答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

もやもやした自分のなかから

2012年07月31日 | オヤジの情報発信修業

一個の「私」をこのもやもやした世界のなかから、もやもやした自分のなかから取り出していくためにも日記は欠かせないものだと思う。

『日記をつける』(荒川洋治著、岩波現代文庫)

 

「さすが詩人の書く文章は違うわな」と私をそう感心させてしまう荒川洋治さんは、しかし、ブログについては、

そのことばの量で「自分がある」ような錯覚が生まれる。でも、それは「自分のない状態」なのだ”と書いている。

しかしながら、そのブログというやつを書く主体たる私は、ブログを書く日々というやつについて、「やっぱりええな」と、折りにふれそう思うのだ。

たとえばこんな時である。

ああだこうだと文句は言いたい、でも言えない。そこで、もやもやとする私。

言えない理由は、置かれている立場であったり、戦略戦術上の判断からであったり、義理と人情のしがらみだったり・・・・・・、それはその時その時で色々さまざまなのだけれど、

そんな時、ブログにああだこうだと書き散らかすと、そのうちに、案外頭の中がまとまってきたりする。

そういう文章に限ってたいていは、そのままアップすることはあり得ず、他人さまに晒すとなれば、公表して良いとこ悪いとこを取捨選択し文章を推敲したうえで(というほど練れてはないが、ま、それなりにその時は、よしこれで行こうと、ネ)、晴れてお天道様の下を歩かせられる、というややこしい作業がつきもので、

その結果、ついぞ陽の目を見ることがなかったという稿も数々あるわけだが、それはそれ。

閉じた世界のなかでやっていることではないのだ、仕方がない。

そうやって、「考える」と「反省」の間を行きつ戻りつしながら、「ブログを書くという行為」を繰り返す。

私的にはそれをして、「オヤジのIT修行」というのだと、今日もまた独り納得しているのだし...。

 

「反省」を通じて、そこで学んだことを言葉で表そうと極限の努力をするとき、「言葉で語れる知識」だけでなく「言葉で語れない智恵」も掴みやすくなる。

(『これから知識社会で何が起こるのか』田坂広志著、東洋経済新報社)

 

 

日記をつける (岩波現代文庫)

荒川洋治

岩波書店 

 

これから知識社会で何が起こるのか―いま、学ぶべき「次なる常識」

田坂広志

東洋経済新報社 

 

 

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ブログ時々読ませてもらってますよ

2012年07月30日 | オヤジの情報発信修業

久しぶりにブログをお休みさせていただいた。

といっても、休みをもらったのは私で、休みをあげたのも私である。

そしてそれは、計画的に「休み」となったわけでもなんでもなく、なんのことはない、「酔っぱらってしまった」から休みにせざるを得なかっただけのことである(だったら最初からそう書けばいいのに、相変わらずまわりくどいなオヤジ)。

そんなきのうは、土佐和太鼓文化研究集団「一響館」の合同練習会があり、中土佐町大野見へ。

下は4歳の子どもから80にならんとするおばさんまで、総勢約200人がそれぞれに太鼓を持ち寄って一同に会する様は、なんともまた壮観なものだった。

そんななか、久しぶりにあった青年が私に近寄ってこう耳打ちする。

「ブログ時々読ませてもらってますよ」

ああダメだ。いつものことではあるけれど、この手の言葉を予告なしに生身の人間に吐かれることに、私という人間はからきし弱いのである。

たぶん、少し顔が赤くなっていたと、思う。

 

「オマエそれ、誰に聞いた?」

「フフッ、何かを検索していて、ふと見つけたんですよ」

「誰にも言うなよ、内緒や内緒」

「なんでですか~?」

「な、なんでてオマエ・・・・・・、恥ずかしいやんか」

 

いかん、またやってしまった。

この場合、正しく私がとるべき態度は、

「ボクは地場中小建設業が信頼を再構築するために情報発信が不可欠であると考え、常日頃、ブログという手段で世の中に発信していっております。とはいいつつも、どうでもいいようなことを書き散らす日々ではありますが、これからもご贔屓にしてくださると同時に、周りの皆さまにもぜひ宣伝してくださるよう、どうかよろしくお願い申しあげます」

