ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

暑い日が続きますね Summertime Blues /Eddie Cochran

2023-07-29 12:39:58 | ロックンロール
Summertime Blues

日本では、「サマータイム・ブルース」と聴くと、洋楽を知らない人なら、渡辺美里の曲を思い出すでしょう。
でも、60年代、70年代の洋楽好きなら、もちろんザ・フーの代表曲です。
ザ・フーがステージ上で暴れる姿が目に浮かびますねー。
渡辺美里の曲のタイトルは過去の名曲から引用させてもらったのでしょうね。映画の「サマータイムマシン・ブルース」も引用している感じがします。

このザ・フーの代表曲は実はカヴァーで、オリジナルのシンガーは1960年に21才という若さで交通事故によりこの世を去ったアメリカ人、エディ・コクランです。曲はエディとジェリー・ケープハートの共作。

「サマータイム・ブルース」はエディの最大のヒット曲です。全米8位まで行きました。
発売当初はシングルのB面だったというからわからないものです。ちなみにA面は「ラブ・アゲイン」というバラード曲。どうもラジオのDJがB面の方を気に入ったようですね。

また、エディはギターの演奏者としても注目を浴びていたようで、イギリスではその演奏力に聴衆が驚いたようです。レイ・チャールズのこの曲「What'd I Say」を演奏すると、今まで知られていなかったこの曲がイギリスで知れ渡ったとのことです。

What'd I Say (Saturday Club: 12th March 1960) (Live)  

1960年という時代、彼はかなりのテクニシャンだったようですね。
そして、彼はこの年に逝去。あまりにも早すぎました。

夏と言えば、サマータイム・ブルース。そして、そのオリジナルはエディ・コクランということで、覚えておきましょう。
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カンタベリー・ロック特集22 Another Fine Tune You've Got Me Into / Gilgamesh

2023-07-20 11:51:11 | カンタベリー・ロック
1978年、Alan Gowen(key)を主体としたバンド、ギルガメッシュはギターのPhil Lee はそのままで、リズム隊をヒュー・ホッパー(b)、トレヴァー・レギンス(d)に変更してセカンド・アルバム「Another Fine Tune You've Got Me Into」を発表。
ファースト・アルバム同様、フュージョンとジャズ・ロックの間の微妙な位置を感じます。
今回は、最も聴きやすいと思われる1曲目だけを紹介したいと思います。紹介するのは1曲目の「Darker Brighter」。
ハット・フィールド&ザ・ノースに似ていると言えば似ているけど、スマートに仕上がったジャズ・ロックです。プログレだけど、ジャズ寄りという感じがします。フィル・リーのギターはジャジー。


このあと、このバンドはNational Helthに発展するんだけど、2枚の作品でやりたことは全部やったという感じなんでしょうね。

Gilgamesh - Darker Brighter  




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80年代ポップ・ハード・ロックの声  Never Too Late / Jimi Jamison

2023-07-19 14:46:38 | メロディアスハード
Jimi Jamisonが2014年8月に亡くなってから、早くも9年ほどたちます。
80年代、ジャーニーのスティーブ・ペリーと並ぶほどのポップ・ハード・ロックのシンガーだった彼が「Survivor」というバンドで残した作品は見事でした。
特に映画「ロッキー4」に採用されたシングル曲「バーニング・ハート」、
アルバム「Vital Signs 」「When Seconds Count」は質が高く、ジャーニーの全盛期の作品と同じくらい優れたメロディアス・ロック 作品だったと思います。
この辺については、ブログ仲間の240さんが紹介しているので、参照してください。
Survivor「Vital Signs」(1984) : 音楽の杜 (exblog.jp) 
Survivor「When Seconds Count」(1986)|音楽の杜 (note.com) 



ところが、1990年代以降、ジミ・ジェイミソンは80年代の「Survivor」で歌ったような名曲と出会わなくなります。
いろいろ作品を出すのですが、なぜかあの時の輝きがないのですね。
曲の作り手に恵まれなかったのかな?

でも、晩年、少しだけ輝きを取り戻したので、ご紹介したいと思います。
まずはこの1曲「Never Too Late」。2012年の作品です。
メロディアス・ロックが大好きな社長が展開するイタリアのフロンティア・レコードがスウェーデンのメロディアス・ハードロックの鬼才、エクリプスのエリック・マーテンスンと組ませたアルバムを作らせました。
そのアルバムタイトル曲がこれ。
何となく、全盛期のサバイバーの雰囲気がありませんか?
目の前が明るくなるような広がるような曲の展開。
最後の最後に輝きを取り戻したわけです。
本人もファンも、このアルバムが最後のソロ作品になるとは思いませんでした。切なくなります。

Jimi Jamison - “Never Too Late” (Official Music Video)





そして、もう2曲。何とあのTOTOの初代ヴォーカル、ボビー・キンボールとのツイン・ヴォーカルユニット「Kimball Jamison」。上記ソロ作品の1年ほど前の作品です。
これも素晴らしい。メロディアス・ロックはこうでなくっちゃと思います。

