クルマで走っていたとき、ラジオの「子ども電話相談室」だったと思うが、
「痛くしたとき、手でさすってもらうと、なぜ痛くなくなるんですか?」
というような質問があった。運転に集中していたので、どのような答えが返ってきたか詳しい解答の内容を思い出すことができないのが残念だが・・・
あるいは内容を聞こうとせず、わたし自身の中にある答えを考えていたのかもしれない。
ホントに子どもは不思議に思うだろうね。実際、気がするだけではないと思う。
わたしの場合で言うと、たとえばリハビリを受けているとき、ガンバって運動をしていて、規定の回数が終わって、PTさんから「お疲れさま」とその部分を撫でられたとき、一瞬、ホッとするというか、安心したというか、暖かい気持を感じるのだ。
子どもも「おお、そうか、そうか、痛いね」と気持に寄り添ってもらい、痛めた部分をそうっと撫でてもらったりすれば、ホントに痛みがなくなってしまう感じがするのだろう。
この、痛いところに手を添える、手を当てることがズバリ「手当て」の第一歩で、治療全般を指す意味になったのだろう。
ネットで少し調べたら、こういう時には「オキシトシン」というホルモンが分泌されていて、それが実際に痛みを和らげるのだそうだ。「幸せホルモン」あるいは「愛情ホルモン」とも呼ばれている。だから、気のせいとかではなく、事実痛みが減少するのだ。
給料などの「通勤手当」とか「期末手当」、「年度末手当」、「家族手当」、「住宅手当」なども、本給以外にもらえる、「ちょっと嬉しい、ホッとできるお金」と言えそうだ。
まだまだ他にもいろいろな意味があるようだが、ホッとできる、嬉しい、安心する、暖かい、といった気持がベースになっているのはまちがいなさそうだ。そんなところまで考えてしまった。