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株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

終わりを想定すると心は穏やか

2016年10月26日 | 人生一般
私の叔父が随分弱ってると聞きましたので 
 
お見舞いに行ってきました。 
 
残念ながらもう歩けなくなっていましたね。 
 
体は小さくなり 
 
声は力を失い 
 
そして食べ物もほんの少ししか食べる事ができません。 
 
しかしその姿を見て 
 
瞬時に思った事があります。 
 
その姿は 
 
生まれたばかりの私の孫と一緒です。 
 
私の孫もほんの僅かの離乳食を食べ 
 
立つことはまだできません。 
 
この叔父の姿に 
 
私達人間の一生の本来のあり方 
 
そんな物を見たように思います。 
 
つまり 
 
人生は成長過程の後戻りをして終わる 
 
これが自然 
 
そして 
 
そのサイクルに逆らわないのが 
 
最高の人生の終わり方 
 
そう感じた訳です。 
 
私の叔父は自宅で介護しています。 
 
私はそれが本人にとっては大変恵まれてる 
 
そう思いました。 
 
叔父は元々家の中が好きですからそれもあるのですが 
 
私は父親が老いてから何度も入院してる姿を見てますから 
 
自宅で過ごす叔父との違いを理解出来ています。 
 
病院にいれば 
 
点滴をして 
 
血を抜かれ 
 
薬を大量に投与され 
 
まずい飯を食べされ 
 
周りの入院患者に気を遣い 
 
私なら一日も耐えられない 
 
そんな風に思う場所です。 
 
ところが 
 
叔父は自宅で 
 
とても穏やかな顔で私にこう言いました。 
 
“今はとても気分が良く幸せ” 
 
長く生きて欲しいと思いますが 
 
こんな風に死を迎えられるとすれば 
 
本当に幸せ 
 
私はそう思いました。 
 
聖路加病院の日野原先生は 
 
“医学の進歩は人間から穏やかに死ぬ権利を奪った” 
 
なんて言ってましたが 
 
医学生の教科書を書く先生が100歳を超えてそんな事を言う訳です。 
 
やってられませんよね。 
 
私は 
 
ニュースで頻繁に新しい癌の治療法が見つかった 
 
なんて記事を読むたびに 
 
どちらかと言うと暗い気持ちになります。 
 
もしかしたら 
 
また誰か自然に死ぬ権利を奪われる 
 
そんな風に思えてならないのです。 
 
私自身は 
 
医者は 
 
お腹が痛かったときに薬をくれたり 
 
あるいは風邪薬を処方してもらったり 
 
そんなレベルで十分です 
 
つまり 
 
町医者さえあれば良いという考えです。 
 
それ以上は余計・・ 
 
おっといけない誤解されそうですから言っておきますが 
 
あくまで私個人の生命観を書いてる訳で 
 
私の話が正しい 
 
なんて言う気はもちろんありませんよ・ 
 
高度な医療を受けて命を長らえる 
 
これはこれで間違ってる話しではありません。 
 
私自身はそれは選ばないってだけの話しです。 
 
ただ私が言いたいのは 
 
私のこの生命に対する考え 
 
これが全て 
 
私の日々の生き方のベースになってるって事です。 
 
自分の肉体だけではなく 
 
私は 
 
会社経営に於いても 
 
ある程度の努力はしますが 
 
過剰な道には進みません。 
 
命も天に任せる訳ですから 
 
会社なんてのは 
 
寿命だと思えば延命処置はしません。 
 
では 
 
どんな時に寿命だと言えるのでしょうかね? 
 
分かりませんが 
 
ひとつは社員が高齢化して 
 
売り上げが落ちた時でしょうね 
 
そんな時に 
 
無理をして社員を増やして延命処置 
 
なんて方法もあるかも知れませんが 
 
私は多分社員の能力に合わせて縮小して 
 
そして死を待つでしょうね。 
 
しかし思うと 
 
私の会社だけではありませんよね 
 
日本の国全体が 
 
老齢期に入っていますから 
 
どうするんでしょうかね? 
 
私はそんな感じの考えですが 
 
国はどうもそうはならないようですね。 
 
大量の点滴をしたり 
 
大手術をしたり 
 
なんて事が繰り返されそうですが 
 
年寄りなのに耐えられるんでしょうかね? 
 
分かりませんね 
 
まあしかし国はガタガタになっても無くなる事はありませんからね。 
 
余計な心配は無意味です。 
 
そう言えば最近空き家が問題になっていますが 
 
こっちも建てられた頃に建物の寿命を想定してないからこんな事になってるんですよね。 
 
遅ればせながら 
 
色々と税金の議論が始まりましたね。 
 
固定資産税の優遇だけで解決すれば良いですが 
 
もしかしたら補助金を出して解体 
 
なんて事まで行くんでしょうかね? 
 
そうなれば解体ビジネスは成長産業かも知れませんね。 
 
ただ今の日本人はその仕事に就きたがりませんから 
 
もしかしたら移民の受け入れって事になるんでしょうかね? 
 
ふぅ 
 
今日は仕事が手につかずあれこれまとまりの無い話を考えてしまいます。 
 
やはり 
 
大切な人が弱ってるのを見るのは 
 
かなり淋しい物です。 
 
 
コメント
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