みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#7 携挙 Where Did Rapture Theology Come From? NO.2

2024年03月01日 | 携挙

Where Did Rapture Theology Come From? Ben Witherington III

3分6秒から最後まで。

◇◇

20世紀中頃、一般人による神学運動が起こりました。

この運動は、ギリシャ語新約聖書あるいはヘブル語旧約聖書に基いた研究ではなかったことを(つまり、素人による研究であったことを)私は強調しておきます。

それは、一般人による神学運動で、アメリカ合衆国全土のみならず世界中至るところに拡大していきました。

19世紀から20世紀にかけて、学術的援助や学術的釈義によって、この神学を支援する機運が高まりました。

その結果、1920年代に長老派によってダラス神学研究所が設立されました。

この研究所は、後にダラス神学校となり、米国ディスペンセーション主義を研究する2つの主要施設が創設されました。

両者はアメリカ中西部にあり、ひとつはシカゴに、もうひとつはダラスに建てられました。

ダラス神学校の歴史や学長の名前(中にはよく知られた名前も多くある)を調べてみると、それらの人々の大多数はディスペンセーション主義の教えを喧伝するために、ハルマゲドンなどの多くの本を出版して論争していたことが分かります。

ウォルバー教授やウオルフ学長、それから、もちろんあの有名なティム・ラヘイ、ジェリー・ジェンキンソンなどが名を連ねています。

携挙がテーマである映画となったレフトビハインドシリーズ、そしてレフトビハインド現象が世に生み出されました。

以上のようなことに関して是非御理解頂きたいことは、教会史1800年にわたり、誰一人としてこの神学を信じる人はいなかったし、精密な聖書解釈であると考える人もいませんでした。

今日、この状況はかなり現代に偏った現象であるように思われます。

また、現代風の現象として西洋の教会に特異的であり、プロテスタントの中のある宗派に特異的な現象であると言えます。

言い換えるなら、これは、カトリック教や正統神学には見られない現象と言えるでしょう。

実際に、プロテスタントの少数派がこの神学を受け入れているのです。

以上から、この神学に関して言っておくべきことは、これは聖書の釈義解釈を基盤とはしていないこと、広く受け入れられてはいないこと、新約聖書には携挙に関する神学的証拠が存在しないことなどが挙げられます。

レフトビハインドの教えは、今後を待つ必要があるということを、私的に付け加えておきます。