時を越えて

　今週末は山響定期。トロンボーンの中川英二郎氏を迎えてトマジの協奏曲、そしてメインのシェエラザード等、重量級のプログラムです。無事に一日目を終えてホッとしています。

　本来であれば一年前にできたはずの中川氏の共演、今回は無事開催の運びとなり一安心。この一年を思うと感慨もひとしおです。

　ところで中川氏のことを初めて知ったのは、NHKの朝ドラ「瞳」のテーマ曲でした。爽やかな美音に、良い気分で朝を始められたことを思い出します。以前は朝ドラのテーマにも、歌ではなく器楽曲を使っていたこともあったのですよね。トランペットのナカリャコフ氏（天うらら）とか、ヴァイオリンの矢部達哉氏（あぐり）とか。歌も良いけど、また時々器楽曲も入れて欲しいと思ってしまいます。

　私は特別朝ドラ通ではないのですが、なぜかこのドラマをよく覚えていたので、理由を考えてみたら、私が留学から戻ってきてからわりとすぐ始まったドラマだったのですよね。光陰矢の如し、、、最近この言葉を身をもって思い知っております。

　ちなみにメインのシェエラザードも、私が山響に来てから早い段階で演奏したきりで、ものすごく久し振りです。ありがたいことにチケットは完売。今日に続き、明日も頑張ります！

天体ショー

今夜は皆既月食。しかもスーパームーンとあって、夜空を見上げた方も多いのではないでしょうか。
かく言う私もその一人。ずっと眺める訳にはいきませんでしたが、赤く光る欠けた月を見ることが出来ました！

静かなところで夜空を眺めていると、大自然の中にいる時と似た感じを覚えます。己の存在の小ささと同時に、自分も自然の一部になったような安らぎ。どんな時も空を見上げる余裕は忘れないでいたいですね☆

青春の輝き

　土曜日は村山市にてユアタウンコンサートでした。演奏会では地元の中学校吹奏楽部の生徒さんと「アイーダ」の凱旋行進曲を共演！前日のリハーサルから本番までの間も一生懸命練習してくれたのでしょう、その見事な成果もあり素敵なコンサートになりました。

　新型コロナの影響で、学生さんも様々のイベントが中止になったり、止むを得ず内容が変更になったり。そんな中で今回の演奏会が無事開催できたのは本当に良かった！ご尽力下さった関係者の皆様に感謝です。

　限られた学生時代は、だからこそかけがえのない輝きを放っています。コロナに負けず、たくさんの貴重な経験を重ねていってくれることを願ってやみません。

時は流れる

　先日、テレビで映画「タイタニック」が放映されましたね。公開当時はまさに一世を風靡した作品ですが、実は私、この映画は見なかったのです。なんとなく、大体ストーリーに検討がつくから別に今はいいかなーと思っていたら終わっていたという感じです。

　しかし山響でも度々音楽を演奏していますし、私の周囲で見た人の評判は概ね良かったので、今回の機会に初めて見ました。最初に思ったのが、ディカプリオが若い！！！という驚愕。いや、考えてみれば全然驚くようなことではないのですが。山響の若手は知らない映画だったりする訳で、もはや「クラシック」の領域と言っても良いのかもしれません。

　映画はとても面白かったです。事故後のシーンは、よくこんな撮影が出来たものだと思いますし、主人公の二人に加え、それ以外のドラマ（私は最後まで演奏を続けた音楽家たちの姿に泣けました。これも史実と知り更に涙。。）も良かった。

　しかしもしかしたら、一番のインパクトは、若かりしローズと現在のローズの間に流れた時間の重さかもしれません。実は今月誕生日を迎えましたが、今更めでたくもなんともない。。。。という感想しか持てず。それでも家族や友人たちからおめでとう！というメッセージを頂き、それこそタイタニックが公開される前からの友人と交流を続けてこれているのは幸せなことだとも実感しています。あっという間にこぼれ落ちる時間だからこそ、一瞬一瞬大切にしていきたいものだと思った誕生日でした。

 

県外公演

　めっきりと減った県外公演ですが、昨日は久々に隣県へ。新潟にてドラクエIVを演奏して参りました。

　こんな状況ですから、外出控えで空席が目立つ、、、ということがあっても全然おかしくないのですが、ありがたいことにほとんどの席が埋まっていました。そして拍手がまたあたたかい！客席が舞台後部にもあるホールなので、拍手の時はまさに四方八方から音に包まれ、幸福感に満たされました。本当にありがとうございました！

　主催者の方々からもしっかりとした感染対策と様々に心遣いを頂き、安心して公演を行うことが出来ました。大変な日々は暫く続きそうですが、ご恩返しの意味でも、元気を届ける演奏を続けていきたいと思います。

想像力の栄養に

　昨日・一昨日は、山響スクールコンサートの大切な看板プログラム、「動物なぞなぞ」の収録でした。作曲は我らが村川千秋先生。先生にもご同席頂いた上での贅沢な収録となりました。

