アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日(3月31日)は、2015年度の最後の日ですね。
今日も1日充実した日を過ごします。

通勤途上の桜を中心とした花が映えるようになりました。

木蓮も1日違いでこんなに(3月30日の<お目休めコーナー>参照)

会社では、法人事業部営業統括マネジャーの 目次 心(めつぎ しん)さん のご婚姻に伴う入籍の日をランチで祝いました。

午後は、カウンセリングを2件こなし、その後オフィスと自宅で一心不乱に4月中旬発売の『感情を整える アドラーの教え』(大和書房)の再校ゲラをチェックしていました。



怒り、恨み、不安、心配、恐怖、焦り、嫉妬、羨望、憂うつ、劣等感の感情を整えるいい本になります。


さて、『感情を整える アドラーの教え』の中で「『しんぱい』の言葉から一文字変えてみる」という小見出しがあります。

しん「ぱ」い を しん「ら」いに置き換えるだけで「心配」が「信頼」に代わってしまう、というニュアンスです。

男の子が気になって心配で仕方がなく、意識の80%がその子に向いているお母さんに私が言ったケースが書かれています。

「心配の種が尽きない」とよく言いますが、「信頼の種」を探してみると数限りなく存在し、そのうち「全幅の信頼」となって、種探しの必要がなくなります。

信頼の不足が心配を招くのです。

<お目休めコーナー>3月の花(31)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月29日)は、ヒューマン・ギルドの第31期の決算が終わりに近づいているので、さまざまな処理を行いました。
年末も忙しいけれども、それ以上に年度末は忙しいものです。

14:30に「引き出す」「観察する」「創りだす」学習メディアカンパニー 株式会社スプリングフィールド の代表取締役 春野真徳さん がお見えになりました。



春野さんは、インターネットTV「ありがとうTV」 の主宰者でもあられ、2014年10月に私は 「講師NAVI!」第2回目 に登場し、30分ほど紹介されています。

春野さんはこの時、私が日頃大切にしていること、失敗体験、受講者にお伝えしたいことなどをとても上手に引き出してくれていました。

さて、今回のインタビューの目的は、次のとおりでした。

各業界で活躍する人が、生きがい、働きがい、喜びを感じながら、高いエネルギーを維持して働く姿勢を感じることとともに、仕事を楽しむための様々な工夫を、受講者の皆様に伝えること

インタビュー内容は、7分~10分程度にまとめられますが、春野さんが私にインタビューしたのは、次のとおりでした。

1.お仕事のご紹介

2.お仕事を通じて自分に可能性を感じるとき

3.お仕事に喜びを感じるとき

4.お仕事をするうえで大事にしていること

5.楽しくお仕事をするために心がけていること実践していること

6.お仕事している望ましいご自身の姿

7.今のご自身の幸福度は?10点満点で何点?
その理由は?

8.ご自身にとってお仕事とは?

9.ご自身にとって夢とは?

私にとっては、日頃考えていることなので、スムーズに答えられました。

 3.の「お仕事に喜びを感じるとき」については、私の研修を受けたことをキッカケに「その後考え方、生き方に変化が見られた」言われること、と答えました。

8.「ご自身にとってお仕事とは?」には、「他者貢献を通じて自己実現をすること」と答えました。

30分弱のインタビューでしたが、とても楽しい時間でした。

春野さん、春の訪れをもたらしてくれたようで、ありがとうございました。

<お目休めコーナー>3月の花(30)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月28日)の午前中は、体のお手入れのために整体に。
鍼も打っていただきました。

その後、市ヶ谷から飯田橋まで線路際の土手を歩きました。

この場所は、桜の名所。

ただ、道行く人はまだまだ少ない。

桜は三分咲程度でしょうか。

ピークは、今週の金曜日くらいか。

11:30にはオフィスに行き、仕事を次々とこなしました。

社員のうち3人がお休み(2人は風邪のため、1人は代休)。

事務全般を司る竹内さちこさんが黙々と仕事をこなしています。

5年前はこんな感じでした。

カミさんにも手伝いに来てもらい、ニュースレターの印刷と、郵送会員への発送準備。

教育分析も1件こなしました。

よく事務作業をした半日でした。

<お目休めコーナー>3月の花(29)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月27日)は、甲府で アドラー心理学ベーシック・コース の4日目(最終日)を行っていました。

