響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

虫をめでたり、植物をめでたり、ふとゆきあたる江戸時代。

2009-09-16 | コレクション
なんの話かというと、こんなアーカイブを発見。

国立国会図書館
描かれた動物・植物
江戸時代の博物誌
第二章 独自の園芸の展開
http://www.ndl.go.jp/nature/cha2/index.html


ここの画像を勝手にはりつけたりするといけなそうなので、代わりに私が昨年育てた朝顔をご覧ください。

朝顔

江戸の博物誌で植物とくれば朝顔。なのであります。

なんのことかというと、斑入りの朝顔ってあるじゃないですか、あれは自然のもののようだけれども、バイオのはしりといいますか、実はかなり人工的なもの。そういうことを酔狂にせっせとやって品評会やって、という旦那遊び(?)が江戸時代に賑わったのだそうであります。

それが元禄なのか、化政なのか、忘れました。すいません。

イギリスだとこれがボタニカルってわけで、それもまた精密画のすごいのがあってなかなか見応えがあるわけなのですが、こちらはこちらで漢字&紙&筆文化ならではの、文字も絵も自由に書き込んじゃう感じは独特なり、と感じられます。こういったものを描く気持ちが、ま、人にもよるでしょうけれども、私の場合はなんとなく同調できて、伝わりやすい気がする。描かれている風物も見慣れたものだし。こういう博物学的な関心が時代的に、全世界で同時に起こっていたのだとも見えるし、その時鎖国してたために、以来「世界から珍獣を集めて」みたいな発想がないのかも、とも思える。イギリスだけじゃない、ロシアだって南国の「わに」とか(チェブラーシカにも出てきますね)、大好きらしいですし。

で、こういうのが気軽にみれるのはいいことですよね。学校なんかでもどんどん活用してもらいたいものでございます。

どうやって? とも思いますが。いや、たとえば理科で植物観察というのをやって、その内容がほぼ「写生」というのを先日見学したのだけれど、あれって、この江戸博物誌にすごく近い気がした。だからこれじゃ反面教師的な使い方ですけれども、それじゃあ江戸時代なんだから、理科=科学としてやろう、ということを考えるきっかけにしたり、バイオって話でもいいし、だいたい虫めでる姫君なんかは典型的だけれども、やはりこのように美しいというほどまでに描くということは、対象への「まなざし」が違いましょうと、そういう話もありますよね。今のコドモにどれだけ伝わるかわかんないけど、でもクラスで1人にしか伝わらないことがだめなこととは思わないなあ。30人のクラスなら、1人にしか伝わりそうもないことを30出せばいい。そうすると30受け取る子だっているわけだし。

ひどく脱線しました。すみません。

というわけで、なかなか面白いアーカイブでした。よかったらのぞいてみてください。