ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

80年代初めの空気を運んでくる爽やかな疾風!PARACHUTE - Hercules

2021-01-29 23:11:47 | fusion

PARACHUTE - Hercules

このバンドはデビューして間もないころ、ライブを偶然見たんですよ。おおっ!と驚いた記憶があります。

今剛さんのロングヘアが印象的でした。

松原正樹さんのギターの音は本当に気持ちよくて、ずっと頭に残ってます。2016年に61才でお亡くなりになるとは!本当に残念です。

さて、「パラシュート」について基本的なことを説明すると、1979年に、ここ日本において、TOTOやエアプレイのように、一流スタジオ・ミュージシャンが集まって結成されました。ファースト・アルバムのメンバーは林立夫、斎藤ノブ、マイク・ダン、松原正樹、今剛、安藤芳彦、小林泉美です。その後、小林泉美は脱退し、井上鑑が参加しています。

「パラシュート」の意味は落下傘ではなく、パラレルにシュートを打つという意味だとか。知りませんでした。

彼らは、1980年前後のJポップ(当時は歌謡曲、ニューミュージック、フォークとか言われてました。)のレコード制作にめちゃめちゃ関わっています。

有名なのは、あの松田聖子のバッキングの演奏です。勢いのあるハードロック調の「青い珊瑚礁」「チェリーブロッサム」とかは、まさにパラシュートそのものと言えるでしょう。

この辺はブロ友の240さんが詳しいので、紹介いたします。松田聖子 「SQUALL」 (1980) : 音楽の杜 (exblog.jp)

 

この2曲も好きですねー。やはりギターが心地良い!リゾート感たっぷりです。角松敏生氏のインストアルバムに通じますね。

PARACHUTE - Monster Mash

AGATHA / PARACHUTE

 

パラシュートの魅力は、フュージョンでありながら、あくまでポップで明るく爽快であること。

カラッとした明るい松原正樹氏のギターの音が実に素晴らしい。

当時の歌謡曲やニューミュージックは松原正樹氏や今剛氏がいて成り立っていたなーってつくづく思います。

 

松原正樹メドレーもお聴きください。50代~60代前半のおじさんは涙を流してしまうヒット曲のオンパレードです。

松原 正樹メドレー

 

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やっぱり神だ!マイケル・シェンカー特集③ 神、降臨!

2021-01-24 17:24:05 | ギタリスト

MICHAEL SCHENKER [ INTO THE ARENA ] [III] LIVE 1981.

今回はマイケル・シェンカー全盛期について語ろうと思います。

誰が何と言おうとも、マイケル・シェンカーが最も光り輝いた時期が、1980年あたりから1984年ごろまでなんですよね。

1970年代のUFO時代、「ロック・ボトム」、「ライツ・アウト」というスリリングな名曲で、ハード・ロック少年を興奮させた彼ですが、如何せんUFOというバンドはミディアム・テンポのポップなメロディを大事にするバンドです。マイケル・シェンカーのギター・ヒーローとしての資質は抑えられていました。その潜在能力の高さについてはみんながわかっていましたが、UFOではその才能を十分に発揮できなかったというのが本当のところ。

だから、満を持して自らの名前を冠したバンド「マイケル・シェンカー・グループ」のデビュー作が1980年に出た時は多くのファンが、「ついにやったか!」という衝撃に包まれました。やってくれるだろうという期待に、まさに応えた作品だったのです。

やはり、この曲「 INTO THE ARENA 」は、最も魅力的な曲です。ハード・ロックの分野において、歌のない「インストゥルメンタル」の曲で、こんなに魅力的な曲はありません。月並みな言葉になりますが、かっこいいのです。ものすごく!! その音に、いろんな喜怒哀楽が込められているようなすごいギター・プレイです。テクニックでは、彼よりうまいギタリストは星の数ほどありますが、こんなにドラマティックな展開をする曲を作れるギタリストは外にいません。抑え気味の感情が、一挙に花開くように爆発するようなところがあります。

ちなみ、このライブではコージー・パウエルがドラムを叩いています。スタジオ盤ではあのサイモン・フィリップスが叩いているので、比較すると面白いかもしれません。

 

MICHAEL SCHENKER [ LOOKING FOR LOVE ] AUDIO-TRACK.

