東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

災禍止まず

2020年07月29日 22時10分17秒 | 雑記

ここ数日の大雨で最上川が氾濫、山形県内各地で多大な被害をもたらしました。関係者の努力もあって、人的被害を最小限に食い止められたのが不幸中の幸いでしょうが、新型コロナ禍で各方面で経済的ダメージを負っている中、被災された方のショックは大変なものだと思います。心よりお見舞い申し上げます。

しかし年々、豪雨被害はおさまる気配がありませんね。自然には勝てませんが、温暖化防止を含め、どこかでうまく折り合いをつけられる地点を探っていかなければならないのでしょう。難問山積です。

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感謝

2020年07月26日 23時12分14秒 | 山形交響楽団

昨日、ベートーヴェンシリーズ第二弾が無事終了しました。今回も会場にはあたたかいお客様に恵まれ、ブラボーの声かけが出来ない今、声の代わりに、ホールが用意して下さったボードにブラボーの文字を書いてご用意下さった方々もいらして、思わず笑顔になってしまいました。

そしてマエストロが最後に掲げた「感謝」の文字は、まさに今の我々の思いそのものです。支えて下さる皆様に感謝、こうして演奏が出来ることに感謝。この気持ちをのせて、これからも演奏していきたいと思います。

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連休の土曜日は

2020年07月23日 20時54分36秒 | 山形交響楽団

 いよいよ4連休が始まりました。感染症対策をしながら旅行に行かれる方、用心のため今は外出は控えるという方、様々いらっしゃるかと思います。

 山形交響楽団は、25日土曜日16時からやまぎん県民ホールにて、ベートーヴェンシリーズの第二弾、交響曲第2番と8番を演奏いたします。600席限定で、現在まだお席も残っているということだったので、ご都合のつく方は是非!残念だけど山形市には行けないなーという方も、オンライン配信を致しますので、ご自宅でお楽しみいただけます。ただしアーカイブ配信は致しませんので、リアルタイムでお待ちくださいませ。

 こうしてまとまった期間にベートーヴェンに取り組む機会もめったにないので、この機会にベートーヴェンの新たな魅力をお届けしたいと思っています。ご期待くださいませ⭐︎

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君の名は

2020年07月20日 21時59分41秒 | 買い物

花屋さんで、初めてお目にかかる(多分)お方を発見。
名前は「セルリア」というそうです。つぼみ、咲き始め、満開と、どんどん表情が変わってきますね!

何か合わせようかとも思ったのですが、この個性に似つかわしいものがわからず、一本だけお買い上げ。

ダイアナ妃のブーケにも使われたとかで、ブライダルブーケにも人気とのこと。英名もそれに相応しく、blushing bride(頬を染めた花嫁)というらしいです。お見知りおきを。

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続コロンバス

2020年07月16日 22時41分25秒 | 映画

 

 映画「コロンバス」があまりに面白かったので、ちょっと補足です。

 モダニズム建築が核になっているだけに、この映画は美しい直線に溢れているのですが、要所要所に、それに負けないくらい美しい丸や曲線も隠されています。例えばミラー邸のガラスのオブジェや、それを真似て集めたかとも想像できるケイシー自宅のガラスのオブジェ。他にもライトだったり、光を感じるものは円形が多かったと思うのですが、一番印象的なのは、コロンバス・シティ・ホール(写真上)の細く伸びた壁(っていうのかわかりませんが)と壁の隙間から、離れたところに立つと見える建物の丸い先頭のようなものです。角度を変えることで姿を表す丸は、存在しないかのように感じられるけれど確実に在る大切なものを暗喩しているように思えてなりませんでした。

 最近の映画には珍しく、細かいことを説明せずに観客に委ねているので、色々想像力をかきたてられました。上映しているところは少ないようですが、これからご覧になる方は、画面に映し出される直線と曲線に注意してみると面白いかもしれません。

 ところで、私が映画を見たフォーラム山形は、新型コロナ対策が万全で、安心して鑑賞することができました。1時間に8回も場内の空気が入れ替わる換気やアルコール消毒の徹底、(幸いにというべきか悩みますが)密にならない集客数と客席の配置、入場者にはカメラで体温を感知する仕組みも導入されていました。ここのところ感染者の増加が懸念されますが、万全の対策で予防しながら、文化活動を止めずにいきたいものです。