なんて言わなければならなかったはずだ。

それをだ、「誰にも言うなよ」とはナニヲカイワンヤ、まったくいい年をして困ったもんである。

だがしかし、「なんで?」と問われると何度でもまた、

「な、なんでてオマエ・・・・・・、恥ずかしいやんか」と答えてしまうんだろうな(きっと) ^^;

 

 

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2012年07月28日 | 食う(もしくは)呑む

「軽度の脳萎縮やね」

「ボク以外の医者やったら、別に普通の範囲内ですよ、っていうやろけど」

と、私に脳ドックの結果を話すお医者さんは、やたら能弁な人である。

「やっぱ酒やろね」

「18からやろ?もうそろそろ40年やで」

うん、問診票には、毎日の酒量と飲み始めた年齢を正しく申告しておいた正直者の私である。

「ちょっとぐらい脳が萎縮しとってもアホやとかいうことやないし、今のアナタの脳がダメやとか、そんなこと全然いうてないですよ」

「ただね、もともとはこんなんやなかったということは、確実にいえるわな」

と、つまるところ彼は、「もうちょっとシャキッとしとったはずやでアンタ」と言いたいらしい。

うん、確かに、自覚症状がないではない。

さしもの「悪魔のような記憶力を持つ男」と言われた私も、近ごろは、全盛期の半分にも満たないのではないかというほどの、忘れやすさである(という体感)。

それをして私は、加齢のせいだと言ってきたのだが、

「飲酒のせいだ」と指弾されれば返す言葉もなく、「そうかもしれんな」とボウズ頭をボリボリかくしかない。

だがしかし、「うえいと、あ、みにっと」なのだ先生よ。

確かに「もっと違う脳であったかも知れんわな」という説に同意をしないでもないのだが、

酒を呑んできたからこそ、「今の私(とそのつながり)」があるのだし、それをして、お陰であるとしか私には云いようがない。

「酒か煙草か、どちらかをやめなさい」と医者に言われたその昔。

迷わず「酒」をとった私は、「どうして?」という周りからのクエスチョンに対して、

「煙草に女はついてこないけど、酒には女がつきものじゃないか」なんてウソブイテいたりしたのだが、

そんなことを言うやつほどモテないと相場は決まっていて、爾来、現在に至るまで状況は変わらない。

「飲んで飲んで飲まれて飲んで~」である。

今少し、つづけてみようと思うのだ。  

 

 

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30万

2012年07月27日 | オヤジの情報発信修業

いつのまにか、訪問者の累計が30万IPを超えていた(きのうで304,219人)。このブログの訪問者が、である。

初めてから丸4年と一ヶ月だから、

ちゃかちゃかっと暗算してみると、大して多い数字でもないようだし、

30万という数字自体、何の意味もないのだが、ただなんとなく、「うん十万」という響きは悪くない。

「不特定多数に向けて発信することが重要」という、nikumaruさんの言葉や、

そして、「検索エンジンを考えると(SNSが主流になってきても)建設ブログは必要」という、もぐらさんの言葉に、

私もまた意を同じくするものであり、

これに気を良くして(というか、そうやって無理やりモティベーションを上げながら)、また明日からもつづけて行こうと思う。

「技術屋日記」と銘打ちながら、いつもどうにも情緒的に過ぎてしまう私であるが、

そして、このアクの強さゆえ、とっつきにくいところがある(らしい)このブログだが、

ここだけの話、私自身は、ちょっとばかり気に入っているのである。

(とまた、そうやって無理やりモティベーションを上げる)

これからも、どうぞご贔屓に。

 

 

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『建築・土木 iPad・iPhone 最強活用ガイド』を予約したこと

2012年07月26日 | オヤジのICT修業

 

建築・土木iPad・iPhone最強活用ガイド

一般社団法人建設情報化協議会

建設業iPad研究会

エクスナレッジ

 

 先日大分で、著者のかたとお近づきになったもんだから、

『建築・土木 iPad・iPhone 最強活用ガイド』をAmazonで予約してみたのである。

がしかし、Amazonでは(今のところ)画像が見えない。

ということで、

 

 

『建築・土木 iPad・iPhone 最強活用ガイド』、8月4日発売。

商売のネタがたっぷりつまっている、のである(たぶん)。

 

 

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あおもよし ー モネの庭から(その147)

2012年07月25日 | 北川村モネの庭マルモッタン


 

私自身、モネの庭で青い睡蓮を見るのは今シーズン始めてで、

思わず、「あおによし」なんて言葉が思い浮かんだのだが、

「あおによし」は、奈良の都の枕ことばなのだから、ここで使ってはいけないのだろう。

そしたらナンダ?「あおがよし」か?

