東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

花巻の思い出

2023年11月29日 22時27分54秒 | 雑記
先週の花巻公演の際、ホールの近くに宮沢賢治のお墓がありましたので、お参りしました。写真は入口までの階段。赤いよだれ掛けをしているのはお地蔵さま、、ではなく、フクロウ様でした。

もう冬も間近ですので、木々も寂しげな様子でしたが、立派なシダレザクラがありました。春はさぞ見事な風景になるでしょう。

宮沢賢治のお墓は、形こそ少し変わっていました(いわゆる直方体ではなく、シンプルなオブジェっぽかったです。お墓なのでさすがに写真は撮りませんでしたが)が、大きいわけでも、何か立派に作られたというわけでもなく、いたって普通な様子にお見受けしました。そんなところも賢治らしいですね。

最後におみくじで大吉をひいて帰って参りました。「運勢は良いけど油断すると破れる」という、戒め色の強い大吉だったのもまた味わい深い。年末に向けて、地道に頑張っていきたいと思います。
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シーズン幕開け

2023年11月27日 23時26分46秒 | 山形交響楽団

 昨日は多賀城にて第九公演でした。そうか、もうそんな時季か、、、という気分になりますが、別に第九は年末のための曲というわけではありません(日本では風物詩に定着していますが)。それでもあの祝祭的な雰囲気が、特別な時に演奏するのに相応しいと感じられるのは頷けます。ちなみに今年、多賀城は創建1300年のメモリアルイヤーだとか。メモリアルの規模が凄すぎて目眩がしますね。

 お陰様で演奏会は盛会のうちに終了。この曲は合唱団の出来が全てを決めると言っても過言ではありません。皆様の熱量で、素敵な演奏会となりました。ご来場の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!

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花巻公演

2023年11月24日 23時45分43秒 | 山形交響楽団

昨日は花巻公演でした。地元の学生さんたちと共演があったのですが、皆さん素晴らしい集中力を発揮し、見事な演奏を披露して下さいました。若いって素晴らしいですね、、と感じることの多い今日この頃です。

そしてリストの情熱的なピアノ協奏曲をご一緒した金子三勇士氏も、ピアノソロの静謐な詩情溢れる演奏との対比も鮮烈で、その上あたたかく勘所を押さえたトークも秀逸。抽斗の多さにため息が出ました。

ちょうど紅葉が見頃だった花巻で、良い演奏会になりました。また訪れたい街の一つです。

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ボーイングの粋

2023年11月20日 23時28分20秒 | 山形交響楽団

 山響定期公演が無事終了。ご来場下さいました皆様、ありがとうございました!

 さて、今回の協奏曲のソリスト、佐藤俊介氏は、人気、実力ともに素晴らしいものでした。なんといっても、あのボーイングの表現力!ここぞというところ以外のビブラートは抑えていましたが、その音楽の雄弁なことといったら。化粧がなくても、素顔でクラクラするほど美しい人を見たような気持ちになりました。世界は広いですね。

 

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おもてなしの心で

2023年11月17日 22時19分24秒 | 山形交響楽団

 今週末の山響定期では、首席客演指揮者の鈴木秀美氏をお迎えしています。

 実は何を隠そう(というほどのものでもありませんが)、私が初めて山響の定期に参加した時の指揮者が鈴木秀美氏でした。この時の曲にもハイドンがありましたが、今回も期待に違わず、ちゃんとプログラム入りです。

 ベートーヴェンやモーツァルトにはあるイメージをお持ちの方も多いでしょうが、ハイドンは如何でしょう?ちなみに私の中では「エンターテナー」でしょうか。

 肖像画からは「なんとなく固そう」と思っていましたが、作った曲はユーモア溢れた楽しいものが多いのです。そして生きている間に評価され、長生きして活躍した作曲家って、実は結構少ない。ハイドンはそんな稀有な人なのです。

