今朝、母に長期入所のことを伝えた。返事は「あぁ そうか」というものだった。
夕食を待つ間、再度同じことを伝えた。「しょうがないよな」と言う。
「嫌だ」という返事を恐れていたが、それはなかった。それが却って辛かった。
記憶を覚醒したいと思い、母の弟の話や、その双子の娘の話をした。
かすかに覚えているような返事をしたが、うろ覚えのようでもあった。
私の弟のことも話題にしたが、ピンとこない。
反応は鈍いが、「しょうがないよな」と言う返事をする母である。
どこまでわかっているのだろう。
どうせなら、まったくわからない方がいい。却って、そう思う
美人だった母が、よだれを垂らす姿は、受け容れるのが難しい。
それでも、つい怒鳴ってしまう私は、本当にあなたから生まれたのだろうか。
今日、長期入所を希望する施設に申請書を届けた。
最後に、退所後のことを聞く欄がある。
1在宅 2施設 3わからない 4未定 5その他 となっていた。
いずれにするか迷ったが、「3わからない」に丸をつけて提出した。