味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

天の未だ斯の文を喪ぼさざるや、匡人其れ予れを如何にせん。

2017-06-20 18:05:29 | ブログ
第3095号 29.06.21(水)

天の未だ斯の文を喪ぼさざるや、匤人其れ予れを如何にせん。『論語』

 天命ならばそれまでであるが、天の意志がわたしの中に生きている文(聖人の道)を滅ぼさないというならば、いかに乱暴な匡の人々といえども、わたしをどうすることもできないはずだ。
 孔子が五十五、六歳のころ、衛の国から陳に行く途中、匡の地を通った。かつてこの地で魯人の陽虎とまちがえとり囲んだ。そのとき、孔子が述べた自信に満ちたことばである。48


 【コメント】いろいろ難問題が重複で降りかかってくる昨今ですが、天に誓って私には非はないと主張できる日々の生き方でありたいものだと思います。
 そのためには、『南洲翁遺訓』の精神に背かないことだと認識しています。

 以前、荘内南洲会の小野寺前理事長が政治家の方々に是非読んで貰いたいと口癖のように言ってたものです。最近の国会審議を見ていてそのように思います。

 そして家庭を守るべき筈の政治家の夫人が、することは自由だと言っても、飲み屋をするのは良識・常識を問われる次元だと思います。ましてや、幼稚園の名誉校長というようなものも、慎重であるべきです。

 物書きの方々はそういう所にも言及して欲しいものです。

 二日前に、ブログ終了時の更新そして印刷が上手くいかず、仲間の宇都社長様に遠隔操作でいろいろ修正をして戴きました。昨日はどうにか上手く行きましたが、今日はどうなるか、神様にお祈りするのみです。

 そしてインターネットを立ち上げた際、ニュースなどが画面に出ていたのですが、雲隠れしてみえないのですが、どなたか教えていただけないでしょうか。

-------------
『人としての生き方』(第49回)

 先程の黄山谷の言葉のように、二、三日も書を読まないと、理義胸中すっきりしない。面構えもおかしくなってくる。話すこともくだらないことしか話さないようになる。読書をするということ、学ぶということは、それによって自分自身を鍛えてゆくことになるわけです。そしてそれが表に現れてくるような、そうして学問でなければ本当の学びではないと思います。

 先生がよく仰られていた次の言葉があります。


    学は己の為にす
    己を為(おさ)むるは安心立命を旨とす
    志は経世済民に存す
    志を遂ぐるは学に依る
    学に依って徳を成し材を達す
    成徳達材を立命とす


 禍福終始というものを知って惑わない。どんなことがあっても動揺しない。学問修養を通じて、いわゆる不動心というものをしっかりと身につけて、世の中に自分をどう役立ててゆくのか。天から与えられた自分の使命とは何であるのか。これらを打ち立てることが立命なんです。これこそが学問修養の基本です。更にその志というものは、経世済民、世の中の為に、他の人々の為に役立つことを胸中深く堅持していないといけない。そしてその志を遂げる為には学ばなければならない。「学に依って徳を成し材を達す」、学びによって自己を磨いて徳を養い、自分の能力を最大限に発揮できるようにするのが立命なんだということです。『書経』微子篇にある「自ら靖んじ、自ら献ずる」、まさにこのことなんですね。安心立命なんです。物事に動じない不動心を持つ。「窮して困しまず、憂えて意衰えざる」、こうした自分をつくることが大切なんです。
-------------- 
「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第41回)   

 慶応四年八月から明治元年と変わったその九月二十六日の夕暮れ、藩主酒井忠篤は単身礼服を着け、鶴岡城に隣接する藩校致道館に陣取った。官軍黒田参謀に対して謝罪し降伏したのでした。
 ときに忠篤十六歳、菅は三十九歳。この日から庄内は苦難の時代に入るのであります。

      国辱をそそぐ

 黑崎与八郎は藩校致道館の祭酒・校長であった遠藤厚夫の紹介状をもって、東京にいた菅に面会しました。黒崎は嘱望された致道館最後の生徒で、わが師は菅と心にきめてから久しく、ようやく願いがかなった瞬間でした。このあと黒崎は菅秘蔵の弟子になります。
 菅と黑崎の面会は、菅が庄内の戦後処理、転封阻止などに奔走してようやく結末をみた、明治三年十一月のある日のことです。
 黑崎は、藩主忠篤が練兵修業のため鹿児島に藩士二十人を率いていっているが、私ども同志にもその機会を与えていただきたいと、菅に懇願します。

-------------

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。