¡Feliz Año Nuevo!
年末年始休みから戻ってきました。Now I'm back!
長期休暇に入る前に、“I'll be back”と言っておけばよかったのだが。このフレーズはアメリカの子どもなら、だれでも知っているセリフである。アーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーターのセリフである。“I'll be back”に並ぶもう一つの決めゼリフは“Hasta la vista, baby”である。“Hasta la vista”は「また逢う日まで」という意味のスペイン語だが、英語の“See you”に相当する。こちらもアメリカの子どもたちにはおなじみである。
何で、わざわざスペイン語で言っているのか考えてみた。「ターミネーター２」の舞台はカリフォルニカからメキシコにかけてだったので、“See you”ではなく、スペイン語にしたのではないだろうか。
映画の中で、メキシコのガソリンスタンドに PEMEX と書かれているのが目についた。PEMEX にはメキシコでずいぶんお世話になった。PEMEX は Petróleos Mexicanos（メキシコ石油）の略である。
さて、今回はアメリカン・リーグ（Liga Americana、「リガ・アメリカーナ」）のチーム名がスペイン語ではどうなっているか、紹介しよう。1980年ごろのコスタリカの新聞のスポーツ欄にはメージャーリーグの順位表も掲載されていた。今も同様だろうか。コスタリカの国民的スポーツはサッカーだが、コスタリカにはアメリカの年金生活者もかなりいるようなので、メージャーリーグの順位表も掲載の要望が多いのだろう。
ヤンキース Yanquis（ジャンキス） ヤンキースについては、後日、詳しく述べる。
レッドソックス Medias Rojas（メディアス・ロハス、Red Socks の直訳、チーム名は Red Soxとつづる。）
ホワイトソックス Medias Blancas （メディアス・ブランカス）
オリオールズ Orioles（オリオレス） 英語と同じ。
マリナーズ Marineros（マリネロス） スパニッシュ・ナイトとやらで、イチロー選手も Marineros と書かれたユニホームを着用していた。
アスレチックス Atléticos（アトレティコス）
ロイヤルズ Reales（レアレス）
Realは「本当の」という意味と「王の」という意味がある。語源は違うので、辞書では見出しが別になっている。サッカーのReal Madridは「本当の」ではなく、「王の、王立」（Royal）の意味である。 ブルージェイズ Azulejos（アスレホス）
エンジェルズ Angelinos （アンヘリーノス）
筆者がコスタリカにいたころは、Serafines（セラフィネス）と新聞には載っていた。本拠地がロサンゼルス Los Angleles なので、チーム名を Angeles と訳すと Angeles が重なる。ゆえに、ほぼ同義語の Serafines にしたようだ。ちなみに、天使にもランクが９つあって、その最高位が serafín（3対の翼をもつ熾(し)天使）とのこと。
レンジャーズ Vigilantes（ビヒランテス）警備隊員。筆者の記憶では1980年ごろのコスタリカの新聞では Rancheros （牧場主、牧童）になっていたようだ。ranger は「警備隊員」なので、 vigilante のほうが正しいのだが、ranchero の方が音が近い。また、意味もいくぶん重なるところがある。
タイガース Tigres（ティグレス）
ツインズ Mellizos（メジソス）
双子は gemelos（ヘメロス）の方が日常よく使われる。
インディアンス Indios（インディオス）
レイズ Rayas（ラジャス、鱏）
英語のRayは「光線」の意味と、「鱏（えい）」の意味がある。当初、Devil Rays と名乗っていたころは、鱏の意味だったが、Devilを取ってしまったので、「光線」の意味も持つようになった。スペイン語では「光線」の方は Rayo（ラジョ）となる。チーム名としては本来の「鱏」の意味を生かして、Rayas としている。
アストロズ Astros 英語と同じ。2013年にアメリカン・リーグから移ってきた。
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スペイン語とともに考える英語のラテン語彙の世界 (開拓社言語・文化選書)
コスタリカの歴史 (世界の教科書シリーズ)
年末年始休みから戻ってきました。Now I'm back!
