人生で初めての経験をしました。映画館で、観客が私ともう一人という、大画面二人占め。割とマイナー系の映画が好きなため、空席が目立つ映画鑑賞はよくあるのですが、それにしても二人は初めてでした。。。。
もしや小難しそうなドキュメンタリー?と思われたかもしれませんが、さにあらず。舞台が青森というのが珍しく、この映画の肝でもあるのですが、内容は正統派青春ムービーです。
この作品の最大の魅力は、これでもかというくらいに押し寄せてくる津軽弁。そして主人公「いと」と、その祖母の津軽三味線です。
白状します、ストーリーが追える程度にはわかるものの、想像以上にわからない津軽弁がありました(主に主人公のセリフ)。。。字幕があればという考えが、一瞬よぎったほどです。しかし、字幕がないからこそ一生懸命聞き取ろうとしますし、その音を存分に楽しめます。あ、でも「ままけ(ご飯食べなさい)」はわかりましたよ、山形も同じですから。
主人公がコテコテの津軽弁で、全く標準語が話せないのが、同居家族の1/2が標準語ネイティブ(父が東京出身の大学教授。ちなみに母は若くして亡くなっている)であることを考えると不思議な気もしますが、細かいことを言わず、存分に青森の魅力を楽しみたい映画です。
冒頭に、主人公が歴史の教科書を音読すると、先生が「まるでクラシック音楽だな」と言い、生徒がどっと笑うシーンがありました。「。。。。要するに理解が難しいと言いたいんだよね。。?」と不意打ちを食らった気がしましたが、映画を観終わって「模倣ではない本物だ」と解釈もできるかなと(先生がその意味で言ったとは思いませんが)。本物の青森、ぜひ多くの人に堪能して頂きたいと思います。