みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#5 生活指針 The Bible & Politics, NO.5

2024年03月18日 | 生活指針

Government: Christian Worldview with R.C. Sproul

15分50秒からまで20分8秒まで。

◇◇

「私たちは税を納めるために召し出され、あなたを敬うために召し出されました。」

「私たちは、制限速度内で二輪戦車を運転していますが、それにも限界があります。」

「私たちはあなた様を礼拝できません。」

「市民的従順という日頃の行ないの話になれば、あなたの帝国にとって私たちは模範のような市民です。」

初期の教会は、新約聖書におけるそのようなクセを理解していました。

彼らは無政府活動や改革運動に身を捧げることはありませんでした。

剣の力によって邪悪な政府を転覆させようとする熱狂者を、イエスは叱りつけました。

それ故、クリスチャンは、世俗の権力に決して背いてはならないという結論に至ったのです。

しかしながら、そのような結論に至るのは聖書的なのでしょうか。

もちろん、そうではありません。

権威がペテロやヨハネに対して宣教を禁じた時、使徒伝にあるように、「私たちは人ではなく神に従うべきだ」と彼らは証言しています。

つまり、世俗権威があなたに命令したら、この低次元の権力があなたに神が禁じていることを命じたり、あるいは神が命じることを禁ずるならば、単にそれに背くだけでなくて、絶対に従ってはならない。

私たちクリスチャンは、常に人ではなく神に従順でなければなりません。

単にその政策が嫌であるという理由で、その政策が自分に都合の悪いものだからという理由で、それによって苦しめられるからという理由で、権力に背いてよい理由にはなりません。

何故なら、苦痛のない人生を歩むように神は命じてはいません。

世の行政長官が何かをするように命じた場合、例えば、キリストを否定するように命じた場合には、あなたはその長官の命令に従ってはなりません。

しかし、神に対する服従を中断するようなことがなければ、時と場所を選ばすに、謙遜の霊にあって従順であるべきだということが基本的姿勢であることを覚えておいてください。

この事に対するもうひとつの理由は、背後に神がおられるということだけでなく、第一に神が政府を定めているということです。

第一に神が政府を定めている。

地上の政府はどこから始まるのでしょうか。

聖書のどこに、そのことについて書いてあるでしょうか。

創造において立つ権威構造はあります。

しかし、創造において立つ権威構造の中に、政府は存在しません。

何故政府は存在しないのか。

エデンの園になかったものは何でしょうか。

悪はなかった。

罪もなかった。

その通り。

人間の政府が樹立されたのは、人間の堕落以降です。

人間ではなく、被造物ということばを使います・・。

アダムとエヴァがエデンの園を追い出されて、エデンの東で生きることを余儀なくされると、彼らはホームシックになったと思いますか。

彼らはエデンの園に戻りたかったと思いますか。

彼らが戻りたかったのなら、何が起こっていたのでしょうか。

彼らはエデンの園に入ることはできたのでしょうか。

聴衆:いいえ。

何故でしょう。

エデンの園の門を見張る天使がいたからです。

天使は何を持っていましたか。

炎の剣です。

何故炎の剣を持っていたのでしょうか。

その剣の目的は何ですか。

彼らが入れないようにするためです。

抑制の道具として、その剣を使うために。

或いは、力の道具として、必要なら、武力の道具として使うために。