と、ここへ来たという日にはいつも、愚にもつかないことばかり、考えている。

 

 

池のなかでは3人の庭師が作業中。

「あらあ、人が(写真に)写っちゃうじゃないの」

とお客さんから不満気な声が上がるのを、聞かぬふりして作業に勤しんでいる。

私だったら、ボウズ頭をボリボリかいて、「どうもスイマセン」とかなんとか愛想をしてやるのだが、

そこはそれ、若い彼らにそれほどの余裕はないのだろう。

(というか、庭師にそんな「芸」はいらないのかもしれないが)

だいいち、愛想笑いのひとつやふたつが渡る世間の潤滑油にもなるのだよと、端から見たら無愛想この上ない(らしい)私がそんなことを言ったとしても、(たぶん)誰もマトモに聴きはしない。

ま、黙々もまたよし。

うん、「あおもよし」、なんだな。

 

 

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『土木と土木技術者が日本社会でリスペクトされるために』を読んだ

2012年07月24日 | 土木の仕事


建設技術者を正当に評価せずして復興や防災・減災は可能か!ー土木と土木技術者が日本社会でリスペクトされるためにー』を読んだのだ。

土木学会論説2012.7月版である。

http://committees.jsce.or.jp/editorial/no62-1

金井誠氏は大林組の代表取締役副社長(らしい)。

 

難解な言葉を使うのがプロではない。難しい事を易しくし、易しい事を深く、深い事を面白く伝えるのがプロだ。また安易に絶対だとか100%とか言わないことも重要で、時間をかけて辛抱強く説明すべきだ。建設中は現場を常に公開して、何を目的として何を造っているのか、経過と結果はどうなのかといったことを見せよう。

 

と、「国民、特に地元住民へ」「誰にでも分かる言葉、目的も内容もイメージできる言葉」を使って説明する必要性を説くその一方で、金井氏は、こうとも言う。

 

備えあれば憂いなしというが、災害に上限はなく、人命は地球より重いなどの綺麗事で全てのリスクにハード対応はできない。インフラ整備における究極の発注者は国民であるが、感情に左右され事業に頑なに反対する国民が責任を取れるとは思えない。プロでない国民が不要としたインフラが無いため災害が発生し人命が失われた時、我々は免罪符を与えられるのか?否、プロとして責任放棄はできない。

 

自負心やプライドとは、こういった言説に対して贈られることこそ適切なのだろうと、読み終えて、ひとりうなずく。 

しかしそれもまた、「感情に左右され」る人たちには受け容れられんのかもしれんな、と思いつつ、である。

 

 

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出雲大社(のほう)に向かって柏手を打ったこと

2012年07月23日 | オヤジの情報発信修業

浅草の桃知さんが、出雲市で講演したことをご自身のブログで書いていたのだ。

そしてそのタイトルは、~地域社会と地場建設業者との信頼の構築で淘汰から再生へ~」。

てっきり桃知さんがつけたものだと思いきや、それがそうではないようで、察するところどうも、(講演を)依頼したかたがつけたようなのだ。(同じお題のプレゼンを、6年前、北海道の空知建協でやっているらしいが)

