自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ルリタテハの卵,ふしぎ例

2017-09-15 | ルリタテハ

サルトリイバラの葉に産付されたルリタテハの卵を見ていたときのこと。ふしぎな例を発見しました。かたちは完全なのに,中身がほとんどなし。というか,からだの名残りがちょっとだけあって,他はすっぽりなくなっているのです。どんな状況でそうなったのか,謎です。

 

 

上部に穴はありません。

 

 

しっかり閉じています。なにも出て行った気配がありません。なのに,空っぽ状態なのです。 

 

 

よく似た例を,サルトリイバラでも一つ見ました。

 

 

事情はまったくわかりません。真相は不明です。

この例からいえるのは,卵の段階でもいのちが絶える個体がいくつもあるという点です。自然の厳しさを感じます。 

 


ヤマトシジミ,また孵化

2017-09-15 | ヤマトシジミ

草引き作業中に採取していたヤマトシジミの卵に黒い影が現れ,どうやら「孵化近し」の兆候。もちろん可能な限り観察・撮影を続行します。

深夜になりました。ふと見ると,穴が開けられていました。これはチャンス!

 

誕生までの経過ははっきりしているので,ゆとりをもって観察できます。

 

蓋部分を切り終わると,おもむろに頭を上げます。

 

見ていると,「さあ,出るとするか」なんて腰を上げる感じです。 

 

ぐうっとからだを起こします。 

 

からだをUの字に曲げて,尾端まですっかり出します。 

 

この個体は,稀な例でじばらく卵殻を食べていました。 

 

展開はどのヤマトシジミの卵とも同じです。読みができるといいますか,次の動きが見えるので撮影は楽です。

せっかくなので誕生した幼虫の一部を飼育することにしました。 

ヤマトシジミの生態はどこででも触れることができます。とても身近なので,観察例としては最適です。