内容は、次の3つでした。

(1)教育に生かすアドラー心理学
(2)演習:あなたを勇気づけた人たち
(3)勇気づけの理論

4日目となると、受講生の間に信頼に満ちた、親密な雰囲気が漂っていました。

討議もとても熱心。

勇気づけの理論のところでは、ロールプレイも入れました。

いつもの「すまないね」と「ありがとう」の違いです。

講座は、一人ひとりの感想発表も行い、17:00にはすべて終わりました。

ところで、3日目のことです。
15年ぶりに連絡があったある人が「会いたいですね」と私に電話をしてきたのに対して私が「会いたくありません」と言ったことが反響を呼びました。

その方は、少々恩がある人なのですが、会って交友が復活すると、面倒なことになることが予想される人でした。

一度私の不在時に電話してきて、もう一度電話をする旨のメッセージを残していました。

私の本を本屋さんで何冊も見るので、そこで私に連絡を取ろうとしたと言うのです。

このことは以前ブログにも書いていたことがあるような気がするのですが、反復すると、私が「会いたくありません」と言うと、その方は絶句して、「あ、そうですか」と言って電話を切りました。

このケースに対する山梨の受講者の反応ですが、「嫌われる」「その後、その人から何を言われるかわからない」が圧倒的でした。

私は、正直な気持ち「会いたくない」のに、自分の気持ちを偽って会い、話を聞いた後でお断りをするのこそ失礼ではないか、と主張すると、ある程度理解をしていただいたようです。

私は、人にノーを言う場合は、理由をあれこれ言ったり、面倒な手続きを踏んだ上でお断りするよりはあっさり気味の方が誠実だと思う人間です。

ちなみに、今回の受講者の方々に対して、21:00~21:54に放送されている連続ドラマの最終回に長話をする友人から21:30頃に電話が入り、うっかり出てしまったとして、22:00過ぎに電話をかけ直してもらうか、あるいはこちらからかけるかしてもらえるかを尋ねたら、何と6割の方が電話を話し続けることを知って、私は逆に驚いてしまいました。
今までこの事例での最高クラスの割合でした。

<お目休めコーナー>3月の花(28)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月26日)は、10:00新宿発のあずさ号で甲府に向かい、13:30~19:00に山梨県立図書館 交流ルームで アドラー心理学ベーシック・コース を行っていました。


(山梨県立図書館)

参加者は23名。
共催の 森崎千秋さん (株式会社セレンディック)がしっかりと集めてくれました。

内容は、次の3つでした。

(1)良い人間関係
(2)人間行動の理解ー不適切な行動の4つの目標
(3)共同体感覚

最初は、後半の講師に私に対してやや警戒心があったようですが、だんだん慣れてきて、質問がかなり出ました。

講座が終えてからは源泉湯の「燈屋(あかりや)」で20名で懇親会。

ここには、山梨アドラーの会の面々が顔を出してくれました。

山梨は、人口当たりアドラー心理学の受講率が日本一だと思われる県です。

しかも、結束力が抜群。

最終日の今日が楽しみです。

<お目休めコーナー>3月の花(27)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月25日)は、10:00~17:00に高松の 穴吹カレッジグループ で66人の教職員を対象とした研修を行っていました。

穴吹カレッジグループ は、中四国地区に専門学校・社会人教育・進学塾・通信制高校からなる教育事業グループと、システム開発・広告制作・環境リサイクル等からなる、総合教育サービスグループです。

写真は9階から見た風景です。

そもそもは、同グループの 福田 稔さん(理事、広報企画部部長、穴吹総合研究所 所長)のお声掛けでお邪魔したものです。

なお、福田さんは、昨年8月4日にセミナーハウス クロス・ウェーブ幕張で行った 一般社団法人 全国専門学校教育研究会主催の専門学校の先生方の研修(「アドラー心理学の活用による退学防止策と学級経営術」)でもお世話いただきました。

