先日話題になった(話題になったの?)YSRをレストアしている会社の人の作業を見てきました。で、そのYSRの持ち主ってのが例の不倫をした人で(笑)、「俺はこれからどーすりゃいいんだ?(笑)」となったので、その相談に乗ってきました。
で、そのレストア作業をしている会社の人が、以前ゼロヨンレースに夢中になっていたとのこと。その時の車が、まだ手元にあるっていうんで、見せてもらいました。
でた、ランサーRSエボリューションII。ゼロヨン仕様につき、フルチューンです。すげぇ、こんな間近でガチのチューニングカーを見るのは、イベント以外では初めてです。
ほとんど社外品が組まれているのでノーマルの面影はあんまりありませんが、GSRではなくRSエボリューションIIとのこと。
中に乗り込むと、何が何のメーターなんだか分からない追加メーターの嵐。エアコンはマニュアル、ドアトリムも成型ウレタンじゃなくてビニール張りの廉価トリムにパワーウインドウ無しなので、GSRではないのが分かります。ドアを開けた時のキー挿しブザー音が、スターワゴンと同じです(笑)。
純正のビニールレザーシートは撤去され、フルバケットシートを2脚装着、リアシートは撤去しロールバーを組んだ公認2シータとなっています。ただ、RSでも室内のニードルパンチカーペットは敷かれていました(吸音材は入ってないとのこと)。
リアを見てみると、GSRエボリューションVのリアバンパが付いてました。近くで見るとチリが合ってないところもありますが、案外違和感なく収まっています。フェンダーを広げて3ナンバーで公認を取っていたそうなので、エボVのサイドが膨らんだバンパもちょうど良い感じです。まだ仮組みで塗装されていませんが、将来的にはきちんとスコーティアホワイトで塗装して仕上げたいとのこと。
ナンバーを切って十数年経っているそうで、まずエンジンを掛けられるようにするのが大変だったそうです。現状、アイドリングは問題ないですが、社外品のエンジンコンピューターのセッティングがうまくいかないようで、まだまだ公道復帰には時間がかかるとのこと。チューニングカーは中古市場では値が付かないようで、「フルノーマルだったら、高く売れたんだけどな~(笑)」なんて話でした。まあ、売る気は無いみたいですけどね(笑)。
それにしても、帰りに自分のランサーに乗ったら、なんて普通な車なんだと思いましたね。ランサーという車1台で、営業車としてサラリーマンのアシになるかと思えば、ファミリーカーにもなって、ハードコアなスポーツカーにもなる。なんて汎用性の高い車だったのかと、正直驚きます。今はランサーという車は(日本国内では)無くなってしまいましたし、今後も今の三菱のダメっぷりを見ていれば復活することも絶対に無いと思いますが、こういう何色にでも染まる手頃なセダンがあったというのは、なにげに凄いことだったんじゃないかと思います。