【映画がはねたら、都バスに乗って】

映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー)

「7月24日通りのクリスマス」:渋谷駅前バス停付近の会話

2006-11-05 | ★渋88系統(渋谷駅~新橋駅)

あー、ポルトガル料理でも食べたい気分だな。
ポルトガルのリスボンが出てきた「7月24日通りのクリスマス」を観たからでしょ。
図星だ。
渋谷ならこのお店ね。マヌエル・コジーニャ・ポルトゲーザ。ポルトガルの代表料理・バカリャオ(魚)の炭焼きグリルなんかどう。
お、いいねえ。「7月24日通りのクリスマス」を観て、ポルトガル料理に舌鼓を打つ。絵に描いたようなデート・コースだな。
「7月24日通りのクリスマス」が絵に描いたようなデート・ムービーだもんね。
適当におしゃれで、難しく考えさせるようなところは何にもなくて、観ている間は退屈しないし、笑わせてもくれるし、これ観終わったらどこ行こうって考える余裕も与えてくれるしな。
泣かせのない恋愛映画っていうのも久しぶりじゃない?
日本映画でロマンチック・コメディなんてたしかに久しぶりかもな。
しかも、主演が中谷美紀。
「嫌われ松子」とか「LOFT」とかとまったく違って、少女趣味の冴えない女を軽々と演じている。
最初はわざとらしくめがねをずらしてかけたり、髪の毛をボサボサにしたりして冴えない乙女を演じてるんだけど、中盤からは雑誌の真似をしただけでいきなり美女に変身。シンデレラも真っ青の学芸会ぶりには腰を抜かしたわ。
その中谷美紀が憧れる王子様は、大沢たかお。この二人なら大人の恋愛映画もじゅうぶん成立するはずなのに、学芸会のカップルに徹してエラい。
冴えないっていえば、上野樹里も冴えない女の子役で出演しているんだけど、年齢的にいえば、彼女が演じるくらいの役を中谷美紀が演じているんだから見ものよね。
長崎の町をポルトガルのリスボンと夢想して歩くなんて、いい年した女には普通できないよな。
できない、できない。いい女の私にはできない。
いや、”いい年した”って、言ったんだけど・・・。
ストップ!それ以上言ったら絶交よ。
でも、長崎っていやあ、日本を代表する観光地なのに、リスボンの明るい町並みと比較されると、冴えない港町って感じで、ちょっと複雑な気持ちだよなあ。
長崎を魅力的に描いちゃあ、夢見ることの意味がなくなっちゃうんでしょ。でも、長崎市も電車くらい、もうちょっとカラフルにしてもいいのにね。
都バスみたいにな。
あれは広告でカラフルになってるだけよ。
だけど、本来はいったい何歳くらいのカップルが観る映画なんだ?
Young & Very Young at Heart?
よく考えたら本格的なポルトガル料理を食べに行くほどの映画じゃないかもな。
長崎とリスボンをチャンポンにしたような映画だからね。
ああ、長崎チャンポンにでもしとくか?


ブログランキング参加中。よろしければクリックを。


ふたりが乗ったのは、都バス<渋88系統>
渋谷駅前⇒渋谷二丁目⇒青山学院前⇒南青山五丁目⇒南青山六丁目⇒南青山七丁目⇒西麻布⇒六本木六丁目⇒六本木駅前⇒六本木五丁目⇒麻布台⇒東京タワー入口⇒神谷町駅前⇒虎ノ門三丁目⇒虎ノ門二丁目⇒虎ノ門⇒西新橋一丁目⇒新橋駅北口⇒新橋駅前





最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (michi)
2006-11-05 14:02:55
TBありがとうございました。
アメブロで「★試写会中毒★」を書いてますmichiと申します。
只今、gooサンへ一切のTBができなくなってしまい、
更に、URLを載せてもエラーとなってしまうため(コメント覧へのURL表示もエラーになってしまいます 泣)、URLナシでこちらへコメントさせていただきました。
申し訳ありません。。。。

本作品、まさに少女漫画の世界でしたね!
私も漫画の世界に夢中になった時期があったので(笑)
サユリのような気持がわからなくもないんですが、
この年になって冷静に見てみると、
おかしいくらい現実離れした世界ですね 笑
そう思いながらも、昔読んだ漫画を読み返したくなりました。

お2人の会話を読んだら、長崎ちゃんぽんが食べたくなってしまいました。。。。
返信する
コメントありがとうございます。 (ジョー)
2006-11-05 16:23:42
■michiさんへ
TBが不調でコメントをいただけるなんて、むしろ嬉しいです。
そういえば、長崎まで行ってなぜかリンガーハットのちゃんぽんを食べた記憶があります。味は、リンガーハットでした。あたりまえですが。
返信する
トラックバックをいただきました。ありがとうございます。 (冨田弘嗣)
2006-11-30 04:03:32
 はじめまして。ブログのタイトル、素敵ですね。「映画館がはねる」と書いて「こやがはねる」と読める人はもう少ないのではないかと思います。こやがはねて・・・という言葉は懐かしく大好きです。また、ブログも他にはない抜群のセンスで私を楽しませてくれました。都バスに乗ってお喋りを楽しむなんて・・・それだけで映画のひとコマみたいで、頭に浮かべてみると思わず顔がほころんでしまいます。人生の楽しみ方を知っていらっしゃる。どこをとっても、素敵です。読ませてもらい、ありがとうございました。これからも宜しくお願い致します。  冨田弘嗣
返信する
コメントありがとうございます。 (ジョー)
2006-11-30 21:25:22
■富田弘嗣さんへ
褒めていただき恐縮です。
これからもどんどん遊びにきてください。
返信する

コメントを投稿