福田さんからは、研修が始まる前のご挨拶で「アドラー心理学は、マスト(must)の研修で、穴吹カレッジグループ の基盤になる」旨のお話しをいただきました。

それだけに受講者は熱心で、休憩後も時間どおりにお集まりでした。

また、研修時お世話くださった方に 善生俊徳(ぜんしょう としのり)さん(学習センター、産業カウンセラー、キャリア・コンサルタント)がいらっしゃって、名前が私と同じ「としのり」呼びなので、親しみを感じました。


(善生さん撮影の写真)

福田さん、善生さん、ありがとうございました。

の研修を行っていました。


ところで、私が高松のホテルにいたとき、親しい方から連絡がありました。
「クラス会議」で有名な 森重 裕二さん です。

今度移られる高松にいらっしゃるとのこと。
私のブログをご覧の上のフェイスブックからのメッセージでした。

森重さんは、愛車シトロエンの2CVに乗り、17:00に研修会場にお越しになり、福田さんをご紹介しました。

森重さんは、愛車に私を乗せて、空港までお送りくださり、お食事をご一緒しました。

香川県は、アドラー心理学で面白い展開になりそうで楽しみです。

◆ヒューマン・ギルドでは、専門学校の教員対象の研修をかなり行っています。
教育機関向け研修については こちら をご参照ください。

<お目休めコーナー>3月の花(26)

 
(高松の桜)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

香川県の高松市のホテルに来ています。

今日(3月25日)は、こちらで某専門学校の教員を主対象とした研修を行います。

昨日(3月24日)は、朝に朝日新聞出版の書籍編集部の大田原さんに『働く人のためのアドラー心理学「もう疲れたよ」にきく8つの習慣』文庫版)の原稿の訂正箇所と「文庫版あとがき」を送りました。

5月の連休明けの発売予定で、今年の私の3冊目の本になります。

この本は、2014年7月に出された「もう疲れたよ」にきく8つの習慣 ― 働く人のためのアドラー心理学』の文庫版で、タイトルとサブ・タイトルが逆になります。

「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣
働く人のためのアドラー心理学
岩井俊憲
朝日新聞出版

文庫となってより多くの方々の手に届くのが楽しみです。


夜には、宝島社の編集担当の方から

『7日間で身につける! アドラー心理学ワークブック』
4刷目、4,000部の重版が決まりましたこと、お知らせします。
4月10日頃に店頭に配本される予定です。

との連絡が入りました。
これで、累計22,000部になります。

7日間で身につける!
アドラー心理学ワークブック
岩井 俊憲
宝島社


さて、これからが本題です。

10:45に会社を社員全員で出て、江戸川橋経由、神田川沿いを歩いて、椿山荘に行きました。

ここからは、写真を豊富にご提供。

神田川べりの桜は、満開まであと4~5日を要するようです。

椿山荘を神田川側から入ってすぐの木春堂で会食の予定でしたが、時間があるので、椿山荘内を散策。

まずは、記念写真。

雨後の椿山荘の花はとてもきれいでした。

黒椿もありました。

椿山荘名物の水車もひっそりと。

11:30から早めのお昼。

目的はスタッフのうち3人(うちのカミさんも含む)の誕生祝いと年度末の慰労のためです。

設立30年の2015年度は、みんなよく働いてくれて、3月末の決算では、過去最高の業績を達成することができます。

富士山の溶岩で焼く懐石料理のフルコース。


岩井美弥子 の写真を借用)

ところで、誕生祝いの対象となったのは、下の列の3人でした。


(食後のシーン)

社員への感謝の宴を終えて、お腹と心を満たして高松に来たのでした。

<お目休めコーナー>3月の花(25)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

いい陽気になってきました。

茨城県の守谷駅に行ったら、モクレンがきれいに咲いているのに目を引かれました。

ある企業での研修打ち合わせが終わってから、会社に戻らず自宅に直帰しようする途上、中野の龍興禅寺の枝垂れ桜に誘惑されました。



境内で他の花の写真を撮りたくなりました。

 春なのですものね。


さて、「恨み」「妬み」「羨み」「嫉妬」などのネガティブな感情や正義感というくせ者の感情に実態を探り、それらと上手につき合えるようになる本の紹介です。

『正しい恨みの晴らし方 - 科学で読み解くネガティブ感情』(中野信子・澤田匡人、ポプラ新書、780円+税)

