「末ながく、お幸せに」 あさのあつこ 小学館 2017.9.3
結婚式のスピーチや、それぞれの想いを綴る。
相手に幸せにしてもらうのではなく、
相手を幸せにするのではなく、
自分の幸せを自分で作り上げる。
それができる者同士が結び会うこと。
それが結婚というものだろう。
従兄は祖父の言葉を思い出す。
「なあ、死んだときに誰か一人でも本気で泣いてくれる者がおったなら、そりゃあ、ええ人生じゃったてことやで」
新婦が、自分を棄てた母に言う。
「あたし、生まれてきてよかった」
「花あかりともして」 服部千春 出版ワークス 2017.7.20
わたしの名前は「花」
無類の花好きのおばあちゃんが、
名前をつけたそうだ。
そのおばあちゃんが入院し、
わたしは、不思議な夢をみた。
心の栄養を育てたらいけない時代、
花を育てたらいけない時代……
おばあちゃんが子どものころは、
そんな時代だったのだ。