京都サンダーさんのセミナーが終わったあとの懇親会の席上、
といっても京都サンダーさんの懇親会がはねたあと、同時進行していた建設ブロガーの会の懇親会に合流したその席上、
といっても京都サンダーさんの懇親会が始まるまで手持ちぶたさな(というか口さびしい)私は、建設ブロガーの会の懇親会で軽く仕上げたあと、京都サンダーさんの懇親会に参加して、そのあと鴨川のせせらぎを見聴きしながら意見交換をして気分よくしているのに、ほぼ強制的に建設ブロガーの会に呼び戻されたそのあと、
という、複雑に見えながらシンプル極まりないシチュエーションで、
橋オタクとして有名なYさんに、
「土木技術者はなぜ”橋”でテンションが上がるか、それは人間にとって根源的な営みだからである」
とかなんとか、利いた風な口を叩いていたのだが、その出典を説明しようとして、鹿島出版会の『いつも通る路、渡る橋』(田中輝彦著)までは出てきたが、そこから先がどうしても出てこずにいた。
やれやれ、酔ったいきおいで半可通な知識を振り回すものではない。
ということで帰ってさっそく調べてみると、そいつは、ドイツの哲学者ゲオルク・ジンメルの著作からの引用、という形で210ページにあった。
道づくりはいわば人間固有の作業のひとつである。
動物もたえず、そしてしばしば驚くべきたくみさと至難のわざとをもって、距離を克服している。しかしこの距離の始点と終点とはついに結合されることがない。動物は道の奇跡、すなわち、運動を凝結させてその開始と終結とをふたつながらに含む固定像をかたちづくる、という奇跡を生みださない。
橋をかける行為にいたってあの人間特有の作業はその頂点に達する。
(『ジンメル著作集12(全12巻)』酒田健一、熊沢義宣、杉野正、居安正 白水社)
とまあ、そういうことであるのだが、こんな言葉が酔ってなおスラスラ出てくるようなら苦労はしない。
次の機会にはピシっと決めてやろうぞと、ひそかに決意し何度も復唱する私なのだった。
橋をかける行為にいたってあの人間特有の作業はその頂点に達する。
橋をかける行為にいたって・・・・・・・・・・・・ ^^;
土木への序章―いつも通る路、渡る橋 | |
田中輝彦 | |
鹿島出版会 |
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