ソフトバンク・ホークスのモイネロ選手もキューバ出身である。

【モイネロ選手】
すでに紹介したゲレーロ選手もキューバ出身である。

【ゲレーロ選手】
モイネロ選手の同僚のデスパイネ選手もキューバ出身である。
【デスパイネ選手】
日本初のキューバ人プロ野球選手は阪急ブレーブスのロベルト・バルボン(Roberto Barbon)である。ウィキペディアによると、Barbon とつづられているが、Barbón ではなかろうか。barbón という普通名詞は「顎ひげ《barba 英 barb》を生やした男;老練者、雄ヤギ、《カトリックの》カルトジオ会の助修道士」という意味がある。ご先祖様に顎ひげを生やした男か助修道士がいたのかもしれない。
平成30年1月15日から1週間の予定で、産経新聞にバルボン氏のインタビューが掲載されているので、興味のある方はごらんいただきたい。

【バルボン選手】
読売ジャイアンツでプレーしていたアンダーソン(Leslie Anderson Stephes)選手もキューバ人である。

【アンダーソン選手】
さらに、シアトル・マリナーズでイチロー選手の同僚で、オリックス・バッファローズでもプレーしたユニエスキー・ベタンコート・ペレス(Yuniesky Betancourt Pérez)もキューバ出身である。

【ベタンコート選手】
このほかにもグリエル選手もいたし、まだ他にもいるかもしれないが、これくらいにしておく。
ゲレーロ選手を除き、みんな黒人である。
キューバは黒人が多いのかと思ったが、実はそうでもないらしい。
ウィキペディア「キューバ」には次のように記されている。
キューバは16世紀中にスペイン人の苛政によってインディオが絶滅したために、現在は白人系市民と黒人系市民、及び少数のアジア系移民で成り立っている。住民の人種構成は、ムラートが37%、欧州系白人が51%(主にスペイン系)、黒人が11%、中国系が1%であると推定され、他にもメスティーソ、レバノン人がおり、中国人やレバノン人、東インド諸島の植民者のコミュニティがある。キューバ政府は、「人種別の統計は、人種差別につながる」ことを理由に、人種別の統計を取っていない。ただし、推計値では徐々に混血が増加する趨勢となっている。
(注:ムラートというのは、白人と黒人の混血で、メスティーソは白人と先住民の混血)
キューバの人口は白人が半分以上で、黒人は11%の少数派なのである。キューバのミュージシャンも黒人が多いというイメージがあるが、一方、政治家はカストロをはじめ、白人が多いようである。
さて、読売ジャイアンツにいたアンダーソン選手は名前だけみると、中南米出身には見えない。べタンコート選手は母の父姓のペレスだけはスペイン語名前だが、個人名はロシア人っぽいし、ベタンコートという姓もスペイン語っぽくない。
Betancourt という姓は、「ベタンクール」とも発音される。コスタリカにも「ベタンクール」さんがいると、女房殿は言っていた。コロンビアの政治家にもいるようである。
念のために、ウィキペディア「ベタンクール」に当たってみた。ポルトガル語・スペイン語の姓だが、これが英語読みされると「ベタンコート」になったとのことである。キューバの野球選手はアメリカや日本では「ベタンコート」と呼ばれているが、本国キューバでは「ベタンクール」なのだろうか。
フランスには Béthencourt, Bettencourt という姓もある。フランス北部、ベルギーとの国境近くには Béthencourt という町もあり、ここが Béthencourt 姓の発祥地で、ここの出身者がスペインやポルトガルへ移住し、さらには新大陸へと広がっていったのだろうか。
デスパイネ(Despaigne)という姓もスペイン語らしくない。むしろ、フランス語っぽい。
キューバはスペイン植民地だったが、フランス領サン・ドマングがハイチとして独立したとき、フランス人農園主がキューバに逃れてきた歴史もある。また、スペインからの独立後はアメリカ資本資本に牛耳られたが、そのときにアメリカ人も移住してきたことだろう(ウィキペディア「キューバ」参照)。
そういう経緯で、キューバには英語名やフランス語名の人が結構いるのではないかと推察される。
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【モイネロ選手】
すでに紹介したゲレーロ選手もキューバ出身である。