長期休暇に入る前に、“I'll be back”と言っておけばよかったのだが。このフレーズはアメリカの子どもなら、だれでも知っているセリフである。アーノルド・シュワルツェネッガー演じるターミネーターのセリフである。“I'll be back”に並ぶもう一つの決めゼリフは“Hasta la vista, baby”である。“Hasta la vista”は「また逢う日まで」という意味のスペイン語だが、英語の“See you”に相当する。こちらもアメリカの子どもたちにはおなじみである。
何で、わざわざスペイン語で言っているのか考えてみた。「ターミネーター２」の舞台はカリフォルニカからメキシコにかけてだったので、“See you”ではなく、スペイン語にしたのではないだろうか。
映画の中で、メキシコのガソリンスタンドに PEMEX と書かれているのが目についた。PEMEX にはメキシコでずいぶんお世話になった。PEMEX は Petróleos Mexicanos（メキシコ石油）の略である。
さて、今回はアメリカン・リーグ（Liga Americana、「リガ・アメリカーナ」）のチーム名がスペイン語ではどうなっているか、紹介しよう。1980年ごろのコスタリカの新聞のスポーツ欄にはメージャーリーグの順位表も掲載されていた。今も同様だろうか。コスタリカの国民的スポーツはサッカーだが、コスタリカにはアメリカの年金生活者もかなりいるようなので、メージャーリーグの順位表も掲載の要望が多いのだろう。
ヤンキース Yanquis（ジャンキス） ヤンキースについては、後日、詳しく述べる。
レッドソックス Medias Rojas（メディアス・ロハス、Red Socks の直訳、チーム名は Red Soxとつづる。）
ホワイトソックス Medias Blancas （メディアス・ブランカス）
オリオールズ Orioles（オリオレス） 英語と同じ。
マリナーズ Marineros（マリネロス） スパニッシュ・ナイトとやらで、イチロー選手も Marineros と書かれたユニホームを着用していた。
アスレチックス Atléticos（アトレティコス）
ロイヤルズ Reales（レアレス）
Realは「本当の」という意味と「王の」という意味がある。語源は違うので、辞書では見出しが別になっている。サッカーのReal Madridは「本当の」ではなく、「王の、王立」（Royal）の意味である。 ブルージェイズ Azulejos（アスレホス）
エンジェルズ Angelinos （アンヘリーノス）
筆者がコスタリカにいたころは、Serafines（セラフィネス）と新聞には載っていた。本拠地がロサンゼルス Los Angleles なので、チーム名を Angeles と訳すと Angeles が重なる。ゆえに、ほぼ同義語の Serafines にしたようだ。ちなみに、天使にもランクが９つあって、その最高位が serafín（3対の翼をもつ熾(し)天使）とのこと。
レンジャーズ Vigilantes（ビヒランテス）警備隊員。筆者の記憶では1980年ごろのコスタリカの新聞では Rancheros （牧場主、牧童）になっていたようだ。ranger は「警備隊員」なので、 vigilante のほうが正しいのだが、ranchero の方が音が近い。また、意味もいくぶん重なるところがある。
タイガース Tigres（ティグレス）
ツインズ Mellizos（メジソス）
双子は gemelos（ヘメロス）の方が日常よく使われる。
インディアンス Indios（インディオス）
レイズ Rayas（ラジャス、鱏）
英語のRayは「光線」の意味と、「鱏（えい）」の意味がある。当初、Devil Rays と名乗っていたころは、鱏の意味だったが、Devilを取ってしまったので、「光線」の意味も持つようになった。スペイン語では「光線」の方は Rayo（ラジョ）となる。チーム名としては本来の「鱏」の意味を生かして、Rayas としている。
アストロズ Astros 英語と同じ。2013年にアメリカン・リーグから移ってきた。
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