いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

ひざまくら

2017-06-09 | お出かけ
恒例のクラス会(小4時代)がありました。

東京を横断し、千葉まで繰り出す長い旅~
寝ても寝ても着かない(笑)

最初は懐かしさいっぱいだったこの仲間も半年に1度集まるようになると、話が「この前の続き」になったりとお互いの近況がよくわかり、それはそれでいいものです。



最近、少しお酒に強い(?)ワタシは、梅酒のソーダ割りが2杯も飲めちゃいます
ふふふ~


Parkinson's diseaseに罹患している先生は、その日の体調で参加できるかが決まるのだけど、今日は奥様が車椅子で送ってくださっていたの。

もっと調子が良い日なら自分で歩いて来られる駅前のお店
今日はちょっとダメな日のよう


6月は先生のお誕生日。
みんなでお祝いをしお花を渡し、先生からは名物の羊羹をいただきました。



お料理をいただきながら楽しくお話をしていたら、やがて先生の膝がどんどん揺れるようになってきたの。
病気の代表的な症状だよね。

それは、貧乏ゆすりなんてもんじゃない。
掘りごたつのお座敷だったのだけど、おろした先生の足が大きく左右に揺れる揺れる。
症状の程度を知らなければ「ふざけないの!」と言いたくなっちゃうくらい。

「フル(ワタシの当時のあだな)、ちょっと膝おさえてもらえるか?」
「うん、わかった!」

隣からワタシが身を乗り出し、全力で両膝を抑えてもなお、ガタガタと揺れる先生の足。
それはまるで力比べのようです。

「こんなに揺れるんじゃ、疲れるでしょう?」
「夜の間中こうなる時もあるんだよ」

全身硬直運動のような動き。
こんなのが寝ずに襲ったらどんなにかクタクタになるだろう。

「少し足をあげたいから、上にのせてくれるか?」
今度は先生を横に向け(ワタシに背を向けさせ)、足を掘りごたつから上にあげました。

「先生、ワタシも横を向くから、ワタシに寄りかかっていいわ」
ワタシは体育座りになって、先生に背中を貸しました。

背中合わせの背中から、先生の暑さと発汗がワタシにもわかる。
汗をかくほど全身で運動してるんだね。
でも、背中合わせで座っている体勢なんて、結局お互いに全然楽じゃなく、先生は
「ちょっと横になりたいかな」
と言いました。

まだお食事も終わらず、でもみんなでお話だけは楽しみたい先生は、身体を横たえながらの参加を望まれたの。

足をタカエちゃんの方に伸ばし、頭はワタシの方。

「先生、ワタシの太ももでよかったら、枕にする?」
「え?いいの?悪いなぁ」
「いいわよ。ワタシの太ももだから少し高いかもだけど、頭のせてみて」
「フルのひざまくらじゃ、そりゃ高いよ。たくさん払わなくちゃ(笑)」
「え?アハハ、違うよワタシの足じゃ高さが高いかもしれないでしょ、立派な足してるからね」

先生はお値段が"高い"
ワタシは高さが"高い" 日本語って面白いね。

お腹のお肉が邪魔をして、先生の頭、少し横向きになってる
とか
ワタシが笑うたびに先生の頭も揺れるわー
とか笑い合いながら、ワタシは太ももを貸しました。

タカエちゃんは完全に横を向いて、先生の足をずっとマッサージしてくれています。
「あぁ、気持ちいいなぁ」
タカエが揉んでいると足の揺れも止まるのに、ちょっと席を外すともう揺れちゃう。

これがこの病気の実態なんだね。



それにしても、男の人にひざまくらをしたことなんて、これまでの人生で一度もなかったなぁ~。

どんなにかラブラブだったあの人にもこの人にも(見栄を張っている)、腕まくらをせがんだことはあってもひざまくらはしたことがない。

ひざまくらってシビれるのね(笑)
人間の頭ってホントに重いんだ。
正直、途中からちょっと辛かったわ



帰りはオサムが車椅子を押して先生のお宅まで。


「フル、これにホントは耳かきがつくんだぜ」とオサム。

えー!そうなの?
秋葉原の『ひざまくらカフェ』(があるかは知らないが)では耳かきがもれなくセットらしい。

世の中にはまだまだ知らない色んなサービスがあるんだね。
お腹のお肉が邪魔をして頭が傾くひざまくらなんて失格だわ

オサムはそれを体験したことがあるんだろうか(笑)