Kimball Jamison - Worth Fighting For


次の曲、ちょっとセンチメンタルな感じですが、二人のヴォーカルの魅力が違った形で発揮されています。
やっぱり二人ともスーパー・ヴォーカリストですね。
でも、いかにスーパー・ヴォーカリストでも、いい曲と出会わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。この2曲は二人にとって良い出会いでしたね。

Kimball Jamison - Can't Wait For Love (Official)
コメント (4)
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21世紀になってもこの歌声 The Pacific Flow To Abbey Road / Randy Edelman

2023-07-17 10:53:07 | シンガーソングライター
If I Could Do That

昨日の続きになります。

エリック・カズもそうだが、突然時を超えて作品を出すから油断ならない。
前回取り上げた1970年代のシンガーソングライター、ランディ・エデルマンは2011年に20年ぶりくらいで新作を出した。64才の時である。
ちなみに、現在彼は76才だ。
まあ、若い時の作品と比べると、ちょっとポップ度が後退しているが、深みのある作品となっている。1曲目の「If I Could Do That」はまさに、お帰りと言いたくなるような作品。


「Don't Forsake Me Now」はイントロのピアノでやられてしまう。美しい。まさにピアノマンで、映画音楽作曲家だ。
Don't Forsake Me Now  


「Walkin' On The Streets Of London」
この曲はAOR色が濃いお洒落なナンバー。管楽器がアダルトな雰囲気を作ってくる。ロンドンの風景を浮かべながら聴きたい。
Randy Edelman "Walkin' On The Streets Of London"



「The Price 」はまさにピアノマンの彼らしい曲。弾き語りで聴かせる彼の説得力のある声は60代とは思えないほど若々しい。
The Price



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心が洗われる声とメロディ!70年代の素晴らしきシンガーソングライター! Randy Edelman

2023-07-16 14:43:33 | シンガーソングライター
暑い季節が続きます。
いかがお過ごしでしょうか?
暑い夏に負けずにがんばりましょう。


さて、70年代に活躍したアメリカのシンガー・ソング・ライターって星の数ほどいると思うのですが、大成功しなかった人でも、素晴らしい方がけっこういるはずなのです。
その中の代表格がこの人、ランディ・エデルマン!
日本のウイキペディアでは、主に有名な映画音楽作曲家として紹介していますが(有名な映画を多数手がけています)、実はこの人シンガーとしても、ピアノ・マンとしてもレベルが高い。
ビリー・ジョエルとかエルトン・ジョンとかが好きな人だったら、「おーっ!これは好みだ!」と目を輝かせるのではないでしょうか?
AOR好きの方にも知っててほしいなあ。
映画音楽、テレビドラマ音楽づくりが本職っぽくなっていますが、けっこうアルバムをリリースしています。
何曲か紹介しましょう。
YouTubeで、いっぱい曲を聴くことができます。いい時代になりました。

まずは1974年のアルバム「Prime Cuts」から「Bluebird」。
まさに1974年の時代にピッタリの音楽です。
ゆったりとした時間を感じさせる曲の流れが素晴らしい。
女性コーラスがはいったサビの部分がアメリカン。
Randy Edelman / Bluebird


次に1975年のアルバム「Farewell airbanks」から「Weekend In New England」。1976年にバリー・マニロウがカヴァーしてヒットさせている曲です。バリーのヴァージョンの方がお洒落でゴージャスな感じがしますが、
シンプルなオリジナルも悪くはありません。聴き比べも面白いですよ。

「1st RECORDING OF: Weekend In New England - Randy Edelman (1975)


1977年の「If Love Is Real」からはアルバム・タイトル・ソングを紹介します。正統派バラードで、実に美しい。
さすがに映画音楽作曲家になっただけあって、スケールの大きさを感じます。
Randy Edelman - If Love Is Real


1979年の「You’re The One」からは「You」です。
これって、日本人が大好きなタイプの曲だと思うんですよね。
甘いメロディがあふれ出るバラードです。
テレビCMとかでタイアップすれば、今でもヒットしそうです。
実に素晴らしい声とメロディです。
Randy Edelman - You

最後に1987年の「Up Town Up Tempo Woman」からアルバム・タイトル曲です。ビリー・ジョエルの「Uptown Girl」を思い起こしてしまいますが、全く違うタイプの曲です。
こうして演奏しているシーンを見てしまうと、なぜヒットしなかったのだろうと思わざるを得ません。少なくとも日本人受けしそうなピアノ・マンであることは間違いなさそうなんですよね。
まあ、映画音楽作曲家として成功したんだから、いいんでしょうけど。

Randy Edelman - Up Town Up Tempo Woman


いかがでしたでしょうか?
真夏のうだるような天気の中で、ちょっとした清涼飲料のような爽やかなメロディと声、そして、ピアノに何かを感じとっていただけたら幸いです。
コメント (2)
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