ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

STAND UNITED / FIREWIND 2024年3月

2024-04-06 13:59:18 | metal
FIREWIND - Salvation Day (2023) // Official Music Video // AFM Records

ギリシャ出身のギター・ヒーロー、ガスGが率いるパワー・メタル・バンドの作品も10作目となりました。
現在のメンバーはギターのガスG以外は
ヴォーカルがドイツ出身のハービー・ランガンズ
ベースがベトロス・クリスト(出身国不明)、
ドラムがベルギー出身のヨハン・”ジョー”ニューンツと国際色豊か。
このバンドには以前スリランカのヴォーカルもいましたね。

今年5月に来日も予定されています。この最新作を聴いて準備している人は多いと思われます。

ガス・Gの本名はコンスタンティノス”コスタス”カラミトロウディスという名前で、まるで、世界史に出て来るギリシャやローマの時代の人の名前のようですね。世界の人に知ってもらうために、短いニック・ネームにしたのでしょう。
ギリシャの中央マケドニア地方の出身だそうです。アレクサンダー大王を思い出します。

このバンドは1998年に結成され、ここ日本では安定した人気を誇ります。
典型的パワー・メタルで、古くはディープ・パープル、ブラック・サバスに始まり、ジューダス・プリーストあたりが今でもやっているストレートな印象をもつ正統派王道メタル(そう思っているのは日本人だけだと思います。アメリカあたりだと全く違う笑)ですが、個性があまり強くないところが特徴でしょうか?
ガスGのギターはソツがなく、十分うまいのですが、印象に残りにくいんですよね。例えば、スラッシュのギターなんか聴くと、その強烈なフレーズが頭に突き刺さってくる感じがあるんですが、彼にはそうしたものがないと言った感じです。
となると、作品の質で勝負となります。

そこで、この作品です。
見事に質の高い作品を作ってくれました。

まずご紹介した作品はアルバムのリーダー・トラックである「Salvation Day」。典型的なパワー・メタルなんですが、まず、イントロがいい。そして、メロディに起承転結があって、説得力がある。フックのあるアレンジが秀逸。バランスが取れた曲です。


次にご紹介するのは、私がこのアルバムのベスト・トラックだと思うこの曲「 Destiny is Calling 」です。サビの部分が気持ちい。
歌心あるメロディの展開や乗れるリフ、盛りだくさんのフック、そして何よりハービーの実に気持ちいい歌いっぷりが素晴らしい。

FIREWIND - Destiny is Calling (2023) // Official Music Video // AFM Records



もう1曲ご紹介します。「Chains」です。
ややスローな曲ですが、歌メロとヴォーカルが素晴らしい。そして乗れます。
LIVEの時には盛り上がり間違いなし。
ロニー・ジェイムズ・ディオが逝去してしばらくたちますが、こういう素晴らしいメタル・ヴォーカルを聴くと、後継者がいるなーと安心してしまいます。

Chains




器用貧乏といった感じのギター・ヒーロー、ガスGですが、レベルの高いヴォーカリストと組めば、彼がメタルに求める歌心が十分に表現されるんだと思った充実作・会心作の10作目でした。


コメント (2)
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