最近衝撃を受けた本です。著者は水野雅文氏(東邦大学医学部教授)。同じ朝日選書の『下流老人』(著者は藤田孝典氏)にも衝撃を受けましたが・・・。
心の病(精神障害)は体の病に比べ、研究・対応・医療などあらゆる面で緒に就いたばかりという感じがします。体の病については古代ギリシャのヒポクラテスの時代から、あるいは中国4千年の歴史があると思うのですが、心の病はそもそも病と認識されず、つい「最近」まで狂気扱いされてきたのではないでしょうか。
この本は「予防」について書かれています。予防をするには対象となるものの全体像というか、対象物(事)がはっきりと認識されていなければならないと思います。そのことをまず感じました。
そして当事者と接していく中でわたしが感じている疑問が、「やはりそうか」と再認識されました。そのあたりを書いてみたいと思います。(続く)