【ゲレーロ選手】
モイネロ選手の同僚のデスパイネ選手もキューバ出身である。

【デスパイネ選手】
日本初のキューバ人プロ野球選手は阪急ブレーブスのロベルト・バルボン(Roberto Barbon)である。ウィキペディアによると、Barbon とつづられているが、Barbón ではなかろうか。barbón という普通名詞は「顎ひげ《barba 英 barb》を生やした男;老練者、雄ヤギ、《カトリックの》カルトジオ会の助修道士」という意味がある。ご先祖様に顎ひげを生やした男か助修道士がいたのかもしれない。
平成30年1月15日から1週間の予定で、産経新聞にバルボン氏のインタビューが掲載されているので、興味のある方はごらんいただきたい。

【バルボン選手】
読売ジャイアンツでプレーしていたアンダーソン(Leslie Anderson Stephes)選手もキューバ人である。

【アンダーソン選手】
さらに、シアトル・マリナーズでイチロー選手の同僚で、オリックス・バッファローズでもプレーしたユニエスキー・ベタンコート・ペレス(Yuniesky Betancourt Pérez)もキューバ出身である。

【ベタンコート選手】
このほかにもグリエル選手もいたし、まだ他にもいるかもしれないが、これくらいにしておく。
ゲレーロ選手を除き、みんな黒人である。
キューバは黒人が多いのかと思ったが、実はそうでもないらしい。
ウィキペディア「キューバ」には次のように記されている。
キューバは16世紀中にスペイン人の苛政によってインディオが絶滅したために、現在は白人系市民と黒人系市民、及び少数のアジア系移民で成り立っている。住民の人種構成は、ムラートが37%、欧州系白人が51%(主にスペイン系)、黒人が11%、中国系が1%であると推定され、他にもメスティーソ、レバノン人がおり、中国人やレバノン人、東インド諸島の植民者のコミュニティがある。キューバ政府は、「人種別の統計は、人種差別につながる」ことを理由に、人種別の統計を取っていない。ただし、推計値では徐々に混血が増加する趨勢となっている。
(注:ムラートというのは、白人と黒人の混血で、メスティーソは白人と先住民の混血)
キューバの人口は白人が半分以上で、黒人は11%の少数派なのである。キューバのミュージシャンも黒人が多いというイメージがあるが、一方、政治家はカストロをはじめ、白人が多いようである。
さて、読売ジャイアンツにいたアンダーソン選手は名前だけみると、中南米出身には見えない。べタンコート選手は母の父姓のペレスだけはスペイン語名前だが、個人名はロシア人っぽいし、ベタンコートという姓もスペイン語っぽくない。
Betancourt という姓は、「ベタンクール」とも発音される。コスタリカにも「ベタンクール」さんがいると、女房殿は言っていた。コロンビアの政治家にもいるようである。
念のために、ウィキペディア「ベタンクール」に当たってみた。ポルトガル語・スペイン語の姓だが、これが英語読みされると「ベタンコート」になったとのことである。キューバの野球選手はアメリカや日本では「ベタンコート」と呼ばれているが、本国キューバでは「ベタンクール」なのだろうか。
フランスには Béthencourt, Bettencourt という姓もある。フランス北部、ベルギーとの国境近くには Béthencourt という町もあり、ここが Béthencourt 姓の発祥地で、ここの出身者がスペインやポルトガルへ移住し、さらには新大陸へと広がっていったのだろうか。
デスパイネ(Despaigne)という姓もスペイン語らしくない。むしろ、フランス語っぽい。
キューバはスペイン植民地だったが、フランス領サン・ドマングがハイチとして独立したとき、フランス人農園主がキューバに逃れてきた歴史もある。また、スペインからの独立後はアメリカ資本資本に牛耳られたが、そのときにアメリカ人も移住してきたことだろう(ウィキペディア「キューバ」参照)。
そういう経緯で、キューバには英語名やフランス語名の人が結構いるのではないかと推察される。
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