ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

軍用飛行機の献納

2006年12月18日 06時32分52秒 | Weblog


 昭和7年(1932)といえば、満州国ができ、五・一五事件が起きた年です。ここに「軍用飛行機献納醵金募集に関する趣意書」と題した一枚のビラがあります。
 これは、航空機の発達によって、偵察や爆撃、連絡などに威力を発揮するようになった軍用機を充実させようという趣旨で、兵庫県の各種団体が県民に醵金を募集したものです。

一、目的
 事局ノ重大性ニ鑑ミ軍用飛行機ヲ献納シテ愛国ノ至情ニ燃ユル県民ノ意気ヲ表明セントス
二、計画内容
 軍用飛行機 壱機(予定価格約拾萬圓)
三、募集範囲 県下一般
四、醵金標準額
 県下各中学校 一生徒当 金三十銭以上
 同 各小学校 一児童当 金二銭以上
 青年団    一人当  金十銭以上
 女子青年団  同    金五銭以上
 婦人会    同    金五銭以上
 軍人会    同    金五十銭以上
 赤十字社
 愛国婦人会  同    金二十銭以上
 其他各団体       別に定めず
 学校教職員官公吏ハ月収二百分ノ一ヲ標準トス但金三十銭ヲ下ラザル事

今も赤い羽根やユニセフなどの募金がありますが、当時はこのような軍用機献納募金があったのですね。

 
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