そのかたのことを、桃知さんは「出雲市の某社」とブログには書いていて、

思わず私はその出雲大社の方角に向けて(たぶんこっちのほうだろうと)、パンパンっと、手を叩く。

そしてそのサブタイトルには、「技術者のためのプレゼンテーション力向上講座」とあって、

たった今、「事業者向けコンプライアンス研修」なんぞという研修会に、参加してきた私だもの、

なおさら、そんな講座があれば今すぐにでも馳せ参じたい、という欲求にかられてしまったのだ。



何よりそこには、

このプレゼンの為、砂子組さん、礒部組さんには非常にお世話になった。ここでお礼を云っておこうと思う。

と書かれていて、

いえいえどういたしまして、こちらこそ、ご丁寧なお礼「どうもありがとうございます」なのである。

かつて私は、桃知さんが不特定多数に対して発したメッセージを、私あてのメッセージだと「勘違い」した。

そしてその贈与に対する返礼として、私は、「情報を発信せよ」とことあるごとに繰り返してきた。

それが、「贈与と返礼のサイクル」的に正しい行為だと、信じているからである。

「お礼」は、贈与者に対してそのまま返してチャラになるものではない、というのが、「贈与と返礼のサイクル」の本筋だからである。

だがしかし、それは所詮「(あとづけの)理屈」であって、何か直接お返しをしたい、というのは「人情」だ。

そして基本、「義理と人情」の世界に生きている(つもりの)私にとって、

礒部組さんには非常にお世話になった

というこの言葉を、しかもご自身のブログで表明してくれるに至っては、望外の喜びというしかなく、

だからなおさら、「技術者のためのプレゼンテーション力向上講座」というサブタイトルがついた、その講演を、

「聴いてみたい、いや、聴かせてほしい」と、今度は浅草の空(のほう)に向かって独りごちるのだが、そのためには、私がどこかへ出向いて行かなければならない。

「当たり前田のクラッカー」なのであるな。

 

 

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社内研修

2012年07月22日 | 土木の仕事

 

おりしも、高知市で「第2回東日本大震災支援フォーラム」が開かれている同じ時間、

市内の別のところでは、「高知県地震防災研究会・2012年技術発表会」なんて催しもあったりして、

そしてその両方共に、「来てみないか」と、声をかけていただいているのだが、

私(たち)は、社内研修とやらで、皆を前にしている。

普通に考えれば、ここにいる皆を引率して、当事者やその道のエキスパートたちの話を聴きに行ったほうが、「よっぽどためになるだろうにな」と思いつつもだ。

いや「だろうにな」ではなく、たぶんそっちへ行ったほうがためになる。

そもそもそういう私が、そっちへ行ってみたい人だったりもするのだし。

それなのに何故、何日もかけて資料をこさえ、何時間もかけて社内研修をするのか。

そもそも素人の私が、南海トラフの巨大地震やそれを想定したBCPについて語っても、所詮は旅人にしかすぎなかった私が、東北行で見聴きしたことをしゃべったとしても、

いつものことではあるけれど、それは受け売りにしかすぎないではないか。

しかし、私はこう思うのだ。

自分の頭で考えて解釈して、自分の言葉で語ろうとしないと、そうしないと、受け売りはいつまでたっても「受け売り」にしか過ぎず、

その「受け売り」は頭の中にとどまったまま、いつまでたっても腑に落ちてこようとはしない。

もとよりそれは、私個人の身体のなかだけの話ではなく、そっくりそのまま、私の属する組織の場合にも当てはまると、私はそうとも思うのだな。

 

 

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朝の睡蓮 ー モネの庭から(その146)

2012年07月21日 | 北川村モネの庭マルモッタン

今日の会社は定期健診。

普段より少し遅目に家を出た私は、いちど出社したあと、モネの庭へ。

きのう、イソベの庭の睡蓮に癒されていた私だ、どうしても本家の、朝の睡蓮が見たかったのである。

 

 

 

青い睡蓮の開花には、少しばかり早かったようだが、

温帯性の睡蓮は咲き始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、いいね、開園前のこの空気。これも村人の特権ってもんかね」

なんて独り言ちながら歩く水の庭。

じつは今年、睡蓮の花の数が極端に少なく、

それでも「町内会的に」、モネの庭の悪口は書かないでおこう、と決めている私は、

「なんだかねえ」なんて思いながら、その事実を胸にとどめて、じっと我慢の子であったのだが、

どうやらそれも回復の兆しが見えてきたようで、

そうなると、

「今年の睡蓮は、開花が遅く少なかったのですが、どんどん咲き始めてきたようですよ~」

「これからが見どころ、出来るだけ早い時間に見に来てくれるといいですよ~」

なんてなことを、正面切って言ってみたりするのだ。

 

 

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