正しい恨みの
晴らし方 (ポプラ新書)
中野 信子,澤田 匡人
ポプラ社

 テレビでも人気の中野信子氏(脳科学者、医学博士)といじめと感情の研究に長らく取り組んできた澤田匡人氏(心理学者、宇都宮大学准教授)の共著です。
2人のコラボがとても良好だという印象が残りました。

私は、この本から大きく3つのことを学びました。

1.ネガティブな感情を明確に定義すること

・恨みとは、怒りをもたらした出来事を反すうせざるをえない状態

・妬み(envy)とは、自分の持っていない何らかの好ましい価値のあるものを、自分以外の誰かが持っていて、それを自分も手に入れたいと願うとき、その相手に対して生じる不快な感情のこと

・嫉妬(jealousy)とは、自分の持っている何らかの好ましい価値のあるものを、自分以外の誰かが持っておらず、それをその誰かが奪いにやって来るのではないかという可能性があるとき、その相手を排除したいと願う不快な感情

2.私が正義感が「くせ者」の感情だと認識していたことが裏付けされたこと

テレビのワイドショーや週刊誌などをもとに、正しさにこだわる人たちによる有名人のバッシングが顕著だが、この心理は、それなりの立場にある人が不祥事を起こしたら、相応の制裁を受けて当然だと、もともとは害のないはずの羨みという感情が妬み、怒り、恨みを覚醒させられたことによってもたらされるものである。

3.ネガティブな感情には、効用があること(脳科学の立場から)

(1)ヒトが進化してくる過程の中で、ネガティブな感情を持った方が良い何らかのプラスがあったために、このような機能が脳に備え付けられているのだと考えるのが自然

(2)ヒトにネガティブな感情が備わっているのは、ネガティブな感情を持つことでヒトが強くなるからで、強くなりすぎては困るから、ネガティブな感情に罪悪感というブレーキがかかるようにできている。

(3)脳というハードウェアを更新するためには長い年月を経なければならないが、ソフトウェアを載せることで認知を変えることができるので、上手にコントロールして、満足にいくように、最高に優雅な生き方を選ぶことができる。

このように、 『正しい恨みの晴らし方 - 科学で読み解くネガティブ感情』は、私たちのネガティブな感情についての認識を変え、味方につける本だと言っていいでしょう。
強くお勧めです。

私は、近著『感情を整える アドラーの教え』(仮題、大和書房)の自信が湧くと共に、5月に開催する「感情のコントロール法」セミナー の裏付けがしっかりしてきました。

日時:5月29日(日) 9:30~17: 30  
料金:プレミアム会員 19,440円(税込み)、一般 22,680円(税込み)

<お目休めコーナー>3月の花(23)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月22日)、4月中旬発売予定の『感情を整える アドラーの教え』(仮題、大和書房)のゲラと「はじめに」の原稿等を同社編集部に高橋 千春さんにお渡ししました。

高橋さんは、会社に戻ってすぐお電話をくださいました。

2014年9月発刊の『人間関係が楽になる アドラーの教え』(1,400円+税)が3,000部重版になった旨のご連絡でした。

人間関係が楽になる
アドラーの教え
岩井 俊憲
大和書房

これで8刷、2万8千部に達します。

今月も重版情報が相次ぎます。


さて、「アドラー心理学豆知識」のシリーズの5回目として「ライフスタイル形成の影響因と決定因」のことに触れます。

 アドラー心理学ベーシック・コース では、ライフスタイル形成に影響を与える要因として遺伝や環境のことを無視できないことを伝えています。

しかし、ライフスタイル形成に決定的な影響を与える要因として本人の自己決定を取り上げ、遺伝や環境などの影響因を建設的に生かすか、非建設的か破壊的に生かすかは、本人が決断している、と説いています。

そのことについて『現代アドラー心理学 上』(G・J・マナスター& R・J・コルシーニ、春秋社、絶版)の第3章「パーソナリティの力動」の「遺伝、環境、意欲」の項で納得できる書き方をしてくれています。