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コロンバス

2020年07月14日 18時30分30秒 | 映画

 私が高校生の時、同じ学校の卒業生だった作家、椎名誠氏が講演にいらしたことがあります。世界中をまわっている椎名氏は、様々な場所で遭遇した面白い話や高校時代の思い出などを語って下さったのですが、その中に、「長い間海に囲まれた場所で生活した後、家に戻ってきたら、玄関に飾ってあった絵の額縁や階段など、四角い形がやけに美しく目に映った。自然の中は曲線ばかりで、こういう直線の図形がないから新鮮だったのだろう」という話があり、なぜが印象深く心に残りました。映画「コロンバス」を見た後、この記憶がふと呼び起こされました。

 物語は極めてシンプルで、父と息子、母と娘という、問題を孕んだ二組の親子の息子(ジン)と娘(ケイシー)が、建築を縁に出会い、お互いの関係を深めていく中で、自分の内面を見つめ直し、新しい人生を歩みだすというストーリーです。舞台となる街、コロンバスは、モダニズム建築の宝庫で、その映像美がこの映画の見所の一つになっています。

 建築や町並みもそうですが、ジンが滞在するホテルやケイシーの家の中がまた、とても美しいのです。光と影の使い方が絶妙で、仮に大きなアップダウンのないストーリーがイマイチと感じる方がいても(私はとても面白いと思いましたが)、映像を見るだけで、良い美術品を見た時のような、あたたかい気持ちになります。監督のコゴナダ氏は、小津安二郎監督を尊敬しているということで、静かな映像美にも共通項を感じます。

 面白かった点は色々あるのですが、ここでは二つほど。まず、ケイシーが自分の好きな建築についてジンに説明している時、ジンが「なんでこの建築が好きなの?」と質問するシーンです。アメリカ最初のモダニズム建築の銀行で、、、と説明を重ねるケイシーに、「そんな理由で好きになったの?」とたたみかけ、そうじゃない、感動したんだと答えると、そこを教えて欲しいんだというジン。我々もそこが知りたいのですが、何とそこから無音になり、静かにBGMが流れ、ただ一生懸命話すケイシーの姿が映し出されるのです。身振り手振りから、スクエアな形について何か語っているのだなという想像はつきますが、具体的には想像する他ありません。しかし彼女の生き生きとした表情から、ケイシーは本当に建築が好きなんだなあということは手に取るようにわかります。思い切った作りですが、二人の距離が近づいていくことを感じさせる、良い演出になっているように感じました。

 もう一つは、コミュニケーションツールとして効果的に使われているタバコです。ジンとケイシーばかりでなく、図書館で働くケイシーの同僚とのコミュニケーションにも使われているのですが、建築を眺めながら、言いにくい内面を吐露する時、いつもタバコの煙が一緒なのです。母親が覚醒剤を使っていることがわかった日、今まで何千回も見ていて何とも思わなかったこの建築を、なぜかとても美しく感じて、ここまで来てずっと眺めていた、とケイシーが話す場面があります。まっすぐに切り取られたスクエアの安定した形状や、ガラス貼りの光の明るさに、彼女が魅せられたとも考えられますが、人生は安定や透明感とは正反対で、タバコの煙のように先行き不透明で、形も常に変化し続けるものです。その対比が、切なくも美しく、また優しく感じられました。

 白状すると、監督や出演俳優も知らなかったので、それほど大きな期待をせずに見たのですが、想像をはるかに超えた珠玉作で、思わぬ贈り物を頂いた気分です。建築好きは必見ですが、俳優陣も素晴らしく、ミニシアター系の映画がお好きな方は気に入るのではないでしょうか。コロナで海外に行くこともままならない今、旅行気分で見てみるのもオススメですよ。

 

 

  

