アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(1月29日)は、平日開催のアドラー・カウンセラー養成講座 の初日を行っていました。
「今までで一番」と言っていいくらいアドラー心理学の基本的な考え方のおさらい部分で深掘りした話をしました。
平日開催ならでは、再受講お勧めです。
3日目~6日目に受け入れ可能です。

さて、だいぶ間が空いてしまいましたが、「不登校に贈る応援歌」シリーズの第8回目。
今までの7回は次のとおりです。

12月19日 不登校に贈る応援歌(1):踊り場が必要 
12月22日 不登校に贈る応援歌(2):あの人も不登校だった!
12月23日 不登校に贈る応援歌(3):私もプチ不登校だった!
12月28日   不登校に贈る応援歌(4):そもそも不登校って?
 1月 9日  不登校に贈る応援歌(5):苦しまずに学校に行かない選択
 1月14日 不登校に贈る応援歌(6):苦しまないでできること
 1月19日 不登校に贈る応援歌(7):不登校に言及した本の紹介

これからは対応編になります。

不登校への対応、あるいは支援法は次のとおり説明しています。
私の体験では、たくさん「作戦」があるのです。

(1)お病気扱い作戦
(2)勇気づけ作戦
(3)課題の分離作戦
(4)登校訓練作戦
(5)期限付き登校断念作戦
(6)お手伝い(あぶり出し)作戦
(7)要求交換作戦
(8)親子関係調整作戦
(9)軽微な非行化作戦
(10)ひたすら忍耐作戦
(11)集団生活参加作戦
(12)パート従事(職業意識高揚)作戦

このうち小学校低学年に使える(1)お病気扱い作戦についてお伝えします。

実は、問題がまったくなさそうだったタクロウにも小学校1年生の時、学校行きしぶりがあったのです。

我が家はタクロウが幼稚園の年長の2月に新宿区から現在の中野区に引っ越してきました。

幼稚園の残りの1カ月ほどは電車通学をし、小学校から中野区立の小学校に入りました。
周囲の子どもたちが同じ幼稚園・保育園から来ている子がいるため、タクロウにとっての小学校生活のスタートは、まるで転校生のようでした。

4月中旬のある日、タクロウは朝ぐずぐずしていて、「僕、学校に行きたくない」と言いました。

私たち夫婦は、「どうして?」と聞かずに、私は「あ、そう。今日学校に行きたくないのね。ただ、学校に行かないのは、お病気の時だけだよ」と言いました。

それから寝室に連れていき、そこで寝ていてもらいました。

しばらくは静かでしたが、やがてランドセルを背負って、2階の部屋から降りてきました。

「僕、学校に行く」

「あ、そう。学校に行くと決めたのね。行ってらっしゃーい」と見送りました。

ここでのポイントは、朝の場面で「学校にどうして行かないの?」「なんで学校に行く気になったの?」と尋ねたりすると、そのことを巡って親子間の心理的な取り引きが始まることです。

必要性を感じるならば、その段階でなく、夕食時にでも「ターちゃん、今日学校に行けてよかったね。ところで、1つ気になるのは、今日、学校に行きたくなかったのはどうして?」と話題にすればいいのです。

ただ、我が家はそのことを話題にもせず、タクロウの楽しい遊びのことでカミさんは盛り上がっていたはずです。

<お目休めコーナー> 1月の花(24

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