雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

風立ちぬ 風の市兵衛

2017-07-03 21:00:00 | 

辻堂魁著"風立ちぬ 風の市兵衛"を読みました。
上下巻に別れています。

市兵衛は音羽町の茶屋の大清楼に一月の約束で
雇われました。
仕事は九才の息子の藤蔵の算勘の私塾入門の合格の
ための家庭教師です。
藤蔵は能力のある子供です。
姉の歌は大清楼でだけで芸者をしています。
旗本の桜井に妾になれと無理強いされています。
桜井は古着屋の美濃屋の手代の惣十郎の言うがままに
大清楼の打ち壊しの手助けをしました。
実は惣十郎は盗賊菊の助一味の者でした。
盗賊は数件の火付と佐賀屋への押し込みをし大勢を殺害し
大金を奪って逃げました。
お歌は打ち壊しのどさくさの時に行方不明になりました。

盗賊を捕まえるため奉行所は必至です。
定町廻りの渋井も事件を追っています。
渋井や市兵衛の行きつけの居酒屋の気楽亭の倅の勘平が
殺されています。
盗賊の仲間と見られています。
勘平から盗賊一味を追っています。

市兵衛と藤蔵はお歌の行方を捜しています。
吉原に連れ去られたかと思われましたが吉原にもいません。

渋井らは一味の隠れ家を探し出します。
市兵衛と弥陀ノ介も合流します。

一味に連れ去られたかと思われた歌は見つかりません。

市兵衛は意外な連れ去り犯に思い至ります。

市兵衛の奈良時代の兄弟子の真達が市兵衛の前に現れます。
剣の勝負を挑みます。
そのためだけに真達は長い年月を生きてきました。

今回は渋井が大活躍です。
歌の誘拐、昔の映画のコレクターを思い出しました。