション』改革」が必要であること

「働き方改革」はもとより、ご自身の「あり方」「生き方」「コミュニケーション」の改革を志す人に強くお勧めです。

熊野さん、私たちの目を開いてくれる本を出してくれてありがとうございました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(12月16日)は、会社には行かず、この1月中旬に秀和システムから発刊のリーダーシップの本の最終稿のチェックを終え、編集担当に送りました。


(昨日と同じ写真)

かなり気合を入れて書いた書き下ろし本です。


さて、「ヒューマン・ギルドと神楽坂」の物語のシリーズの8回目です。

今までの7回は、次をご参照ください。

・11月5日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=設立時の苦難の物語 
・11月7日付けブログ   ヒューマン・ギルドと神楽坂=榎町時代(1):企業研修で業績向上
・11月9日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=榎町時代(2):経済的安定+精神的安定
・11月16日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=神楽坂により近い天神町への移転
・11月22日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=奥神楽坂に位置する天神町
・11月27日付けブログ ヒューマン・ギルドと神楽坂=ペルグリーノ博士と出会ういきさつ
・12月 6日付けブログ  ヒューマン・ギルドと神楽坂=ペルグリーノ博士の招へいを決断した言葉

前回からペルグリーノ博士の話題に入っています。

前回は、1999年4月末にペルグリーノ博士にモントリオール・アドラー心理学大学院で会った瞬間から相性の良さを感じ、授業の中でペルグリーノ博士が言われた言葉 ―"Plow it deeper and higher."(より深く、より高く耕しなさい)― がその後の私の支えになったことを書きました。

昨日、過去のニュースレターを見ていたところ、たまたま1999年7月号のニュースレターに「モントリオールの裏話」として書いていた文章にジョセフ・ペルグリーノ博士についての記述がありましたので、その部分をほんの少し修正を加えながら紹介します。

ペルグリーノ博士については、6月の会報ですでに少々お人柄をお伝えしました。
一部重複がありますが、あらためてお伝えします。

博士は、イタリア人の移民として家族とモントリオールに渡ってきました。
モントリオールのコンコルディア大学を卒業後、教員を務めながらニューヨーク州立大学とシカゴのアルフレッド・アドラー研究所でそれぞれの修士号を、コロンビア・パシフィック大学で博士号を取得されました。

初日の午前中の講義が終わってから「何かフィードバックがありませんか?」と尋ねるものですから昼食に向かう途中「博士、しゃべるとき通訳に向かって話しすぎます。受講者の方を向いて下さい」と失礼を省ず言うと、「率直なフィードバックをありがとう」と感謝してくれました。

ここで突然話が変わります。
5月1日の講義とパーティーが終わって私が寝ようとしたときのことです。
寝室のドアが突然スーッと開きました。
9歳のタクロウがトイレに起きたのかと思ってドアのところを見ると誰もいません。
私は突然瞑想モードに入りました。
しばらく私の幻想が続きました。
ドアが開くやいなや、すでにこの世を去っている両親が部屋に入ってきて、私のベッドの傍らに立ちました。
二人を代表して父が私に語りました。
「俊憲、おめでとう! 二人はお前を祝福に来たよ。お前は人生の最大級の仕事を成し遂げたね。おめでとう!」
そう言ってから両親は私のベッドに背を向け静かに寝室を後にしました。

これまた不思議なことに、ドアが今度はひとりでに閉まりました。
私にしてみれば瞑想とは思えませんでした。

このことを5月2日の昼食時にペルグリーノ博士に伝えると、博士は目に涙を浮かべながら私を正視して、
「岩井さん、それはただの幻想じゃないですよ。あなたは本当に祝福されているのですよ」と言ってくれました。

5月2日の晩には、家族で博士を夕食に招待しました。
その際私の息子のN(大学生)が「北米でMBA(経営学修士)を取得したい」と言うと、「モントリオールにはMBAプログラムを持つ大学としてマギル大学とコンコルディア大学が英語での授業を行っているけど、コンコルディア大学(博士の母校)を推薦するよ」と、わざわざ大学を案内してくれました。

しばし会食を楽しんでから、博士は、別れ際私の家族一人ひとりと握手を交し、ゆっくりとした口調で勇気づけの言葉を伝えることも忘れませんでした。
9歳の息子のタクロウにも対等の立場で握手をしながら念入りにお別れの挨拶を述べて下さいました。
お陰でタクロウは「オレ、またドクターに会いたい。英語とフランス語を勉強して博士と話をするんだ」と張り切っています。

ペルグリーノ博士にと接して感じるのは、第一に、カウンセリングに従事する人の理論や技法もさることながら、「人徳」の重みです。
ペルグリーノ博士からは確かな人徳が感じられます。

トゥルーディー・フリードマンさん(大学院のバイス・プレジデント)と8月下旬に東日本地域で講演・セミナーをされますが、できるだけ沢山の方々にご参加いただきたいと思っています。
その時はただ聞くだけのために参加するのではなく、どしどし質問したり、また懇親会の場でも積極的に両先生とコミュニケーションを図ってみて下さい。
かなりひどい英語でも理解してしまう不思議な才能をお持ちですし、さもなければ近くにいる英語がわかる人をにわか仕立ての通訳として利用してしまえばいいのです。

私は学ぶことにおいて手遅れはない、発心したときが始まりだ、とモントリオールでペルグリーノ博士に接して痛感するとともに、21世紀に向けてヒューマン・ギルドで社会人教育の一躍を担おうと決意を新たにした次第です。

 このように私はペルグリーノ博士との出会いを運命時な導きのように感じたのです。


(1999年5月1日)

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