MR2なんですが、このたび、オーディオの配線図を元に、配線の解析をすることに成功しました!
こんなあんばいで、うちのMR2はコネクタが切断され、オーディオ配線が直付けされています。困った話です。
AWのMR2は、少なくとも4スピーカーシステム装着車に関してはトヨタでは一般的な(今のトヨタ車のは知らない)10/6ピンコネクタが採用されていますが、こんなベタなコネクタ、簡単にアフターマーケット品の変換ハーネスを入手できるのに、なぜ切断してまでオーディオを交換せねばならなかったのか、強い憤りを禁じえませんでしたが、解析したら、なんとなく分かったかも…
実は、もうずいぶん前に、ここまで配線図の解析はできていました。しかし、この紙で言う⑨(「オートアンテナ(テープ)ピンク/アオ ※アムプ兼用??」と書いてある所)が全く理解できず、また、いわゆる市販の変換ハーネスでもこの部分はオミットされているので、この部分だけ何の配線なのだか、分かりませんでした。
では、なぜ今回、急展開で解析ができたかと言うと…
なんやねん。
運転席の下に、ウーハがあることが分かったのです。
カタログより抜粋。これです、これ。ディーラーオプソンです。これは前期型にも存在しており、前期型は、フロントスピーカと込みで3スピーカシステムと銘打っていました。
こちらもカタログ抜粋。後期型では、リアスピーカとセットOPで5スピーカシステムとなっています。
またもカタログ抜粋。この様々なカーステレオの中で、5スピーカシステムを装着できたのは、BのCD高級ステレオ(テクニクス)、Cの2DIN高級ステレオ(テクニクス)、Dのグライコ付きステレオ、Fのハイパワーステレオのようです。CD付きタイプは助手席下にアムプが付いてますが、うちのMR2はアムプは無かったので、CD付きではなかったようです。
ということで、何のオーディオシステムが付いていたのかは分かりませんでしたが、この車はもともと、5スピーカシステムを新車装着していた個体と判明しました。
ま、分解してもリアスピーカはありませんけどね(笑)。配線は、来ています。もしかすると、5スピーカシステムを選ばなくても、2スピーカシステムにウーハ単体で注文装備できたものなのかもしれませんね。いずれにしてもウーハシステムが死蔵されていたことが判明しました。
これが問題の配線図。
この部分だけ見れば、おおかた10/6ピンコネクタの配線は解析できます。しかし、左下のAMPの部分に注目。P-L(ピンク/アオ)と書いてあります。
このP-Lの線は、ウーハアンプというものに結線されています。ウーハアンプには、このP-L以外にも、常時電源のW-G、右前スピーカから分岐したR、左前スピーカから分岐したB-W、ホーンのアース線から分岐したW-Bが結線されています。
そして、オートアンテナの配線図を見ると、こちらもP-Lという配線が出力されています。
これが、分からなかったのです。なぜオートアンテナの配線が2系統あるのか…
今回、ウーハがシート下に死蔵されていることが判明して、この部分が遂に分かりました!
これ、要するに、ウーハを起動するのに必要な電源線です。現状、この部分は結線していないので、ウーハ本体に常時電源は来ていますが、オーディオの起動を認識する信号が送られないので、ウーハが起動することはありません。なので、アンテナ線を結線すればウーハは起動する…はずです、壊れていなければ。
MR2のオートアンテナはTバールーフ車にしか存在しませんので、手動アンテナのノーマルルーフ車にもこのウーハが装着できるよう、アンテナ線とウーハ出力線が2系統存在していたのでしょう。
【次回予告】
ぶつ切りハーネスというのも使っていてイヤなので、今回、この10/6ピンのメスコネクタを配線につなげ、変換ハーネス経由でオーディオを取り付けたいと思います。
問題の9番ピンのハーネスは、基本的に他の車で使うことが無いので8番ピンにショートしています。ただ、この部分はショートを解除しても変換ハーネス側が空になっているはずなので、使うことは無いですし、第一、社外品のオーディオからも出力されていません。アンテナ線を分岐させて結線する形になるでしょう。
メスコネクタは、ギボシでもいいんですが綺麗にまとめたいので、配線同士をハンダ付けし、熱収縮チューブで絶縁したいと思います。3月中に、やってしまいたいですね。
◯用意するもの
・熱収縮チューブ
・10/6ピン変換ハーネス
・分岐ハーネスを自作する