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なんだこれは! タローマン!

2023-03-15 22:52:21 | アート・文化
最近面白かったのは、タローマン。
タローマンといえば昨年NHKで放送され話題になった、岡本太郎の作品群をモチーフとした特撮ドラマ。とにかくでたらめな作りが楽しい。
「1972年に制作された幻の作品で、50周年を記念してNHKで再放送された」というていで、しれっと深夜に放送していた。もちろんその当時そんな作品はなかったわけなんだけど、まるで本当に当時作られたかのように工夫された画面作りや音楽は楽しいし、岡本太郎の名言をちりばめたでたらめな物語も良い。毎回最後に語られる、サカナクションの山口氏のインタビューがこの番組の狂気に拍車をかけていて素晴らしい。内容盛り沢山なのに一回たった5分でまとめるセンスとか本当に良い。ちなみにYoutubeだと本編のみ3分くらいでインタビューが見られないので、できるだけ再放送などインタビュー付きで見るのをお勧めしたい。気に入った方は完全版インタビューに特典映像もついているDVDを買うべき。ちなみに自分はBDで買いました。
さて、番組も素晴らしかったんだけど、お布施のつもりで買ったファンブックが本当に良い出来。
何がすごいって、最初から7割くらいまで、昔本当にあった番組のファンブックとして作られていて、その作り込みが半端ではない。当時の撮影風景から、グッズ、関連番組の紹介まで。うっかり信じてしまいそうな出来で、思わず笑みがこぼれて家族に気持ち悪がられる始末。
自分が生まれる少し前の番組という設定で、ちょうどそのころの空気感がよく再現されていて、なぜか非常に懐かしみを感じる。現在50歳前後で、当時子供だった人は読んだほうが良い。
とにかくタローマンは、イロモノ感が半端ないが、誠実な作品ではあるので、なるべく多くの人に見てほしいと思う。
岡本太郎は、晩年のテレビでおかしな言動をする人というイメージが強かったが、調べてみるとかなりの才人で、作品や言葉はいま見てもすごいと思う。
(そー)