鎮守の森の学校(京都北山細野の神主)

日々感じる事を想いのままに書き綴っています。神主として品位に欠ける表現が有るのはボケが始まったとお許しください

千里の氏神・上新田天神社の杜が丸裸・宮司 断食を以て抗議

2012年07月20日 | 野あそび(アウトドアも)

遅きに失したきらいがあるが大阪の北部に万博以来開発され尽くしたと思われる千里ニュータウンの中に唯一残された上新田天神社の周辺の杜が今回丸裸にされ、さらなるマンション建設が進んでいます。

この上新田天神社は三十数年前に私の父が地元の氏子,有力者から宮司就任をたのまれ、その頃一般会社に勤めていた私の下の弟を退職させて神職として常駐させたのが始まりです。

そのころはオヤシロだけで隣の公民館・上新田会館の宿直室に寝泊まりをしてお祭りを行い、収入は近くのホテルの結婚式場で日銭を稼ぎ、妻は京都の小学校の先生として二人の子供を育てると言う有様でした。

その後崇敬者や地元氏子の寄付などで社務所が建ち,境内が整備されて神社としての景観が出来上がるに従い千里の氏神様として多くの参拝者がお参りに訪れるようになりました。

元々,この辺りは千里丘陵地で竹薮などが続く場所でした。大阪万博を契機に千里ニュータウンとして大開発されて大阪のベッドタウンとして急激に開かれました。

この上新田天神社のある上新田の集落だけが開発を受け付けず、元の姿のままに鎮守の杜を中心に緑が残り、千里ニュータウンのオアシスとしての役割を果たして来ました。

大阪全体としてみても千里ニュータウンと言う大住宅地の中にこれだけ残された緑を再び取り戻すことはできません。

神社側が気が付いた時には既に遅く,地権者や自自会役員などには建設業者から根回しが出来ていて、抗議も受け付けられないまま形式を整えられて開発が進んでいます。

今夏最後の神社と周辺の景観をダケでも残してくれるように業者にお願いしたのですがそれもマトモな返答無しにすすめられようとしています。

開発のプロと神主のような世間知らずの者との差は歴然としています。

上新田天神社としてはこのことを広く日本中の人たちの知っていただいて、万一、願いが叶わずとも今後日本各地でこのような開発が止めることが出来ればと願いこの件だけのホームページを立ち上げました。御一読をお願いします。

「上新田天神社の景観を守る会」http://senritenjin.com/1000/

この私のブログのブックマークからも見てもらえるのでよろしくお願いします。

なお、ここ上新田天神社は私が主宰する「日本野あそび協会」の「鎮守の杜の学校」を20年前に立ち上げて以後,毎月大に土曜日の午後一時から三時まで伝承遊びを参加する子供達に自然環境の豊かなこの杜で教えています。

なお、同じく「日本を歴史を学ぶ会」が岡本幸治先生を講師として「近現代史の勉強会」を毎月開催しています。

大阪のベッドタウン「千里ニュータウン」の緑の拠点が失われようとしています。

あす21日土曜日午後8時から「上新田天神社景観保全祈願祭」を執り行い,その後宮司が断食で以て抗議の意思を表します。私もこの祈願祭に参加します。皆さんもぜひ参加してくださるようにお願いします。

「上新田天神社の景観を守る会」のホームページを見てください。

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