幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

ピンチをチャンスに 視点を変えると有意義な出来事に(ロゴセラピー)

2014-05-26 00:17:18 | ブログ

生きていると予定通り行かないことや思いもかけないことが起きます。

ヴィクトル・フランクル(「夜と霧」の著者)は人には、どうするかとの選択の自由があると言っています。

フランクルの弟子 ルーカスのゼミナールの資料より

(「教育のロゴセラピー5」勝田茅生著)

 

ある遠足の出来事

この遠足の目的地は、湖のある素晴らしいところでした。生徒たちはそのあたりをハイキングして歩き、最後に、今は博物館になっている昔の大きな砦を見学しました。

ところが帰り道に思ったより時間がかかったので、電車の駅に行くバスに乗り損ねてしまいました。次のバスは2時間経なければ来ません。それでは予定の電車に乗ることができなくなります。それで生徒たちは駅まで数キロ歩くことを余儀なくされました。状況は最悪でした。生徒たちはとても疲れていたうえに、その道は車が頻繁に通る車道だったからです。おそらくここで誰もがこの遠足は最低のイベントになったのだろうと考えるでしょう。


ところが実際にはその反対でした。というのは、付き添っていた先生が機転を働かせて、とてもよいことを思いついたからです。先生は子どもたちに、この時間を有効に使うためにグループでできるとても愉快な遊びはないか皆で考えてみようと提案したのです。そしてクラスを4つのグループに分けて、どのグループが一番独創的なアイディアをひねり出すかを出すことができるかを競い、それを帰りの電車の中で発表しあうことになりました。先生は「人間が苦境に陥った時には普段よりずっとよいアイディアを思いつくものだ」ということを強調しました。

この提案は大成功でした。1番目のグループは、いろいろな色をした葉っぱを集めました。できるだけたくさんの種類を集め、これを押し葉にして遠足の思い出にクラスの壁に飾ろうというのです。2番目のグループは、その日に見学した砦の中にあったもので、思い出せる限りの詳しいリストを作りました。3番目のグループは車道を通る車のタイプを記録し、どの会社の車が一番たくさん通過したかという統計を作りだしました。4番目のグループは、自分たちで輪唱の歌を作りました。歌詞も曲も自分たちで作って、歩きながらこれを歌って練習しました。帰りの電車の中でこの4番目のグループが優勝しました。

この先生は、生徒たちがこの状況で何かの「意味の可能性」を見つけることができるように、その感受性を鋭くすることを教えたのでした。そしてそれだけでなく、私たちの人生のどんな状況でも、ほこりっぽい車道の脇を疲れた足を引きずって歩くような厳しい状況でも、必ず何かの意味が見つかるということを体験させたのでした。生徒が最後の何キロかを文句を言いながらいやいや歩くだけだったとしたら、この遠足はこんなに楽しいものにならなかったでしょう。


感想;

生きていると、思いがけないことが起きることがあります。そのことのために自分が目指していた人生の夢を断たれることがあります。新たな自分ができることがあるのか見えません。

ヴィクトル・フランクル(「夜と霧」の著者)は、人生の中ではいつもでも、どんなに辛い状況でも必ず何らかの意味を見つけることができる」と言っています。