この本では、「遺伝も環境も、パーソナリティの上に何らかの影響を与える」と認め、アドラー派が「所有の心理学よりも使用の心理学を提唱するのである」と書いています。

「所有の心理学よりも使用の心理学」という部分は、アドラーの残した有名な言葉である

「重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」

で語られることが多いのですが、このことは元々「器官劣等性」について語ったものです。

ここで、アドラー派の立場から「使用の心理学」として大事なことは、遺伝も環境よりも本人が持つ意欲や意図/意思を重視していることです。

『現代アドラー心理学 上』には、こんなことが書かれています。

「大人たちは子どもに一定程度影響を与えることができるだけである。子どもは自分自身の心 ー 我々が意欲(conation)と称するもの ー を持っているのであるから、その子は、遺伝と環境による諸限界の枠内で、自分の人生についてどうするかを自分で決められるのである」

このことは、子どもの自己決定性をより重視ししていることに他ならず、J.B.ワトソンの「通常の子どもであれば、我々はその子を我々の欲するとおりのものにすることができる」という行動主義の立場に反論するものです。

ここで、アドラー心理学によるライフスタイルの形成に関するまとめをします。

1.アドラー心理学では、ライフスタイルの形成に遺伝や環境などが影響していることを認める(影響因)。

2.しかし、ライフスタイルの形成により決定的な作用をもたらすのは、自分の人生についてどうするかを自分で決める「本人の決断(自己決定)」である(決定因)。

3.遺伝や環境などの影響因を建設的に生かすか、非建設的か破壊的に生かすかは、本人が決断している。

<お目休めコーナー>3月の花(22)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月21日)は、ヒューマン・ギルドで11:00~13:00に アドラー心理学ゼミナール で 沖 みちるさん (研修講師)により

人前で話すのが苦手!な人のための『話を整理する方法』

の講演・演習が行われました。

伝えたいことがうまく伝わらない。
何を言っているのか自分でもわからなくなる・・・そんなご経験はありませんか?
それは、話を整理する=構造化する方法を知らないからかも。

素人だった沖さんを、プロ講師にしたメソッドをもとに、一緒に楽しくトレーニングしましょう。

の呼び掛け文で、きっかり2時間、32人の受講者を対象に沖さんならではの方法でインストラクターとしての”相手に伝える方法” の選択肢を増やす方法を伝授していただきました。

「インストラクションスキル」というと、ボデイランゲージやアイ・コンタクトがどうのこうの、というのが多いのですが、沖さんは論理力を大切にしながらのご指導で、私も大変参考になりました。

進め方も3人一組の演習で進め、腑に落ちるコメントを出してくださるので、受講者も納得です。

「インストラクションスキル」を磨きたい方は、仲間と呼びかけ合って沖 みちるさん に講師依頼をされるとよろしいかと存じます。

◆次回のアドラー心理学ゼミナール は、次のとおり開催します。
日時:4/24(日)11:00~13:00
講師: 岩井 俊憲 (ヒューマン・ギルド 代表)

最近、アドラー心理学の人気がもうひと山来ている感じがします。
「そんな時こそ考えたいアドラー心理学の本質は?」というような思いで雑感風に語ります。
質疑応答の時間もたっぷり設けます。

◆ヒューマン・ギルドでは、論理的に伝えられる技術を磨く研修を行っています。
ロジカル・コミュニケーション研修   
~情報受信・整理・発信スキルが飛躍的に向上~
 この講座は、15年間に渡り多くの企業・行政機関で導入され、「これは使える」という声を多数いただいております。 
 講 師:宮本秀明〔ヒューマン・ギルド 法人事業部長〕
 日 時:3月26日(土)13:00~19:30・3月27日(日)9:30~18:00 
 受講料:プレミアム会員35,000円  一般37,800円
 会 場:ヒューマン・ギルド研修室 

17:30には、中国の青島(チンタオ)からヒューマン・ギルド 中国総支社長の黄 建明さんと立子さんの親子がご来社。

中国の状況を詳しく報告を受けました。

黄さんは、近々『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンター)を中国語訳で出すことになっています。

