味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

昨日は『南洲翁遺訓』を発表しました。

2017-01-23 10:11:07 | ブログ
第32946号 29.01.23(月)
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昨日は、鹿児島史談会主催の講演会で、円心会の子供たちが『南洲翁遺訓』を発表しました。 
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 半年前に史談会会長伊牟田先生から、講演会の際、『南洲翁遺訓』発表を依頼されました。当初の予定は、12月18日でしたが、伊牟田先生が体調不良で、1月22日に変更したのでした。
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 それでも伊牟田先生の体調は少しずつ良くなってはいるのですが、昨日の講演会には出席できませんでした。伊牟田先生が欠席のため副会長が急遽講演をすることになり、代役の方は大変であったろうと思います。
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 二部が私共の出番でしたので、山田先生と協力し合いながら、進めました。山田司会が荘内南洲会からの祝辞を中島瑠果様に発表して貰いますと案内し、中島様が発表してくださいました。
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 俊才の瑠果様は、持ち前の美声でゆっくりと見事に発表してくださいました。お聞きになられた方々の称賛は凄いものでした。

 次に子供たち12名を率いて私が先頭になり、山田先生が、後方に座し、大きな声で「おねがいします」と挨拶し、『南洲翁遺訓』を発表しました。12名を代表するチームリーダーに正田佳那子様を起用し、第一章を元気よく発表しました。
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 この佳那子さまの度胸は抜群でした。佳那子さまが5歳児だと言っても、本当ですか、と再確認をされました。ご両親のDNAを受けたとしても、凄い人間だと思います。
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 少しミスもありましたが、チームリーダーに率いられ見事に目的を達成しました。次に山田先生と私の二人と、子供たち12名でどちらが元気があるか、下段受け逆突き、中段受け逆突きを2本ずつ計4本致しました。
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 大人も子供も双方譲らず、力一杯やりました。このアトラクションは良かったと思います。
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 次に中島瑠果様が空手の舞を演じてくださいました。入門が24.08.01ですので、素晴らしい上達ぶりだと思います。目つきがキリッとして、姿勢がよく、突きも前ケリ・足刀けりも、お見事そのものでした。
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 日本舞踊と空手道の両方を執り入れ、女性武道家・中島瑠果を見事に演じてくれました。歌手の水前寺清子氏に舞をお見せしたいと思うことでした。水前寺氏は大感激するであろうと思います。
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 最後に「南洲翁遺訓と青少年健全育成について」と題して10分間私がお話致しました。

 総て順調にして万全の出来上りであったのは、総合司会の山田先生の、英邁な人格と能力から迸る技術力であったと思います。前田先生もそのように総括していました。山田先生有り難うございました。
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 それにしても円心会の子供たちは逸材揃いだと思います。只今11時15分です。川内の松田勝美先生から、昨日の『南洲翁遺訓』発表、空手の舞は素晴らしかったと、お慶びの電話がありました。
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 そして伊牟田先生からも同時に電話がありました。史談会の副会長様と事務局長さまが、昨日は大成功だったとご報告に来てくださったそうです。
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 この種のイベントは200回位企画実演してきましたが、今回は誠に大変でした。こういう忙しさがあるから、元気な身体を維持出来るのだと感謝しています。
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 関係者の方々の厳しいご叱正も賜りたく存じます。
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 発表会に応援のため、指宿から馳せ参じてくださった大坪範士、前田範士、宇都師範、中島指導員、田中様、川内から来てくださった松田先生、池田先生、二見先生方の力強いお言葉に元気を戴きました。
 そして出演してくださった子供の保護者、御爺様、御婆様方の応援を戴き感謝しています。

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『臥牛菅実秀』(第479回)
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 こうして酒田米商会所も仲買人も、背水の陣をしいたのである。
 それから二年目の明治二十二年になると、米穀市場もようやく活況を呈し、酒田米商会所の売買高も増加し、四月にはやっと黒字に転じたのであった。このときの実秀の喜びようは、ひと通りでなかった。
 同所の『沿革』には、
   開業以来、月々損失金を生ぜしも、今月に至り、収入金、経費を償ひ、剰余金を出し、初めて燭光を見るの感あり。したがって人気よ   うやく会所に寄り来り、昌隆の端緒を開くが如し。
とある。
 こうして創業期の、いわば夜明け前の暗さからやっと脱したのである。しかし、この米商会所の機構を通じて、全荘内を潤すにいたるまでは、まだ多くの歳月が必要であった。

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