味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

徳を以て仁を行う者は王たり。

2013-11-03 08:08:47 | ブログ

タイトル---徳を以て仁を行う者は王たり。第1773号 25.11.03(日)

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 力を以て仁を仮(か)る者は覇(は)たり。覇は必ず大国を有(たも)つを〔要す〕。徳を以て仁を行う者は王たり。王は大を待たず、蕩は七十里を以てし、文王は百里を以てせり。力を以て人を服する者は、心服せしむるに非ざるなり、力足らざればなり。

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 徳を以て人を服せしむる者は、中心より悦びて誠に服せしむるなり。七十子の孔子に服せるが如し。詩に、西より東よりし、南よりし北よりし、服せざる無しと云えるは、此れこの謂(いい)なり。(『孟子』公孫丑章句上)

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 うわべだけは仁政にかこつけながら、本当は武力で威圧するのが覇者である。だから、覇者となるには、必ず大国の持ち主でなければならない。身につけた徳により仁政を行うのが王者である。王者となるには大国である必要はない。蕩王は僅か七十里四方、文王は百里四方の小さな国からでて、遂には天下の王者となった。武力で人民を服従させるのは表面だけで、心からの服従ではない。ただ力が足りないのでやむなく服従したまでだ。

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 徳によって人民を服従させるのは、心の底から悦んでんとうに服従するので、七十人の門人が孔子に心服したのが。それである。詩経に『西からも東からも、南からも北からもやってきて、心服しないものはとてもなかった』とあるのは、このことをいったものである。

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【コメント】

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 昨日の空手道稽古は述べ22人でした。矢野奏太郎君のお父上様も見学に来てくださいました。終盤に二組にわけて指導しました。二組の上級ランクに、腹部を力一杯叩かせました。

 これをさせるから、私は元気なのだろうと思うのです。

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 圭登君、学都君には棒術の稽古をさせました。私は半世紀にわたり、命がけで子どもたちをそだててきました。それは全国、何処の誰にも引けをとらないと確信しています。

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短歌の紹介

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徳により人民服従させるのは 

              心底悦び服従すなり 5992 『孟子』上・133

実秀と西郷邂逅其の後の

              荘内方向大きく変える 5993 『臥牛 菅実秀』

実秀は満々堪えていた水が

              一挙ほとばしり西郷に問う 5994 『臥牛 菅実秀』

西郷は自ら進んで人の師と

              なりて道説く人にはあらず 5995 『臥牛 菅実秀』

西郷は大きく叩けば大に鳴り

              小さく叩けば小さき鐘と 5996 『臥牛 菅実秀』

実秀は熱烈気魄もってして

              大鐘叩き深奥学ぶ 5997 『臥牛 菅実秀』 

実秀が西郷学び結晶が

              世紀の宝典『南洲翁遺訓』 5998 『臥牛 菅実秀』

実秀が西郷学び年月は

              半年二十日これのみにあり 5999 『臥牛 菅実秀』

西郷は命もいらず名もいらぬ

               人でなければ共に出来まじ 6000 『臥牛 菅実秀


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