2作目は、コージー・パウエルが正式なメンバーとなっていて、ツインバスドラムのドカドカ音が楽しめます(笑)。

この曲はメロディがいいですね。間奏のソロにおけるマイケルのギターはまるで歌を歌っているようです。起承転結がきちんとあるソロで、クセになります。センスの塊のようなプレイで、聞き惚れますね。

 

Assault Attack (2009 Remaster)

3作目はヴォーカルにグラハム・ボネットが加入して、音圧がすごい!この曲はテーマ・リフが強烈。

途中の、静かになってミュートしたギターのリフにメロディアスなギターがはいり、そのあと暴力的なギターが押し寄せてくる展開といったら、凄い!ホントに天才だなって思います。やはり「神」としか言いようがない。この曲も名曲ですねー。

 

Captain Nemo (2009 Remaster)

4作目からはこの曲ですね。この曲もかっこいい!モントローズの曲で似たようなリフがありますが、そんなの関係ない!こちらはインストです。全体の印象は全く違います。やはり、メロディの展開は「神」としか言いようがない。さすが、ベートーヴェンを生んだ国の人です。クラシックの素養も感じさせます。

 

いかがでしょうか?全盛期から名曲4曲を選びました。他にも素晴らしい曲がありますが、きりがないので4曲としました。

この後、マイケルは名曲を作れなくなります。

最近10年ほどは毎年のようにアルバム作品を発表していますが、全盛期に匹敵するような素晴らしい曲は全くありません。リフもメロディもイマイチです。

でも、ライブでは元気に過去の曲を弾いているし、スタジオ作品の新作においても、ギター・ソロで一瞬の輝きを示すことがあるので、多くのファンは彼を声援し続けます。

マイケル・シェンカー特集は、あと1回。66才になった彼の近況のプレイを取り上げたいと思います。

 

 

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エリック・カズ特集⑨やはり質の高いウエスト・コースト・サウンド! Craig Fuller /Eric Kaz

2021-01-17 16:53:21 | ウエスト・コースト・サウンド

Craig Fuller Eric Kaz Track 1 - Feel That Way Again

前々回でエリック・カズに関わるバンド「ザ・セクション」を取り上げた関係で、さらに関連する「アティチューズ」も取り上げようと思ったのですが、調べたらブログ仲間の240さんが詳細なレポートをなさってました。興味ある方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

Attitudes 「Good News」 (1977) : 音楽の杜 (exblog.jp) 2010.10.17の記事です。

さて、エリック・カズ特集を続けます。

ちょっとしたスーパー・バンド「アメリカン・フライヤー」が解散した後、エリック・カズとクレイグ・フラーはディオ・アルバムを一枚作り上げました。

これも、「アメリカン・フライヤー」同様素晴らしい作品です。ゲスト・ミュージシャンがすごくて、前述のザ・セクションのメンバー(ギターのダニー・コチマー除きです。)に加え、マイケル・マクドナルド、J.D.サウザー、レオ・セイヤー、ダン・ダグモアー、スティーブ・ルカサー、ローズマリー・バトラー、リア・カンケルといった名の知れた方々です。

インストを除く全9曲中、5曲がエリック・カズ作、2曲がクレイグ・フラー作、そして2曲が二人の共作です。

エリック・カズが歌っているのは少なくて2曲。「You Take Heart」「The Way Of A Woman」です。あとはクレイグ・フラーが歌っています。

正直言って、クレイグ・フラーの方が歌がうまい。特に高音が出るので、彼が前面に立つわけですね。でも、エリックの歌も味わい深く、そこはクセになります。

最初の曲は「Feel That Way Again」はクレイグ作で彼自身が歌っています。ザ・セクションのメンバーが活躍していますね。明るくて、いい感じのウエスト・コースト・サウンドだと思います。なんとなく、ジャクソン・ブラウンっぽい?ローズマリー・バトラーのコーラスもとても素敵です。

5曲目のこの曲はエリック作で、クレイグが歌っています。いい曲ですね。心に染み入るし、ワクワクする展開が待っています。この二人の相性っていいみたいですね。

Craig Fuller Eric Kaz Track 5 - 'Til You Come Back

 

6曲目のこの曲もエリック作でクレイグが歌っています。

Craig Fuller Eric Kaz Track 6 - Annabella

とっても素敵な曲です。メロディが本当にいい。エリックの才能に惚れこむ人がいっぱいいるわけです。

 

3曲目のこの曲はエリック作でエリックが自分で歌っています。やはりじんわり来る曲ですね。彼の朴訥で不器用にも感じる声は好きな人にはたまらないと思います。心に響く声なんですね。コーラスはリア・カンケル。何とラス・カンケルの奥様だったりします。夫婦で、参加してるんですね。

Craig Fuller/Eric Kaz - You Take a Heart

 

いかがでしたでしょうか?エリック・カズ特集は後2回を予定しています。

興味のある方は覗いてくださいね。

次回はマイケル・シェンカーの特集の続きです。「神降臨!」って感じですね。

 

