味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

孟子生善を道ひ、

2017-09-25 09:43:10 | ブログ
第3191号 29.09.25(月)

孟子性善を道(い)ひ、言へば必ず堯・舜を称す。
 其の言に曰く、舜は法を天下に為して、後世に傳ふ可し。我猶ほ未だ郷人たるを免れず。是れ則ち憂ふ可し。之を憂へば如何すべき、舜の如くせんのみ、と。
 往行をとり、前言を實にして興起する所有らしむ。『小学』(稽古第四)175


 〔通釈〕孟子は人の性は善なりと主張し、人とこのことを語るときには、それを証明すべき実在の典型として、必ず上古の聖王、堯と舜とをあげた。
 彼のことばにいう。舜は聖王となって法則を天下に布き、その法則は後世までも聖王の大法として伝えられているのに、自分は名もなき一個の凡人にすぎない。同じ人と生まれながら、どうして舜のようになれないか、というのが、君子の抱くべき憂いである。では、どうすればよいか。人の性は善であることを信じて、舜のようになる努力をする外はない。
 よって上に引用した先人の言を証拠立てるに足る古人の行実を集めて稽古篇とし、読者を感奮興起させようとするのである。


 【コメント】人が生きて行く上において大事なことは、人様との交流が円満に行くことであろうとおもいます。そういった視点に立ち、相手の心も善を基調としていると捉えた方がいいのではないでしょうか。

 でも中には、人様と約束したにも関わらず、約束を破棄し、自分個人の、自分の国に都合がいいように策を弄するお隣の国の殿様みたいな人もいるのです。

 昨日はNHKで北の国が約束を破棄し核開発に突き進んでいた事例を説明しました。現在、米と北の殿様の中傷合戦が喧しいですが、北の約束違反がひどすぎるような気が致します。

 国家の問題とはいえ、やはり正直であるべきだと思います。

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『不動心』(第60回)

 人間世界の異邦人

 宇宙に何が存在しているかを知らない人間を「宇宙の異邦人」と呼ぶなら、宇宙で何が起きているかを知らぬ人間もこれに劣らず異邦人である。彼らは、理性の王国から自らを追放した流浪の民である。ものごとを理解する眼を曇らせてしまった盲目の民である。自分で生計の資を持たず、他人に頼って暮らす乞食にほかならない。
 人間を生み出す自然が与えた運命を拒み、共通の自然という法から離反してしまえば、それはもう世界にとってはこぶのような無用の長物でしかない。理性的なすべてのものに共通な一つの魂から自分を切り離し、あてもなく漂っている人間は、社会という木から払い落とされた枝のようなものである。

 これに類したことを先般東京在住の識者の方から御聞きしました。科学者やそれに便乗した愚かな政治家どもが物騒な兵器を作り、拡散させ人々を苦しめているという自論を拝聴しました。

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『臥牛先生遺教抄』(第16回)

 凡そ事の破るるは必ず近き人より起るものなり。遠き人は憂うるに足らず。深く心を用うべし。  
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先日、中澤先生、高木先生へ荘内で開催される詩吟大会の件についてお尋ねをするため書きました。これはお手紙の意図する所を私が勘違いしていたようです。大変失礼致しました。

 詩吟は私も大坪先生も師匠について学んできましたが、私は他人様の前で吟ずることは修行不足であるため、出来ないのではないかと思っています。大坪先生は大丈夫です。

 東山先生の御手紙によりますと、来年の大河ドラマ・セゴドンは大歓迎ですが、西郷隆盛の人物像と『南洲翁遺訓』を広めることが大事だと書いておられます。

 思うに、経済効果も大事ですが、国家の基本となる人々の教育効果こそが大切だと思うのです。

 私が空手道教室で子どもたちに『南洲翁遺訓』を教えているのは、西郷さんの人物像を心底見抜いた荘内の菅先生を中心とする人々の英邁な頭脳で見た西郷さんの人物像なのです。


 衆議院解散に伴い、自民党、民進党などの離党者が出ているみたいです。民進党の松原 仁さんも離党とのことです。自民党の受け皿になると予想されている若狭さんらの「希望の党」が人々を引き付けるでしょう。松原仁さんの離党の弁は正論だと思いました。今の野党4党は遊びの党に思えてなりません。
 青少年の非行、甘え、長幼の序の欠乏はどういう人々の影響だと思いますか。
 
 私が入社した頃、労働組合の幹部から「局長・課長らに頭を下げるな、敬語を遣うな」と言われたものです。そういうこともあって私は空手道に専念しだしたのでした。こういう連中のいうことを聞いていたら、日本国民としての人間性を喪失することになると自覚し、今日に至っています。

 私は安岡正篤先生の著書全巻を保有しているのです。それを30年間学び続けているのです。

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