立子さんは、日本にこれからしばらく滞在、ヒューマン・ギルドで各種講座を受講していただきます。

宮本秀明法人事業部長を交えた4人で「神楽坂いかセンター」で楽しく懇談しました。

ヒューマン・ギルドは、将来に向けて国際的な布石を打っています。

<お目休めコーナー>3月の花(22)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月20日)は、日曜日で家にこもりきりの1日でした。

私は、2つの出版物の原稿チェックと追加原稿書きに没頭していました。

そんな日に、かんき出版の山下常務から『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』が5,000部重版になる旨のご連絡が入りました。

人生が大きく変わる
アドラー心理学入門
岩井 俊憲
かんき出版

この本は、もしかしたら今、私の本の中で一番急ピッチで売れている本かもしれません。

『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』(日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)に次ぐ発売部数に躍り出ました。


さて、時々フェイスブックを見ていたら、一昨日(3月19日)の イライラしない子育てシンポジウムーアンガ―マネジメントとアドラー心理学に学ぶこれからの子育て シンポジウムについて書いていらっしゃる方が多かったようです。

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 代表理事 の安藤俊介さん (写真左)もフェイスブックに感謝の言葉を写真入りで書いていらっしゃいました。


( 戸田久実さん のカメラによるスリーショット)


ご本人の許可を得ていますので、乙武洋匡さんも交えた鼎談の写真をアップします。

事前打ち合わせがほんの数分のこの鼎談は、実に面白かったです。
あと30分くらいやりたかった。

私のテーマは「アドラー心理学による勇気づけの子育て」

(1)アドラー心理学で捉える感情と(2)アドラー心理学の子育て論が2本柱でした。


(岩井美弥子提供)


(1)「アドラー心理学で捉える感情」では、1枚にまとめたスライドを使いました。

 

ただし、30分の制約のため詳しくは説明しませんでしたが、4月上旬に大和書房から出る予定の『感情を整える アドラーのの教え』(仮題)では、この図に準じて詳しく書いています。

それにしても、参加者1,000人とはすごかった。


(戸田久実さんご提供)


(岩井美弥子提供)


まったく緊張なしで楽しめた講演と鼎談でした。

今でも満足感一杯。

<お目休めコーナー>3月の花(21)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

長い記事になります。
写真も豊富です(ただ多くは他の方々の借り物)。

昨日(3月19日)は、満足感に満ち満ちた1日でした。

まずは、10:00スタートで第32期 ELM勇気づけトレーナー養成講座
研修室には、遠くは福岡、愛媛などから12名の受講者が集まりました。
私は、これでELM勇気づけトレーナー/リーダーの方々が全国で1,365名に達することをお伝えし、講師2名(鈴木三穂子さん小倉玄さん)のご紹介をさせていただきました。


土田  奈美枝さん ご提供)

10:30にオフィスを出て、神楽坂駅でカミさん(岩井美弥子)と待ち合わせ、汐留駅に。
目指すはベルサール汐留 B1イベントホール。

ここで一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 主催/有限会社 ヒューマン・ギルド 協賛による

イライラしない子育てシンポジウムーアンガ―マネジメントとアドラー心理学に学ぶこれからの子育て

が開催されたのです。

会場入り口には 戸田久実さん (株式会社 アドットコミュニケーション 代表取締役)が出向かえ、私たちを講師控え室に誘導してくださいました。


(講師控え室内で、左が戸田さん)

当日、さまざまな場面で細やかなご配慮をしてくださった 沖 みちるさん を交えてのスリー・ショットも。

11:30からは、運営面での下打ち合わせ。
スタッフたちのきびきびした動きが印象的でした。

書籍コーナーには最強トリオの目次 心さん、岩井美弥子さん、永藤かおるさんが待機。

12:30頃には会場には多くの方々が溢れていました。
何せ、1,000人近くの人が押し寄せたのです。

その中でヒューマン・ギルドの関係者を数多く見つけ、写真撮影にもお応じていました。
私ってかなりサービス精神旺盛なのですね。

書籍コーナーにもう一度顔を出すと、準備は万端。

結局、230冊ほどの本が売れたのです。
1日でこんなに売れたのは、ヒューマン・ギルドの歴史上最大。

13:00 ~ 13:05 開会のあいさつ、13:05 ~ 13:35 一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 代表理事 の安藤俊介さん の「アンガーマネジメントでもうイライラしない人になる」のご講演の後、私に出番。