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紫陽花の季節

2020年07月11日 21時21分12秒 | 音楽
明日は仙台フィルとの合同演奏会。ですが、今回はプログラム変更等もあり、私は降り番です。
山響はそもそも降り番の少ない楽団なので、たまに降り番になると、「ありがたい、ゆっくり体を休めさせて頂きます」と思う一方で、何やら後ろめたいことをしているような気分になることも。いかに休み慣れしていないかということですね。

しかしおそらく働いている方は「余計なことをつべこべ考えずのんびりしなさい」と思うだけでしょうから、明日のご盛会を祈りつつ、 今日は「まるもん屋」さんのギャラリーに行って参りました。漆塗りの新作等を見て目の保養。そしてこちらのもう一つの楽しみは生花!いつも趣向をこらした花が素敵に生けられていて、癒されるのですよね。今回は紫陽花です。梅雨ならではの彩りですね!
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大入り感謝

2020年07月08日 21時52分06秒 | 山形交響楽団

 昨日無事、コロナ禍後初のお客様入場演奏会を開催することができました。リスクを恐れずご来場下さった皆様、オンラインでご参加下さった皆様、コンサート開催に向けてご尽力下さった皆様、全てに感謝申し上げます。

 県民ホールで300名という人数制限の中ですが、チケットは完売、使用できなかった席があるにせよ、沢山の方々がオンラインで見守って下さったということ。そして久々に直に聞いたあたたかい拍手に、胸を熱くした演奏会でした。解散後、鳴り止まない拍手に再び舞台に戻ったのも初めての経験でした。

 少しずつ、あるべき姿を取り戻せる希望の見えた演奏会でした。皆様の想いに応える演奏ができるよう、たゆまぬ努力を続けていきたいと思います。

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落ち着かない日々の中で

2020年07月05日 19時48分14秒 | 山形交響楽団

 ここ数日の新型コロナウイルス感染者の増加に戦々恐々とする中、熊本や鹿児島での大雨災害が発生。神様は時に大変無慈悲なことをする、、、と思わずにいられません。被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。

 先日の文化庁公演を含め、山響が少しずつ活動が出来始めているのも、決して当たり前のことではなく、各方面の努力と幸運のお陰ということでしょう。元気な子供達を前にした文化庁の公演では、久々に観客の顔を見て演奏できたことに、何だかホッとしました。これが完全に日常に戻ってくることを切に願います。

 さて、以前もご連絡させて頂きましたが、明後日7/7、山響は県民ホールでの有観客公演(っていうのかわかりませんが。。。。)を行います。ベートーヴェンの持つエネルギーを存分に味わっていただける、良い演奏会にしたいと思います。

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色から読み解く日本画

2020年07月02日 22時01分57秒 | 

 自分が西洋音楽をやっている影響もあるのでしょうが、もともと日本画より西洋画が好きでした。が、ある美術展で日本画に触れて以来、「日本画もすごいじゃないか!」と考えを改めたことがあります。それが「山種美術館展」。私が大学生の頃、地元のそごう美術館(今は無くなってしまいましたが。。。)で監視のアルバイトをしていた時に出会った美術展です。というわけで、すごい絵は全部タダで見ました。いえ、正確にはアルバイト代を頂いて見ました。決して高くはないバイト料でしたが、大好きな職場でした。本当にお世話になりました!

 今回手に取った本の表紙の絵は、見覚えがありました。でも絵は覚えていたのですが、作者は覚えていなかったのですね。東山魁夷の絵と改めて知り、ちょっと驚きました。私の中で東山魁夷といえば、幻想的な森だとか湖だとかを描いたもののイメージが強かったので、こんな力強い絵も描いていたのか、というのが正直な感想です。忘れていたということは、その頃はあまり東山魁夷のイメージもなかったのかもしれません。

 この本では、山種美術館の所蔵品を中心に、色をテーマにして絵画を読み解いています。面白いエピソードが沢山紹介されており、それだけでも読む価値ありですが、何より掲載作品が素晴らしい。印刷も美しいので、解説付き図録のように楽しむことも出来るかと思います。

 コロナ禍で美術展にはすっかりご無沙汰してしまいましたが、これを読んで、また俄然美術館に足を運びたくなりました。

 

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