 

 

 

 

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その命尽きるまで歌え!がんばれ。Ronnie Atkins (Pretty Maids) - "Real" (Official)

2021-01-16 16:17:09 | HARD ROCK

Ronnie Atkins (Pretty Maids) - "Real" (Official)

肺がんのステージ4というかなり厳しい状態の中で、この男、ロニー・アトキンスは初のソロ・アルバムを制作し、リリースにこぎつけようとしている。あと少しで発売される見込みだ。その精神力と歌うことについての情熱の深さに敬服する。ロニー、その命が尽きるまで歌ってほしい。

知らない人は知らないだろうが、日本のハード・ロック、ヘヴィ・メタルのファンにとって、プリティ・メイズというバンドは特別なバンドである。

デンマーク出身の彼らは1983年のデビュー以来、正統的なハード・ロックに真摯に向き合い、良質な作品を作り続けてきた。

クセのない、メロディを大事にするハード・ロックは多くのファンに愛されてきたのだ。

中心人物はヴォーカリストであるロニー・アトキンス。今回紹介する人物である。

まだ55才であり、まだまだ先があると思っていたら、肺がんのステージ4という衝撃的なニュースが昨年秋に飛び込んできた。

これは、もう彼の声は聴けないのか?と思っていたら、このソロアルバムの発表だ。

2019年、すい臓がんにより57才で死亡するその3カ月ほど前に、ソロ・アルバムを発表した元シャイのトニー・ミルズのことを思い出してしまった。ちょっと、つらい。

ロニーには病気に負けないで頑張ってほしいと思うし、奇跡が起こってほしいと祈るばかりであるが・・・。

デンマークが生んだ魅力的なロック・ヴォーカリスト、ロニーの声を味わってほしい。

そして、日本でもヒットしたこの曲も聴いてほしい。

ジョン・サイクスの名曲のカバーだ。見事に歌いきっている。

Pretty Maids - Please don't leave me

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The Section、70年代のウエスト・コースト・サウンドを支えた職人たち

2021-01-10 16:50:42 | クロスオーバー

クレイグ・フラーとエリック・カズのディオ・アルバムを取り上げようとしたら、ザ・セクションのダニー・コーチマー以外の3人が参加しているのを、確認。こりゃ、こっちも気になると言うことで、急きょ「ザ・セクション」を取り上げます。

この人たち、ジェイムス・テイラーのバック・バンド・メンバーとして、有名です。ジェイムス・テイラーだけでなく、キャロル・キング、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタット作品にも参加していて、まさに70年代ウエスト・コースト・サウンドの音作りに大きく貢献してた人達。

メンバーは、ダニー”クーチ”コーチマー(g)、クレイグ・ダーギ(key)、ラス・カンケル(ds)、リーランド・スクラー(b)の4人。彼らはジェイムス・テイラーのバック・バンドやいろいろなセッション・ワークをやる傍らでインスト・バンドを結成し、1stアルバムを発表します。

1972年のことです。当時23歳の、マイケル・ブレッカーがサックスで参加しています。

Doing the Meatball

この曲を聴くと、1972年とは思えないですね。まだあの「スタッフ」はデビューしてません。ちょっと時代を先取りしている感じがします。

当時はフュージョンという言葉はなくて、クロスオーバーと呼ばれてました。でも、ここまで陽気な感じの曲は当時は珍しかったのでは?

 

Bullet Train

こっちは、1973年の作品、セカンドアルバム「Foward Motion」から。1作目に比べると、ややシリアス&クールで、ジャズ・ロックと呼ばれることもあったクロスオーバー・サウンドのイメージに近いかも。それにしても、かっこいい演奏です。

 

The Section - Magnetic Lady

そして、4年後の1977年発表のラストアルバム「Fork It Over」からはこの曲、少し聞こえるヴォーカルはデヴィッド・クロスビーらしいです。この頃はこういう音楽は珍しくなくなってたかも。でも、先駆者としての貫禄がありますね。聴いてて気持ちいい。

The Section - Suckers on Parade [Intro]; L.A. Changes

途中から、ラリー・カールトンのいた時代のクルセイダーズと雰囲気が似てるようなところがあるなー。うーん、かっこいい!

70年代リアルタイムに生きてた私は、セッション・ミュージシャンの集合体についてはスタッフや、TOTOについては知ってましたが、このバンドは聴いてなかったというのが正直なところです。フュージョン好きなら、このアルバムはチェックしておきたいですね。

次回は、いよいよエリック・カズ特集に戻るか?たぶん、寄り道しそうです。

 

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