13:40 ~ 14:10 「アドラー心理学による勇気づけの子育て」として(1)アドラー心理学で捉える感情、(2)アドラー心理学の子育て論を2本柱としてお話しさせていただきました。

14:10 ~ 14:30 の休憩休憩中は、乙武洋匡さんも交えて安藤俊介さん とちょっとした打ち合わせ。

14:30 ~ 15:00は、乙武洋匡さんによる「子どもの個性を伸ばす子育て」
乙武さんは、表情豊かに、まるで落語を学んでいたかのようなお話しをされました。

そのまま続いて、3人による鼎談(シンポジウム)。

私は、この時間が一番楽しかったです。

鼎談が終わってから、マスコミ各社の前に立ち、記念撮影と記者会見。

新聞社、出版社の方々と名刺交換もしました。

その後は、書籍コーナーに行って、本をお買い求めに方々にサインをしまくりました。

17:30、戸田久実さん に見送られ、会場を後にしました。

多くの方々のご協力、ご参加によってこの一大イベントが終わったことで、私は感謝の気持ちで一杯です。

ありがとうございました。


一大イベントを終えて、ヒューマン・ギルドのオフィスに戻りました。

第32期 ELM勇気づけトレーナー養成講座 の1日目が終わりに近づいています。

19:00少し前に講座が終わってから13名で「香港酒家」で懇親会。

ビールがおいしかったです。

私はつくづく人間が好きなんだなー、と思った1日でした。

<お目休めコーナー>3月の花(20)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月19日)は、ヒューマン・ギルドで10:00~17:00に  アドラー・カウンセラー養成講座 (平日コース)の8日目(最終会)を行っていました。

10:00から修了試験。
緊張感がみなぎっていました。

静岡からご参加の 伊藤美智子さん は、付箋紙をつけて猛勉強だったようです。

その後は、早期回想解釈、カウンセリングの演習をこなし、全員に感想を語っていただき講座が終わりました。

2016年度は平日開催の  アドラー・カウンセラー養成講座 は行いません。
土日コースのみの開催です。


さて、昨日のメイン・イベントは3カ月遅れの忘年会。
会場は、神楽坂いかセンター。

本当は昨年の12月29日にこの4人の顔ぶれで行うはずだったのですが、連絡の不徹底で5人で急遽、変更・開催したものです。

左私から、木村孝さん、奥田弘美さん、成瀬まゆみさん。

木村 孝さん(フェイスブック、株式会社 ヒューマックス 代表取締役)はこの道30数年の研修講師。
エニアグラム研修・啓蒙の第一人者で、研修開催数は日本一。
私の30年来の友人の木村さんと私が核になって毎年「伝説の忘年会」を開催しています。
この人の人脈力は驚きです。

続いて、奥田弘美さん(フェイスブックブログ精神科医・産業医 兼 作家としてご活躍。
奥田さんの最新の本は『何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから』(扶桑社新書、760円+税)と『精神科医の脳ダイエット』(主婦の友社、1,200円+税)。
精神医学のストレスケア法と、コーチングのセルフケア法を融合させ、「セルフサポート・コーチング法」を執筆や講演にてご提案。
最近では、2016年3月8日付けブログに 読む顔写真(15):精神科医・産業医 兼 作家の奥田弘美さん としてご登場いただいています。

なお、奥田さんは、三浦和人さん(元・雅夢)と一緒にFM世田谷で「心デトックスナイト」の番組を担当されていて、この番組に私もお呼ばれしています(詳細は後日)。

一番右が成瀬まゆみさん(フェイスブック、Inspire 代表)。
ポジティブ心理学を応用し、「自分らしく豊かに生きる」をテーマにワークショップを開催し、コーチング、翻訳を行っています。ハーバードのポジティブ心理学の授業を取り扱った大ベストセラー『ハーバードの人生を変える授業』の翻訳者。
私は、この本を2015年10月30日のブログ これは使える!:『ハーバードの人生を変える授業』 として紹介しています。

