先日、京都府京丹後市峰山町の府丹後文化会館で、車いすアーティストとして有名な佐野有美さん(23歳)が、生まれつき手足が欠損した自身の半生を振り返りながら、何事にも諦めずに挑戦し続けることの大切さを講演会で訴えられたのです。
私が佐野さんを知ったのは、あるTV番組で有美さんが高校生の頃、チアーリーダーの部活に入り、裏方さんでダンスの振り付けをアドバイスしたり、曲をかけたり、選手の世話役としていたのが、選手たちが学園最後の文化祭に彼女も一緒に出ようということになり、その時の感動のラストシーンが蘇って来ます。
佐野さんは、短い左足と3本の指しかない先天性四肢欠損症で生まれ、子供の頃、自分でも泳いでみたいという気持ちに突き動かされ、練習を重ねて100mを泳げるようになったことや2時間かかっていた化粧が今では30分で出来るようになったり、今年の夏、結婚されて料理にも挑戦し、玉ねぎのみじん切りに2時間かかったとユーモアを交え笑いを誘い、工夫やアイデア次第で年齢に関係なく、チャレンジすることの大切さを強調されていた。
有美さんとお母さんの壮絶な厳しい現実との難題が、私も子供のころ嫌な思いをして来ただけに身につまされます。