ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『わたしの まちがひだつた』と。

2017-06-29 06:14:28 | 日記
傲り でしょうか。
稚拙さ でしょうか。
東京都知事選の自民党候補を支援する集会で、
《防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたいと、このように思っているところだ》
との発言をなさった稲田朋美防衛相。

この方、多々 失言をしておりますが、「選挙戦」という戦いに臨んで所属党や、
自身への危機管理も、出来ないのでしょうか。
防衛と名の付く大臣ですのに、ちょっと お粗末かと。
失言で済まされるものでもなく、発言を撤回したからといって、
免罪となるわけでもないでしょう。

最も、稲田氏のリーダーたる安倍総理も、先の国会閉会後、自らの国会答弁について
反省の言葉を述べ、〈今後、真摯に説明する〉と記者会見で述べましたが、まだ説明を
受けてはいません。
あの言葉は、どこへ行ってしまったのでしょう。
捜索願を出しましょうか。
(でも 金田法務大臣の許では、〈えー、言葉の捜索と言われましても…………〉などと、
こちらが、頭を抱えることになりかねませんが)
《とりあえず、反省のポーズだけでも示しておく》
と、いう安倍総理の傲慢な自己防衛の一端に過ぎなかったのでしょうが、
無責任もいいところです。

これほど言いたいことを言い、「法」に悖ってしまうことすら平然と数を恃んでやってしまう
安倍政権に、一層の恐さを覚えています。

政治家(すべてではありませんが)と、詩人の言葉とでは重さも質も違いますが、
私の好きな詩人・八木重吉の詩を 二つ。

      『草に すわる』
        わたしの まちがひだつた
        わたしのまちがひだつた
        こうして 草にすわれば それがわかる

      『雲』から
        ………………………………
        ………………………………
        わたしでもなく
        わたしをうごかすものでもなく
        ふしぎなる両生のせかいの
        いちばんやはらかな (やわらかな) いちばんはじめの
        こころをどる (おどる) いずみから ものを云ひたい (いいたい)

そして、この『雲』の詩の始まりのフレーズは、
        もくもくと
        雲のように
        ふるえてゐたい
と。
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6 コメント

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気が重いです (kao)
2017-06-29 06:55:20
安倍政けんのこわさ・。
八木重吉さんすばらしい
詩人ですね・
意表をつかれました。
驚きです。この世には私のしらないt
美しいなにかがまだまだある。

それを思えば欝もすこし治る気がします・
反省する心 (A.S(たわごと的オピニオンの))
2017-06-29 07:28:01
おはようございます。
生を受けて育ち過ごしていくうちに、内なる反省をいくつも感じて過ごしていきます。思い起こせははずかしい限りの自分の生き様ですが、そこは反省の気持ちは忘れづにいます。
が、反省のポーズの言葉だけで終わってしまう政治家は決して心から反省はしてないのかなって感じます。
今日は良い日と感じるよう生活してと。
本当に (雀(から))
2017-06-29 10:10:45
どうしたら この 八木 重吉 さん みたいに 純粋に 清らかに なれるのだろう? なかば 嫉妬をこめて そう 思います
Unknown (ゴマメのばーば)
2017-06-29 20:52:21
 (kao)さま
こんばんは。
  「なにもかんがへないで
   ただひとすぢによく生きてごらん
   それがうたです」
との詩のフレーズもあります。
きっと、ナイーブで、砕けた魂の持ち主だけに、省みることで傷ついたり、かなしみも多く感じたのかもしれません。
(kao)さま、ゆっくり お休みください。



私も然りです。 (ゴマメのばーば)
2017-06-29 21:00:33
(A.S(たわごと的オピニオンの))さま。
こんばんは。
たしかに、個人的に言えば、忸怩たる思いに駆られて自己嫌悪に陥ったり、思い直して反省したりしながらの生を人は生きているのでしょう。
私も然りです。
でも、今の政治の在り方は、異常すぎると思っています。
蒸し暑い一日でした。
Unknown (ゴマメのばーば)
2017-06-29 21:05:50
 (雀(から))さま
純粋であるだけに、悩みも大きく深かった人生だったのではないでしょうか。
痛みに近い悲しみを感じさせられる詩もありますし。
詩人ではない私たち、そこそこに生きようかなぁ、などと。
おやすみなさい。

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