　通常のコンサートでは、特に人気の高い曲を選んで演奏しているので、実は今回の収録で初めてどんな曲か知った、というものも幾つかありました。その意味でも貴重な体験だったと思います。

　動物なぞなぞは、子どもたちが自由に想像力を羽ばたかせることのできる素晴らしい曲です。どんな動物だったと思う？と尋ねると、必ずしも正解ではなくても、なるほど、そういう風にも聞こえるなあと、逆に教えられることも度々。これからもたくさんの子供達に聞いて欲しいものです。

ブータン 山の教室

　鬱々とした雰囲気を吹き飛ばす、気持ちの洗われるような映画を見てきました。「ブータン　山の教室」です。

　国民の幸福度が高いということで有名なブータンですが、実際のところどのような国なのか。映画を見て、やはり幸福な国というのは本当かもしれないと思いました。

　映画のストーリーは、特別目新しいところはありません。新人ながら、早くも教師という仕事に自分は向かないと見切りをつけ、オーストラリア移住を夢見ている若者、ウゲンが主人公。彼が山奥のルナナ村に赴任することになり、そこでの村人との交流を通し、成長していく様子を描いています。

　なんといっても見所は、ルナナ村、そしてそこで暮らす人々の様子です。中でも教師を期待に満ちた目で待っている村の子ども達の表情が素晴らしい。クラス委員のペム・ザムは、父親は酒に溺れて働かず、母親とは別居、家の仕事を手伝いながら祖母に育てられている女の子なのですが、ウゲンを見つめるその顔は無垢で真っ直ぐで、新しいことが学べる希望でキラキラ輝いています。実は子ども達は役名が実名で、ペム・ザムの大変な境遇も現実のものだということを、後で覗いた映画のHPで知りました。ペム・ザムだけではありません、皆、学びたくて仕方がないのです。最初の自己紹介で、子供たちは名前と将来の夢を言うのですが、「特にない」とか「どうせ決まっている」みたいなことは言わずに、嬉しそうに夢を語るのです。中でも「教師」といった子が「どうして？」と問われると「先生は未来に触れることができるから」と答えたのには驚きました。どうやら村長がいつもそう言っているらしいということが後で分かるのですが、そうか、学問は未来なのか。。。。と考えさせられました。でも忘れがちですが、全くその通りです。だからでしょう、子ども達だけでなく、大人も皆、ぜひ子らを学ばせたいと思い、先生の着任を心待ちにしていたのでした。

　ところで秘境・ルナナ村ですが、子供達が英語も話し（挨拶程度しか出てきませんが）、リスニングもできているらしいのには驚きました。授業で単語を教えていたので、読み書きは学ぶ必要があるようですが。ネット情報によると、ブータンは英語が普及していて、旅行してもあまり困らないようなのです。知らなかった。。。。

　映画を見終えて、「未来に触れる」の「未来」は、学問と同時に、子どもたちのことでもあるのだとひしひしと感じました。大事なものが詰まった映画です。ぜひ一人でも多くの方に見ていただきたいと思います。

スクールコンサート in 酒田

今年度のスクールコンサートがいよいよ始まりました！こんなご時勢なので、今年はどれだけできるのかしら、、、と、若干の不安がよぎりますが、まずは無事に今週のスクールコンサートを開催できたことに感謝！
久し振りの酒田では、笑顔の子供たちと鳥海山が迎えてくれました。(写真が下手でスミマセン、、、)

GW in 山形

例年この時期は帰省することが多いのですが、昨年に続き今年もステイ山形。しかしながら、感染者数自体は減少傾向の山形、密を避けつつ楽しめることがあるのはありがたい限りです。普段行き届かない家事などをしつつ、ゆったり有意義に休暇を楽しんでいます。

今日は七日町に出てお買い物(普通にご近所ですが、、、)。家の中を見渡すとリネン類がくたびれていたので、タオルを物色しにきたのでした。
訪れたのはazの中にあるホットマンさん。最近あちこちで話題のSDGsに、まだ殆ど知られていないうちから取り組んでいる企業で、お店にはフェアトレード製品も並び、せっかくなのでその中から選ばせて頂きました。
店員さんの豊富な商品知識を聞きながら、そうそう、これが買い物の楽しみなんだよな～と再確認。買い物って、単なるお金とものの交換ではないところが楽しいんですよね。ネットショッピングにはない部分だと思います。
更に！丁度七日町のスタンプラリー期間だったので、ノベルティとして素敵な組み紐を頂いてしまいました。これも、タオルをつくる際に残った糸で作られたもので非売品なのだとか。残り物でこんな美しいものが。。。感動的ですらあります。
大沼の閉店にコロナの流行も加わり、やや人通り寂しくなったような七日町ですが、本当に素敵なお店が沢山あるのですよね。早くまた、大勢の人が行き交う活気が戻りますように！