病気の「おかげ」で今がある

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山の日に寄せて(1)

2022-08-13 | 個人的つぶやき

一昨日、8月11日は「山の日」だった。新聞は「高尾山 登山のすすめ」という特集ページを設けていた。

山登りか ・・・・・・。今となっては回顧する(だけの)ものになってしまったなァ。第一、長距離を歩くことなんか今ではできないだろう(たぶん)。散歩の記録だって今では一日3,000歩になっていればいい方だし。

初めて登った山のことを思い出してみよう。

そもそも山に登る(山を歩く)ということ自体、若い頃の10年余りの期間で、今から見ればそんなに長いものではなかった。高1の夏から卒業・入社・会社員時代といった10年あまりだろうか。登った回数にして100回は超えているが150回に達しているかは確証がない。年齢で言えば16歳あたりから26~27歳あたりまで。登らなくなったのは、自分で始めた新しい仕事(塾)が忙しくなったためだと思う。

キッカケは、高校に入ったばかりの夏、中学からの友人(Hくん)から「オゼ行かねぇか?」と誘われて「オゼ? 何それ?」という話をしたこと。「オゼ行く=尾瀬へハイキングに行く」だった。

記録はあるが、今は記憶だけを頼りに書いてみよう。

仲間はもう一人(K くん)が加わって3人。尾瀬は日帰りは無理だということで、重いテント(天幕と言った)をかついで大宮から夜行列車に乗った。

上越線の沼田に着いたのは深夜2時ごろだったろうか。駅前には尾瀬行のバスが待っていた。ところが道がとんでもないデコボコ道で、バスは飛ばすものだから、座席から放り出されないようにしがみついているのが関の山。

大清水という終点まで1時間半か2時間。そこから歩き出すのだが、まだ真っ暗。とにかく経験者のHくんの指示で歩き始める。

まず三平峠という峠を越えるのだが、その途中で陽が昇る。キツイ道だったが若さのイキオイでクリア。

この山行で、自然イッパイの中で吸う空気がウマイ、自然に浸る、自然が体内に入り込む・・・という体験を初めてする。それまで、大自然の懐で全身全霊を使ったということがなかったから、この原生林の香りとともに大自然の洗礼を受けたと言っていい。とにかく(いい意味での)ショックだった。

 (つづきます)


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