しばらく更新できませんでした。 これからはがんばってみます。
和田秀樹という精神科医の本で『60歳からの勉強法』というのがあって、気になったので買って読んでみました。
帯には
× 知識習得 × 座学習慣 × 属人主義
人生後半戦はアウトプットが9割!
という見出し。推薦者の外山滋比古氏の写真入りです。
裏側には
×知識を増やす → 〇知識を疑う
×問題を解決する → 〇問題を発見する
×書斎にこもる → 〇思考を発信する
目次を眺めていくと
⦿「勉強するとバカになる」の真意
⦿日常は思考のきっかけに満ちている
⦿問題解決能力より問題発見能力
⦿話す力より聞く力
⦿勉強しない勉強
などが目に飛び込んできます。
実はわたし自身、以前このような経験が少しありました。
学習塾の指導者の研修内容がちょうどこのような感じだったのです。
日常フッと思ったこと、気になったことなどをそのままにせず、なぜ自分はそのことに反応したのだろうと考えてみるのです。
たとえば教室の生徒の思いがけない反応であるとか、友人・知人・家族など、人との話の中や、本を読んだりしたとき、「ん?」と思ったことなどを、ワープロで(当時は)打ちながら考えていく、というものです。別に結論がでなくてもかまわない。書いているうちにフッと別のことに気づくこともあります。
それをお互い同士FAXで(今ならメール、LINE、ブログなどでしょうか)で交換し合う。そして月一回の例会でも、そこでフッと湧いた疑問などを話す。それを聞いてまた別の人が話す・・・など、気づきの連鎖みたいな形で会話が進みます。
ただ、ルールがあって、
・人の話を否定しない、批判しない、反論しない。話に触発されたことを話してみる。
・話の中で不明なところがあれば、「それはこういうことですか?」と確認するための質問は構わない
何を話しても自分が否定されることがありません。居心地が良いのです。その場で新しい情報が生まれることもあります。
そんなアウトプットを思い出していました。
それに、これを書きながらあらためて思いました。和田秀樹氏のこの本を読んでみようと思ったのは「フッと気になったことはそのままにしない」が、まだわたしの中に残っていたからかもしれません。
このことを知人に話したところ、とても関心を示してくれました。
何かが始まりそうな感じがします。