 今回の曲もそんなクスッと笑える仕掛けがあります。クラシックなんて滅多に聞かなくて、という方こそ是非!佐藤俊介氏のベートーヴェンも必聴ですよ。

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予防

2023年11月14日 21時15分05秒 | 健康

 昨日はインフルエンザの予防接種を受けて来ました。どうやら巷では、相当流行っているようですね。

 予定の時刻に病院に入ると、入り口にいらっしゃった病院スタッフの方がおもむろに「あの。。。。マスク、していただけますか?」

 おお。健診センターとはいえ、すっかり忘れておりました。思えばこの夏の猛暑で、マスクなし生活にすっかり馴染んでおりましたが、TPO(?)を考えなければなりませんね。携帯していたマスクを久々に着用、ちょっと新鮮でした。今のところ感染症にはかかっておりませんが、今後も予防に努めたいと思います。

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若い芽

2023年11月10日 22時11分48秒 | 山形交響楽団

 今週は5日間、山形市市民会館にて、市内の中学生のためのスクールコンサートでした。

 中学生ともなると知識もついているだけに、クラシックに対して、小学生よりも多少構えはあるかもしれませんが、今回出会った中学生たちに関しては、そういう感じは受けず、本格的なプログラムも楽しんで聞いていただけたようでした。ありがたいことです。

 そしてどの学校でも、なぜかシューベルトの「魔王」の時は、とてもテンションが高い。どうやら音楽の授業で扱っているようですが、それだけでこれほど興味を持つのなら、山形の中学生は何て素直なのでしょうか。素晴らしい感性です。

 クラシック業界の未来は決して暗くはないのかもしれない、と、希望を持った日々でした。さて、明日は天童市にて、親子向けファミリーコンサート。手遊び歌なども交えた、未就学児も楽しめるプログラムです。小さな子供たちの感性に、たっぷり水をあげてきたいと思います。

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言葉ひとつで

2023年11月07日 22時03分44秒 | 時事

 ガザ地区の戦闘が激化し、広がる被害の様子が日々報道されています。振り返れば人類史は戦争続きですが、あらゆる物事が二極化の対立構造を生んでいるのは、現代社会の歪みなのでしょうか。

 今日の山形新聞で、慶應義塾大学教授の廣瀬陽子氏による記事の中に、「BBCがハマスに対しテロリストと呼ばない」として批判を浴びているという内容が紹介されていました。BBCはあくまで、何が起きたかを描写し、視聴者に行為の結果を伝えるべきとし、たとえば加害者については「爆発犯」「誘拐犯」「襲撃者」「反乱者」といった具体的な名称を用いることにしているとのこと。善悪の判断は視聴者がすることで、そういった含みをもつ単語を使うのは報道に相応しくない、という判断でしょう。

 人々が、自分の意見を正当化してくれる記事を好んでみる傾向は、インターネットが普及した今日、よく指摘されます。それは別の角度から見れば、自分で考えなくなっているということなのかもしれません。こんな時代だからこそ、自分の頭で考えて、言葉を選んで伝えていくということが、ますます大切になっていると言えそうです。

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見えないものに、耳をすます

2023年11月03日 23時56分30秒 | 

今日は文化の日。ということで、久々に、先日読み終えた本の紹介です。
「見えないものに耳をすます」。ミュージシャンの大友良英さんと、医師の稲葉俊郎さんの対談です。NHKの番組、スイッチインタビューで好評だったものを書籍化したのだとか。
仕事帰り、初めて入ったカフェのカウンターで見つけたのがこの本との出会い。「音楽と医療の対話」という副題に興味が湧き、手に取ってパラパラと見ていたら、カフェのマスターが、私が楽器を持っていたからでしょうか、「この本、すごく良いですよ」とオススメしてくれたのでした。
実際ちらっと読んだだけでも引き込まれてたので、家に帰ってさっそくネット注文した次第。音楽と医療のボーダーレスセッション、とでも言えば良いのでしょうか。何度も読みたい一冊です。

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