きょう発売の週刊誌を開いたら「ファシズム」という言葉が目に飛び込んできた。しかも二つの記事で扱われていた。ファシズムと言えばあの悪名高きナチスの政策を思い出す。民主主義とは正反対と言ったらいいだろうか。
あらためて考えてしまった。
政治的な意見・考え方は人それぞれ異なる。違ってあたりまえだ。だから違う考え方はお互い尊重して認めていこう、ただし、ものごとを決めるときはより多くの人が考えている方を採用しよう、というのが今私たちが承認している民主主義のやり方だと思う。
そういうのでなく、権力を持った者が決めた考え方・方針・政策のみを認め、違う意見・考え方を認めない、従わない者は罰する(力で押さえつける)というのがファシズムと言っていいだろうか。
今から70~80年前、ファシズムはドイツやイタリアを覆い、ムッソリーニやヒトラーという指導者(というか独裁者)を輩出した。その結果が第二次世界大戦という悲劇を引き起こした。日本も巻き込まれ(というかファシズムの体制になり)、勝ち目のない戦争に引きずり込まれた。その結果広島・長崎に原爆というとんでもない爆弾を落とされ、敗戦した。そのように私は理解している。
「もう、二度とあんな悲劇を起こしてはならない」、戦争が終わった後、私たち日本人はだれもがそう固く心に誓ったはずだ。
その「ファシズム」という言葉がつい最近週刊誌に頻繁にあらわれるようになったのだ。ファシズム!
週刊誌では、日本学術会議への人事介入がレッドパージの再来だとか、異端狩りだとか、ファシズムが日常化してしまうとか、「説明しない」ファシズムなどという言葉が踊っている。
その後、他のメディア(ネットだったか)でも同じような報道あるいは意見が目に入った。ホントか! 今、日本はファシズムの入り口?
このブログでは今まで政治的なことは書かなかったけれど、ファシズムが迫ってくるのが本当だとしたら・・・・・
(10月13日の文に追記しました)