成瀬さんの「ニュージーランド子連れ留学」の話は面白かったです。

料理もおいしく、会話も楽しかったのですが、金曜日の晩のため騒々しかったのが難点でした。

<お目休めコーナー>3月の花(19)

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おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月17日)は、出版社2社からゲラがそれぞれ届けられました。

次のとおり発刊予定です。

大和書房から『感情を整える アドラーの教え』(仮題)・・・4月上旬

朝日新聞出版から『働く人のためのアドラー心理学ー「もう疲れたよ・・・・」にきく8つの習慣』(『「もう疲れたよ・・・・」にきく8つの習慣ー働く人のためのアドラー心理学』の文庫化)・・・5月上旬

今年も昨年同様5冊ほどは出すつもりです。

三笠書房編集本部の番園さんからは『アドラー流 人をHappyにする話し方』(王様文庫、590円+税)が4,000冊重版になる旨のご連絡をいただきました。

アドラー流 人をHappy
にする話し方 (王様文庫)
岩井 俊憲
三笠書房

 さて、昨晩配信のヒューマン・ギルドのメルマガで「一時期、カウンセリングでできるだけ引き受けないようにしていましたが、この時期、カウンセラーを志す人の教育分析を含めてそれなりの件数を引き受けています」と書きました。

昨日も午前中だけで2件のカウンセリングをこなしました。

メルマガには、続けてこんなことを書いています。

研修と違ってカウンセリングにはシナリオがない、ライブ感がある、お役立ち感がある。
カウンセリングには、ある種の面倒くささがあるものの魅力を覚えます。
  
いくら私の時間を捻出しにくいからといって、私はカウンセリング料金を値上げしません。
カウンセリングをビジネス的に考えていません。
これは私のポリシーです。

カウンセリングは、クライアントとカウンセラーの真剣勝負です。
クライアントと同様私も真剣になります。
そして、腕が磨かれます。
さまざまなことが学べるチャンスです。

私は、カウンセリングを大切に考えています。
ヒューマン・ギルドの原点だからです。
これからも1件1件丁寧にこなしていくつもりです。

◆カウンセリングを受けたい方は、こちら をクリック願います。
とても勇気づけに満ちたカウンセリングを受けられます。

<お目休めコーナー>3月の花(18)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(3月16日)、かんき出版の山下常務から3月16日より4月15日まで京王線の車両広告が掲出され、 戸田久実さん (株式会社 アドットコミュニケーション 代表取締役)と私の本が啓文堂書店で全面展開されている旨のご連絡をいただきました。

◆昨年は、2日ほど啓文堂さんの各店を回らせていただきましたっけ。

・2015年2月20日付けブログ かんき出版さんと啓文堂様各店訪問(メルマガの冒頭部分もちょこっと)
・2015年3月7日付けブログ 濃い1日:営業会議 → 書店訪問 → コンサート

夜は、神楽坂の日本料理店でAYさんの送別会、そこにはAYさんのかつての部下のANさんもご同席。

お2人のお勤めの会社は私の研修がご縁で、管理者を対象とした私を講師とする研修は、2003年2月から2011年3月まで9年間続きました。

お2人とも異動され、研修の機会がなくなっても尊敬・信頼関係をもとにプライベートで友人関係を続けさせていただいています。

その交友関係は2012年5月31日のブログ 10年の年を越えて に書いています。

AYさんは、T社の部長クラス。
画家(モダンアート協会審査員)でもあるAYさんは、この4月末に地元に異動されます。
第66回のモダンアート展の招待状だけでなく、作品も頂戴しました。

ANさんはT社の女性管理者第2号。今は関連会社で重責を担っています。

昨日は、いろんなチャンスに挑戦し続けよう、という話題からふと「挙げた手を降ろすな!」という言葉で3人の見解が一致しました。

まさにこの言葉は、お2人の生き方そのもので、私もだいぶ刺激を受けています。

一度チャレンジしたら、次もその次もチャレンジするのだ。
チャレンジするのに終わりはない。

そんなことを教わった貴重な夕べでした。

<お目休めコーナー>3月の花(17)

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