病気の「おかげ」で今がある

回復に時間のかかる精神障害 絶望したくなる時も… でも今仲間と悩み・喜びを共有できる こんな生活も悪くないか…

こどもの日は柴山沼で

2016-05-05 | 個人的つぶやき

岩槻からモラージュ菖蒲へ行く途中(少し脇にそれますが)、柴山沼という休息地があります。クルマを止めて一息入れても良し、ここを目的地にするも良し。釣りをする人もけっこういます。昨年の今頃ここを通りがかったとき、沼を横断して対岸まで鯉のぼりの、なんというか、横断幕(?)ができていて見事でした。

今年もあるかもしれないと、思いつくまま出かけてみました。現地に近づくと何やらたくさんのクルマが畑(田んぼ?)に駐車しています。イベントがあるようです。いつもの駐車場には露店がたくさん!

奥には大型トラックの片側をオープンにした舞台があって、市(ここは白岡市です)のお歴々がおられました。

舞台のそばには白岡市のゆるキャラとおぼしきものが・・・。きょうは5月5日こどもの日なので、そのイベントのようです。

沼には昨年同様たくさんの大きな鯉のぼりが対岸まで連なっていました。

 

中にはこのようなものも・・・

集まった人たちのおだやかな表情、イベント全体がホンワカするような、のどかな雰囲気でした。連休最終日(?)のひととき、ホットできたひとときでした。

 

 

 


『心の病、初めが肝心』(朝日選書)を読んで・・・3

2016-05-04 | マイ ライブラリー

「病気は治り方が大事」

これは他の精神科医の著書ではあまりお目にかかれないメッセージです。著者の水野雅文氏(東邦大学医学部教授)は、(精神疾患では)とくに本人の「治りたい」という意欲が大切です、と言う。病気から何かを得て、「乗り越えた」という実感が大切です。「治った」ことよりも、治り方が重要なのです。
精神疾患に罹患することを「負け組になる」 などではなく、かえって奇貨(きか … 珍しい宝物のこと。一見、不利・無意味な機会であるが、考えようによっては利益をもたらす機会 … 注 小林)と考え病気の中から新しい自分を獲得していくこと。発想を変えろという天からの合図です。述べています。

これはたとえば、つい、「あの人たちは自分の噂をしているにちがいない」と被害的に考えていたり、「どうせ自分なんか・・・」とマイナス思考におちいっている自分の思考のくせに気づき、それを認め、受け入れていく訓練をしていくことで少しずつ今までとちがった自分になっていく、などでしょうか。これは自分一人では困難かもしれないので、医療者(ソーシャルワーカーなど)の援助があれば心強いと思います。

そうやって未知の自分に気づいていくことができるとしたら、病気がキッカケで新しい自分に変わっていくことが起こるわけです。病気の「おかげ」と言い換えてもいいかもしれません。

新しい自分になっていくこと、それによってさらに回復力もアップしてくるのではないでしょうか。そんなことも考えさせてくれる本です。

 (もう少し書き続けたいと思います)