スパニッシュ・オデッセイ

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東宝怪奇映画「マタンゴ」

2015-08-04 16:47:35 | スペイン語
 ソニー・ロリンズのアルバム“What's New”には“Bluesongo”という曲が収録されていたが、ここから連想が膨らみ、淡谷のり子がキノコの着ぐるみを着て、ブルースを歌うというシュールなシーンを想像してしまった。
 シュールな世界といえば、昔、東宝映画に「マタンゴ」というのがあった。同時上映作品は『ハワイの若大将』である。この作品は中学生のころ、映画館で見た覚えがある。当時、お目当ては若大将ではなく、「マタンゴ」のほうだった。
 怪しいキノコを食べると、自分もキノコになってしまうというストーリーである。水野久美の怪しい色気が印象に残っている。
 ところで、「マタンゴ」の名は、きのこの一種「ママダンゴ」から採られたそうである。一般的には「ツチグリ」と呼ばれているが、東北地方の南部(特に福島県など)ではマメダンゴやママダンゴと呼ばれているそうである。
     【写真はウィキペディアより】
 この映画は海外でも上映されている。以下はイタリア語版のポスターである。
     
 “Il Mostro”とは英語で“The Monster”、スペイン語で“El Monstruo”である。
 スペイン語話者なら、“Matango”は“matar(殺す)+ hongo(キノコ)”の合成語ではないかと想像することだろう。キノコを食べた者は、殺されないまでも、だんだん人間性を失っていき、ついにはキノコそのものになってしまうところから、筆者は「マタンゴ」の語源は上記のスペイン語説を採っていたのだが、どうやら違うようだ。残念!
 【お知らせ:明日からしばらく悲しき夏バテ休暇に入ります。】


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