
北京郊外の「世界公園」という世界の名所がミニチュア化してそろえられたテーマパークで働く人々の話です。
色にあふれた華やかなステージとにぎやかな楽屋裏。対照的にテーマパークという割には、がらんとした空気。北京独特のくすんだ空。
映像づくりに事欠かくことがない設定だか、それを振り回すことなく、何気に映像が上手い。
印象的だったのは、ビル建設現場で薄紫色の空を重く飛行機が横切っていくシーン。
そして最後の、友人の部屋にタオと彼氏がじっといるシーン。左からキティーちゃんの横顔、画面を縦に波打つ照明、半分明るいタオの顔、右に暗がりの彼の横顔・・・ずーっと見ていたくなる。
まさか一酸化炭素中毒になるとは思わなかったけど、最後の何気ないセリフも希望が広がりますね。
様々な人間模様が淡々と繰り広げられ、まさにそれは、「北京を出ずに世界が見られる」という「世界公園」のキャッチコピーがぴったり。
初めはちょっと眠気を催したりしたけど、観ているうちにどんどん感情を共有し始める。携帯電話のアニメシーンがさらに気持ちを盛り上げ、バックに流れる音楽がまた期待感をさそう。
ジャ・ジャンクーという中国の監督、これから注目ですね。
あらすじ
★★★★
色にあふれた華やかなステージとにぎやかな楽屋裏。対照的にテーマパークという割には、がらんとした空気。北京独特のくすんだ空。
映像づくりに事欠かくことがない設定だか、それを振り回すことなく、何気に映像が上手い。
印象的だったのは、ビル建設現場で薄紫色の空を重く飛行機が横切っていくシーン。
そして最後の、友人の部屋にタオと彼氏がじっといるシーン。左からキティーちゃんの横顔、画面を縦に波打つ照明、半分明るいタオの顔、右に暗がりの彼の横顔・・・ずーっと見ていたくなる。
まさか一酸化炭素中毒になるとは思わなかったけど、最後の何気ないセリフも希望が広がりますね。
様々な人間模様が淡々と繰り広げられ、まさにそれは、「北京を出ずに世界が見られる」という「世界公園」のキャッチコピーがぴったり。
初めはちょっと眠気を催したりしたけど、観ているうちにどんどん感情を共有し始める。携帯電話のアニメシーンがさらに気持ちを盛り上げ、バックに流れる音楽がまた期待感をさそう。
ジャ・ジャンクーという中国の監督、これから注目ですね。
あらすじ
★★★★
コメント&TB失礼します。
ジャ・ジャンクーの作品は映像が素晴らしいですね。
もし別の人が演出したら美しくないであろう風景も、
芸術にまで昇華させてしまっているような気すらします。
でも監督の名前は覚えておきますね。
こちらでは秋に「アジア映画祭」というのが毎年秋に開催されていてアジア映画に触れる機会があるのです。
今年はイランの映画(題名忘れてしまいました・・・)を観たのですが、その国の風習とか文化の違いを知れたり、でもどこの国でも共通する人の感情に触れられたり、いい刺激になりました。
私は、ジャ・ジャンクーの映画はおそらく始めてだと思いますが、映像も音楽も味があっていいですね。
「私の知ってる人の中に、飛行機に乗るような人はいない」というタオの粋なセリフの後に、飛行機内にあのロシア女性、もううまさに泣きそうになりました。またよろしく。
>spaさん
どうも、お久しぶりです。コメントありがとう。
最近アジア映画は注目ですね。イラン映画も大好きです。
ちょっと昔になりますが、「太陽はぼくの瞳」「運動靴と赤い金魚」なんていう素敵な映画がありました。
トラックバック&コメントありがとうございました。
私もラストの展開には多少ビックリしましたが、結構共感できる部分が多くて、なんだか観たあとはシンミリしちゃいましたね。
映像もキレイだったし、早くジャ・ジャンクー監督の次回作観たいですねー。
中国の監督、すごい感性の持ち主だと思います。
日本人の作る映画は小さくまとまりすぎることが多いかもしれませんね。
ところでミニシアター系は、電車に乗って見に行くのが大変で、DVDで観ようと思っているうちに忘れてしまうことも・・・
こういう映画がもっとあちこちで上映されるといいと思っています。