味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

書策琴瑟前に在れば、坐して之を遷し、

2017-07-02 17:06:20 | ブログ
第3107号 29.07.03(月)

先生の書策琴瑟(きんしつ)前に在れば、坐して之を遷(うつ)し、戒めて越ゆること勿かれ。虚坐には後を盡し、食坐には前を盡す。坐するには必ず安んじ、爾の顔を執(まも)れ。長者及ばざれば、讒言すること毋かれ。爾の容(かたち)を正しくし、聴くこと必ず恭なれ。しょう説すること毋かれ。雷同すること毋かれ。必ず古昔に則り、先王を稱せよ。『礼記』(曲礼上第一)26

 目上の人の書籍や琴などが、自分の進む足もとにある場合は、跪いてこれを脇に移し、それらを跨いで通ってはならない。
 飲食をしない場合には、席いっぱいに退って坐り、飲食をする場合には、席いっぱいに前に出て坐る。----すべて、目上の人の前では、必ず身心を落ち着けて坐り、顔はまっすぐに向けて、脇見をしない。そして相手が言い出さない事については、こちらからそれを話に交えてはいけない。-----常に顔かたちを正しくして、相手のことばを聞き、態度をうやうやしくせねばならぬ。----こちらが物を言うには、他人の説をわが物がおに語らず、みだりに人の意見に同調せず、必ず古代の聖賢を模範とし、先王の教訓に基づいて話を進めるのである。


 【コメント】荘内の菅先生に、『書経』『詩経』を読みなさいと勧めたのは西郷南洲翁でした。昭和の碩学として名声を博している安岡先生は『礼記』を学ぶべしと勧めています。

 連日、漢籍を繙いていますが、今回のこの解説を見て、二千年前の教えが平成の今日、全く通用するとお思いになりませんか。通常言う、頭が良くなることも大変大事なことではありますが、こういった人が踏み行わなければならないお作法こそ大事だと私は思います。

 一番のガンは連日映像で垂れ流すテレビだと思います。見ていてこれは良いという作品にこの所あったことがありません。私がNHK教育番組で学びだした当時は大変すばらしかったのでした。ですから、出来れば漢籍を繙くことをお勧めいたします。

 かく申す私は日本舞踊を長年御稽古していたお蔭で、電電の現職中、出張先で花柳流の御稽古場通いをしたものです。全国一流であるとして花柳の先生方は、それはそれは鼻息が荒かったものです。お蔭でよい勉強をさせて頂きました。  

 昨日は健康スポーツセンターへ行きましたら、正田カナコさま、宗一郎様とお会いしました。私がフレスポへ行った回数は昨日で1263回でした。

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『人としての生き方』(第61回)

 温公と安世との有名な問答があります。

    心を尽くし己を行うの要、以て修身これを行うべきものを問う。
    温公曰く「それ誠か吾、平生力めてこれを行い、いまだかつて須臾も離れざるなり。
    故に朝に立ち己を行い、俯仰はずることなきのみ」
    公問う「これを行うこと何れか先にせん」と。
    温公曰く「妄語せざるより始む」と。
    これより拳拳として失うなく、終身これを行う。


 安世が温公に尋ねます。「終身実行すべき心を尽くし自己を全うする要訣は何でしょうか」と。温公は「それは誠である。わたしは平生一生懸命にこれに励み、僅かな時間もそこから離れようとしていない。だからすべてに恥じることがない」と答えます。安世が更に尋ねます。「では、何から始めたら良いでしょうか」と。温公は「嘘や偽り、いい加減なことを言わないことから始めなさい」と答えます。安世は、何だそんな事かと思って家に帰って実際にやってみると、なかなか自分の思いと行動が一致しない。安世は、この温公の教えを拳拳服膺し終身力行しました。
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「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第53回)   

 こうした事態は庄内においても藩士の団結を殺いだばかりでなく、商売まがいのことや金貸しに手を染めるものもでてきました。
 菅の熱願である、国辱をそそぐ決意を失わせる事態が現実のものとなったのです。
 菅は「苦しみぬいた末、ある夜、突如として脳天をうったように閃いたのが、不毛の地の開墾に士族を投入して、団結を保持すること」でありました。
 菅はこれを西郷にはかりました。西郷はこれを聞くと膝をうって賛成し、そして、
「鋤をとって銃にかえ、ぜひお国のために尽していただきたい」
と力強く励ましたそうです。この〔お国のため〕というのは庄内ではなく、「日本」のことであったのです。このことが内外にはっきりするのは、明治十一年です。これはあとで申し上げます。
 
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全国民が注視した東京都議会議員選挙が終わりました。自民党は大敗を喫しました。森友学園問題、加計学園問題も敗因の一つであったと総括しているようです。応援演説をした安倍総理に「安倍辞めろ、安倍辞めろ」というシュピレヒコールが凄いでした。

 思うに都連のドンと言われた男の応援に官房長官がかけつけたというのもよくないでしょう。そして赤ハチマキもです。7月3日、安倍総理は深く深く反省すると述べましたが、まずは夫人の飲み屋を辞めるのが先決でしょう。内閣総理大臣の夫人たるに相応しい品行・品性豊かな夫人像であるべきだと思います。城山三郎氏の小説にある「雪子さま」みたいになれないのでしょうか。

 庄内の東山昭子先生も中澤先生も、首を傾げていることでしょう。
 
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